2018年7月21日(土)メダリストと楽しむPARA-SPORTS体験(車いすバスケットボール体験)を取材しました!【ふじみ野キャンパス:学生記者】
皆さんこんにちは。
2018年7月21日土曜日に、文京学院大学ふじみ野キャンパスにてオープンキャンパスが行われました。
今回はその中のイベントである、
・「パラリンピック銀メダリスト上原大祐氏からのメッセージ」
・「車いすバスケットボール体験」
の様子を取材させていただきました。こちらのイベントはふじみ野キャンパスのアトリウムで行われ、パラアイスホッケーの銀メダリストである上原大祐さんがパラスポーツとそこに関わる方たちについて話や実際の体験を通して知ってもらうためのもので、今回はオープンキャンパスに来ている医療・福祉関係に興味のある学生などに向けたイベントとなりました。
▲当日掲示されたイベントポスター
前半は、上原大祐さんがパラスポーツや上原さんのことについてお話をしてくださいました。上原さんは、パラアスリートとして活躍するだけでなく、NPO法人といった障害者に関する団体に多く所属しており、様々なところで障害やパラスポーツについて伝える活動をしているそうです。その背景には生まれつき体の不自由があった上原さんが感じたことや苦労したこと、パラスポーツを行う環境がまだまだ整っていないということがあり、そのことを多くの人に知ってもらうために自らが率先して活動しているそうです。
▲講演中の上原さん
また話の中では、上原さんからの「メッセージ」があり、とても印象的だったのでそちらをいくつか紹介していきます。
・チャレンジが大切
障害を持った方の両親など一番身近な存在は、障害を持った方にとって大きな支えになります。しかし、一番近くにいるからこそ、「できない」や「申しわけなさ」といったネガティブなところにフォーカスが向きやすくなります。上原さんの場合も、両親はずっと上原さんのことを考えてくれていましたが、同時に「ごめんね」という思いが強かったそうです。しかし、上原さんがオリンピックでメダルをとることによって「誇れる我が子」として思うようになりました。できないと思うだけではなく、いろんなことにチャレンジしていくことで、できることが増えたり、ポジティブに考えたりすることに繋がります。
▲(左)講演中の上原さん、(右)上原さんのアシスタントの学生
・テーマ「ルールに縛られない」
後半は車いすバスケットボール体験です。今回はアトリウムに特別コートをつくって行われました。
▲準備中の様子
後半のはじめは、上原さんによる車いすバスケで使用する車いすの説明が少し行われました。車いすバスケで使用する車いすは、背もたれや全体の高さが低く、正面から見るとタイヤがハの字になっています。これは、活動量の多いバスケでより素早く進んだり、旋回したりするようにできています。他にも後方に小さな補助輪がついており、これはバスケでシュートを打つ際に大きく背中をそらすため、後方に転倒しないために補助輪で支えているとのことです。
▲車いすに乗りながら説明をする上原さん
手短に説明をすませ、早速車いすに乗り各自好きなように車いすを走らせていました。初めて競技用の車いすに乗るという人も多く、最初は戸惑っている人もいましたが、少し経つと慣れてきたのか様々な方向に車いすを走らせていました。ちなみにオレンジ・グリーンのビブスを付けている方が今回の参加者の方です。
▲車いす試乗の様子
参加者の慣れるのが速かったため、早速ボールを使って試合の準備を始めました。ルールはバスケなのでお互い相手のゴールにボールを入れて点を取るのが基本で、細かいルールは取りいれずとにかく自由にやるようにしました。また、ボールがコートの外に出た際ボールを戻す役として緑のポロシャツを着た学生が手伝いに参加してくれました。
▲車いすバスケをサポートする本学の学生たち
▲試合開始の準備の様子
試合が進むにつれて、次第に参加者たちから声が出るようになっていき、全員が積極的にドリブルやシュートを狙って行きました。車いす同士が接触する回数も増えていき、より白熱した試合となりました。途中で上原さんが、シュート前にパスやドリブルをつなぐといったオリジナルなルールを加えたことで、さらに試合が盛り上がりました。
▲試合の様子
▲(左)スレッジ【そり】、(右)スティック
▲ユニフォーム
▲上原さんのパラスポーツの証(バッジ、メダル、写真など)
◆取材・記事執筆 作業療法学科3年 小口裕士