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理事長メッセージ

 

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 1924年、関東大震災の直後に、女性の自立を目指して「島田裁縫伝習所」を開塾したことから学校法人文京学園の歴史は始まります。以来、創立者・島田依史子が掲げた建学の精神「自立と共生」、そして校訓「誠実・勤勉・仁愛」を継承しつつ、時代に必要とされる教育を探りながら発展を遂げてまいりました。現在では幼稚園、中学校、高等学校、大学、大学院を擁するまでに至っております。
 
 本学園での私の経歴は、文京学院大学(当時の名称は文京女子大学)が経営学部を開設した1991年から始まります。私の主要な研究テーマである「渋沢栄一の企業者活動」の研究に取り組みつつ、経営学部専任教員メンバーの一人として、学部の掲げる「ゼミナール主義」に基づき、学生のディベート力を磨くことなどに力を注いできました。文京学院大学女子中学校・高等学校におきましても、副校長や学事顧問として長らく運営の一端を担ってきました。2008年より、学園の副理事長に就任してからは、経営の立場から教育現場を実際にこの目で見て、現場に携わる教職員の声に直接耳を傾けることを特に心掛け、運営に携わっております。
 
 英国のEU離脱や内向きのトランプ米大統領の誕生など、グローバル化の流れに逆行する現象が続いております。そのような中で、インターネット上の、リアルともバーチャルとも区別がつかずに飛び交う情報ばかりを頼りにして、ただじっとしているだけでは未来は開けません。自分自身の信念をもって、広い世界を深く理解しようとする姿勢と行動とが一層重要になるのではないでしょうか。
 
 本学園では、欧米や東南アジア地域など、さまざまな大学と提携し、交流を行っております。2015年には、提携校である米国ミネソタ州のセント・ベネディクト大学/セント・ジョンズ大学(CSB/SJU)、台湾の國立高雄餐旅大学を公式に訪問し、2016年には包括協定調印のため、英国のロンドン芸術大学へ訪問いたしました。いずれも本学とは異なる独自の視点と特色、そして信念を以て高等教育を行っており、私たちは、これら国境を越えた友人の素晴らしさを深く知った上で、本学なりの一層ステップアップする教育を構築していかなければならないと考えております。具体的には、ロンドン芸術大学との交流の中で、ESP(English for Specific Purposes 特定目的英語)として、アートやデザインを取り扱うコースで本学の学生が学んだり、群馬県桐生市、埼玉県さいたま市岩槻区の伝統工芸の産地にロンドン芸術大学の学生を招いて、製品の国際化に取り組み始めております。
 
 大学では、さまざまな留学プログラムのほか、学部横断型でBUNKYO GCI(グローバル・キャリア・インスティトゥート)、「新・文明の旅」プログラム (2018年3月は中央アジアに派遣予定)を展開しています。中学校・高等学校では、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)、SGH(スーパーグローバルハイスクール)アソシエイトの認定を受け、空間の地理的広がりと歴史的な重層性を認識する力を要請する「空間力」教育を行っております。多様化する社会の中で、私たちは、より広い規模でお互いの文化を発信し、融合を模索していかなければなりません。
 
 以上の考えをベースとして、今後も建学の精神に基づきながら、現代社会に必要とされる教育を探り、実現してまいります。学園すべての教職員と力を一つにし、10年後の学園創立100周年に、より一層発展しているよう、誠心誠意、職務を遂行してまいります。
 
                                                     (2017.4)

 

 ■理事長プロフィール
島田 昌和(Masakazu Shimada)
経営学博士(明治大学)
1961年生まれ 早稲田大学社会科学部卒業 明治大学大学院経営学研究科博士課程単位取得満期中退。
ミシガン大学客員研究員、一橋大学大学院商学研究科日本企業研究センターフェロー、経営史学会常任理事(2015-2016年)
2015年 学校法人文京学園理事長就任 文京学院大学では経営学部教授として「経営者論」「経営史ゼミナール」を担当する。
著書に『渋沢栄一 社会企業家の先駆者』『原典で読む 渋沢栄一のメッセージ』他多数