2017年11月10日(金)・11日(土) 「I AM A GIRL」上映会を取材しました!【本郷キャンパス:学生記者】
こんにちは。外国語学部1年古澤綾音です。11月10日、11日の2日間、本郷キャンパスのD館7階にあるスカイホールでは、有志で集まった学生による自主上映会が行われました。上映された「I AM A GIRL」は2013年に公開されたレベッカ・バリー監督による作品で、「女の子だから」という理由で、暴力や貧困などの過酷な生活を強いられてしまう国籍の違う6人の10代の女性の現状を映したドキュメンタリー映画です。
▲映画「I am a girl」のポスター
この作品の中では、6人それぞれが将来について考えています。この作品内では6人それぞれが将来について考えています。例えばカンボジアのキムシーは12歳の時に母親の勧めもあり、身体を売り始めました。16歳になっても母親と夫の罵倒に耐えながら、生活のために売春業を続け、幼い息子を育てています。彼女はひどい環境の中で自分と息子が生き抜くための希望を探していました。一方でオーストラリアのケイティは家族も友人もいて、好きなものはほとんど手に入る生活の中で、自ら命を絶とうとしました。貧しい環境でも希望があれば強く生きることができ、また、豊かな環境でも生きる事すら難しいと感じてしまうこともあることを知りました。そしてどのような環境でも将来への希望を与えてくれる何かが必要だと心から感じました。日本の豊かな環境にいる私は、貧しい環境で希望を頼りに生きる彼らのためになにかできるのではないかと考えさせられました。
上映後、外国語学部2年の深瀬麻有子さんは「正しい知識を得て、発信ができること」の重要性を訴えました。深瀬さんは女の子に関する問題を重く捉え、遠ざけるのではなく、身近に考えることで、変化を与えることができると信じて、この活動に参加しています。
▲外国語学部2年生深瀬さんによるプレゼンテーション
この活動を率いるのは、認定NPO法人国際子ども権利センター(シーライツ)の代表理事でもある甲斐田万智子先生です。日本ユニセフ協会で働いた経験もお持ちの甲斐田先生は、今までのご自身の経験や活動について、講義や講演を行われています。今回の上映作品は、社会全体から差別されてしまう貧困地域、そして自分の権利を主張することが難しい子供の権利に焦点が当てられた映画を上映することが重要であるという考えから選んだそうです。甲斐田先生は、上記の深瀬さんも訴えていた「発信すること」のほかに、問題を抱える人たちを助けるためのファンドレイジング(資金調達)も重要だとおっしゃいます。学生である私たちの若い独創的な発想で、ソーシャルビジネスにおいてもサポート、そしてインターネットや動画を使ったアクションからもNGOへの協力ができるとお考えです。
昨年から1年間に1度、開催されているこの上映会では、世界中の女の子の権利を主張しています。2016年は国際ガールズ・デーである10月11日に実施されたこの上映会。上映作品は「Girl Rising~私が決める私の未来~」。今年はより踏み込んだ問題についての上映会を予定しているそうです。世界の女の子のために行動がしたいという思いをお持ちの方は、男性も女性も一緒に活動することができます。少しでも興味をお持ちの方は甲斐田万智子先生(mkaida@bgu.ac.jp)にメールを送ってみませんか?小さな一歩ですが、大きな変化のために踏み出しましょう!インスタグラムでも広報活動をしています。是非チェックしてみてください。私自身も記事を書くことで「発信」していきたいと思います。来年の上映会までにどれほどの変化が起こせるのでしょうか?とても楽しみです。
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▲文京学院大学の活動girlsrightsのインスタグラムより