2018年5月11日(金)開催「海外短期フィールドワーク児童発達コース報告会」を取材しました!【ふじみ野キャンパス:学生記者】
5月11日に文京学院大学ふじみ野キャンパスで海外短期フィールドワーク児童発達コースの報告会がありました。
研修先はアメリカ カリフォルニア州 サンタクルーズにあるCabrillo College。Cabrillo Collegeでの研修の他、少人数に分かれて近隣の小学校や保育所で実習を行ってきたそうです。
Cabrillo Children's Center Preschool
実習を行った園の様子やホストファミリーとの生活の様子などを報告しました。
下記は報告内容の一部抜粋。
●保育・教育面の違い
日本では説明にイラストを用いる事が多いが、行った園では実際の写真を使用して説明している。動物のパペットを作ってと言われると日本では二足歩行のデフォルメされた動物などをイメージするが、あちらでは四速歩行の動物をイメージするようでデフォルメされていないパペットを作るなど文化的な違いが印象深かった。
私たちが行った小学校では、板書をせず教科書も使わない授業を行っており、4~5人のグループに分かれて個別に課題を与えていた。間違いに対してミスを指摘するのではなく、自分で気付けるように待っている姿をたびたび目にした。学校や習い事から帰るのも親が付き添っているのも印象深かったようです。海外では子どもを一人にすると虐待とされることもあり、日本との違いを感じたようでした。
普段から保護者がいるため、子ども・保護者・教師の距離が近いと感じた。先生方は子どものそばで見守っており、ときどき子どもたちの学びが深まるようなかかわり方をしていたのが印象深かった。
スパニッシュ系が多いイマージョンクラス(授業の9割をスペイン語で行う)というのもいろいろな人種がいる国ならではでした。
多様性やジェンダーをテーマにしており、偏りが無いように保育を行っていた。ジェンダーについての課題を家族で話し合っていたが、母親が子どもの頃からジェンダーについて教育を行っていたということを知り驚いた。
●ホストファミリーとの生活
休みの日はいろいろなところに連れて行ってくれたことや、手作りの料理や外食、人柄なども報告。11歳の女の子も父親と頻繁にハグしていた。日本の女の子の多くは父親を避けることから、日常の家族間のコミュニケーションの違いを感じたそうです。
NoやDon’tなど否定的な言葉を使わず、目を合わせStopと言って行動を止めさせてから、なぜだめなのかを伝えていた。危ないことを体験させることで、次からはしないように教えている。日本では危険なことは少しでもさせないように保護者が事前に止めてしまうことが多いので、考え方の違いを強く感じたようです。
フィールドワークに参加したことで、自身が知っている保育・教育との違いを感じたようでした。
日々の様子:2018年 海外短期フィールドワーク 児童発達学科(01)
過去の報告:海外短期フィールドワーク 児童発達コース 報告
◆取材・記事執筆 児童発達学科4年 安野 隆史