2017年5月21日(日)開催「ママケア」を取材しました【ふじみ野キャンパス:学生記者】
ママケアとは、医療的ケアの必要な障がい児をもつ親御さん主体のセルフヘルプグループで、年に4回活動しています。学生やボランティアスタッフが企画をたて、お子さんとスタッフが一緒に遊んでいる間、親御さん同士でお茶会をしていました。障がい児のお母さん方は普段お子さんにつきっきりで自分の時間を過ごすことが難しいですが、学生やボランティアスタッフがお子さんと一緒に遊んでいる間にゆっくりとした時間を過ごしていただき同じ境遇のお母さん同士で交流し情報交換などをすることをママケアの目的として活動しています。
今回の参加者は約10組で、運営スタッフは看護師が4人・ボランティアスタッフ6人・学生21人・教員が3人でした。参加しているお子さんは障がいの重さや種類は様々で、必要としている医療ケアも様々です。看護師がいることで安心して預けることができます。
今回の一日の流れをご紹介します。
まず受付にてお子さんの体調の確認をし、飲み物やお菓子を配っていました。
朝の会の後、参加者・学生・スタッフみんなで楽しく雑談をしながら昼食を食べていました。
次に、お子さん1人と学生やボランティアスタッフ2人が組となり、室内でいろいろな遊びをしました。
室内で遊んだ後は、外の芝生の上での散歩を予定していましたが、この日は気温が高く日差しが強かったため、予定を変更してパラソルのある場所でシャボン玉で遊びました。
その後、ティッシュケース作りを室内で行いました。
お子さんが遊んだり、ティッシュケース作りをしている間は、お母さん方はお茶会を開いていました。
帰りの会ではお子さんが作ったティッシュケースに学生が作ったカーネーションを添えて、お母さんに母の日プレゼントとして渡していました。
今回ママケアに参加していたお母さん方・ボランティアスタッフ・看護師・学生にインタビューをさせていただきました。ママケアに参加したきっかけをうかがったところ、お母さん方では「病院での紹介やお母さん同士での紹介」、ボランティアスタッフ・看護師・学生では「こどもたちと関わりたい、多職種の人か ら情報を得て学びたい、自分の持っている知識を生かしたいと考えたこと」とお話してくださいました。主催している方にお話をうかがったところ、「今後はお母さん同士の交流の場として現状維持をしながら、バーベキューをしたり旅行へ行くなど活動の場を広げていけたらいいと思っている」とのことでした。
今回取材をしてみて、お子さんたちはにこやかな笑顔で食事をし、学生と走り回ったりトランポリンで跳ねたりと明るく元気に遊んでいました。お子さんが笑顔でいることが多く、とても楽しい時間を過ごしていたのではないかと思いました。医療的ケアを必要としていても楽しいことをしたい、遊びたいという気持ちは他の子どもと変わらないと思いました。ママケアでは、お子さん1人と学生2人が一緒に遊びます。普段家族以外とのかかわりが少ないお子さんにとって、親御さんよりも年齢の近い学生との触れ合いはお子さんにとって楽しい時間だったのではないかと感じました。
ママケアは、「医療的ケアを必要とする障がい児 やそのお母さんは外出の機会が減りやすい傾向にあるため外出の機会を増やしお母さん同士で交流を深めてほしい」という目的をもって活動しています。取材させていただき、参加していたお子さんが笑顔で過ごす姿やお母さん方が楽しく過ごしている姿をたくさん拝見することができました。ママケアのことを同じ境遇にいる多くのお母さん方に知っていただき、ぜひ足を運んでいただきたいと思いました。
今後は講義なども予定しているとのことですので、ご興味を持たれた方はママケアのFacebookやホームページをご覧ください。
ママケア 公式ホームページ http://mamacare.wixsite.com/mamacare
ママケア 公式Facebookページ https://www.facebook.com/mamakear/
学生記者◆飯塚春乃 (保健医療技術学部3年)
◆和田沙織 (保健医療技術学部3年)