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理事長メッセージ

理事長2019

 学校法人文京学園の歴史は、1924年、関東大震災の直後に、女性の自立を目指して「島田裁縫伝習所」を開塾したことから始まります。以来、創立者・島田依史子が掲げた建学の精神「自立と共生」、そして校訓「誠実・勤勉・仁愛」を継承しつつ、時代に必要とされる教育を探りながら発展を遂げてまいり、現在では幼稚園、中学校、高等学校、大学、大学院を擁するまでに至っております。
 本学園は今年、創立95周年を迎えます。創立100周年は辿り着きたい大きな目標でありましたが、近づくにつれ、私どもが掲げる「教育力日本一」を実現するための中継地点とも捉えるようになり、向こう5年間は、目標到達に向けた具体的なアプローチとプロセス作りに注力したいと考えております。
 
 広辞苑によれば、教育とは「社会生活に適応するための知識・教養・技能などが身につくように人に教え育てること、またそれによって身に備わったもの」であると記されています。社会生活に適応できる人材を育成していくことが教育の本髄ではありますが、急速な社会変化の状況下においては、新しい社会を積極的に切り開いていく姿勢も必要でしょう。現在本学園では、社会のニーズに対応できる人材を養成するため、個々はもちろん地域社会及び企業・諸団体と協働し、社会と直結した教育プログラムや実践型プロジェクトを多岐にわたって実行しています。
 
 文京学院大学女子中学校・高等学校では、2012年から2017年まで認定された、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)で独自開発したカリキュラムによる、科学探求力養成のための仮説検証活動が現在でも盛んに行われております。さらにSGH(スーパーグローバルハイスクール)アソシエイトの指定を受けており、「空間力」を持ってグローバル社会をデザインできる女性リーダー教育の開発実践に取り組んでおります。

 文京学院大学では、本学が標榜する「学生・教員・職員三位一体体制」で五街道ウォークや、デザインの力で地域活性化を目指すアニメジャパンの活動に加え、2020年の東京オリンピック開催に向け、ロンドン芸術大学と連携し、外国人観光客がストレスのないスムーズなガイドで川越観光を楽しめるための「KAWAGOE Wayfinding Project」等を行っております。これらの中高・大学での主体的な学びや社会実践活動は、「新しい社会を積極的に切り開く姿勢」の素地づくりとなることでしょう。

 大学改革、教育改革が声高に叫ばれる昨今ですが、改革は人から与えられるものではないはずです。対象となる学生自身が主体的に学びを追求し、考え、発信し、行動することこそ改革の名にふさわしいのではないでしょうか。深く探究できる術を持ち、組織的に実現できる行動力を身につければ、様変わりする新たな時代を切り開ける人材となり得ると私は考えております。無限の可能性は本当にある、まだわくわくするような未知の世界がある。学ぶ人自らが自身の手でたぐり寄せることができたらそれはもう改革どころか「革命」と言っても過言ではない大変革の担い手になれるでしょう。

 今後も建学の精神を柱としながら、現代社会に必要とされる人材育成を追求し、学生教職員三位一体の教育改革、教育革命をスタートさせ、創立100周年を迎える2024年を一つの目標地点として、誠心誠意進化し続けてまいります。

 
                                                     (2019.4)

 

 ■理事長プロフィール
島田 昌和(Masakazu Shimada)
経営学博士(明治大学)
1961年生まれ 早稲田大学社会科学部卒業 明治大学大学院経営学研究科博士課程単位取得満期中退。
ミシガン大学客員研究員、一橋大学大学院商学研究科日本企業研究センターフェロー、経営史学会常任理事(2015-2016年)
2015年 学校法人文京学園理事長就任 文京学院大学では経営学部教授として「経営者論」「経営史ゼミナール」を担当する。
著書に『渋沢栄一 社会企業家の先駆者』『原典で読む 渋沢栄一のメッセージ』他多数