令和4年度7月6日に開催されたてっぺんフォーラムを取材しました!(本郷キャンパス)
2022年7月6日、文京学院大学本郷キャンパス仁愛ホールにて、てっぺんフォーラムが開催されました。てっぺんフォーラムは、目標に向け自主的に取り組みを進めた学生を表彰するもので、てっぺんフォーラム学生実行委員会の主催で毎年開かれています。
大学生活の4年間は学力の向上だけでなく、行動を通じ「マインド」、「スキル」、「応用力」を伸ばすことが必要です。フォーラムでは、自らが立てた目標を達成した学生に贈られる「てっぺん賞」の受賞者と、目標に向かって努力途上の学生に与えられる「スイッチ・オン賞」受賞者がプレゼンテーションし、在学中に学び、培った経験を披露しました。
はじめに、スイッチオン賞についてご紹介します。スイッチオン賞とは、目標に向かってスイッチが入った人、努力に努力を重ねた人等が対象で、精一杯努力したが、失敗した例でも構わず、主に「プロセス」を評価します。今回は、4組が受賞されました。
『B-GRの活動と自身の変化』では、河野柚果さんと、菊島理沙さんが受賞されました。B-GRとは、Bunkyo Grit and Resilienceの略称で、 学生生活の中で活用する基礎的な知識を後輩に伝える役割を担うLearning Assistantを養成するプログラムです。今回のお話をきいて興味をもった経営学部のみなさんは、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。
『自慢すべき私の韓国留学』では、関口鈴乃さんが受賞されました。関口さんは、Chat Loungeを活用し韓国語の能力を磨いたそうです。Chat Loungeは、文京学院大学本郷キャンパス3階GSI Officeの横にある、誰でも気軽にネイティブスピーカーとのお話や、勉強を教えて貰えるスペースです。韓国語の他にも英語・中国語・仏語が楽しめるので、関口さんのように留学に興味がある方も、そうではない方も、ぜひ足を運んでみてください。
(関口鈴乃さんの発表の様子)
『椿ランタンライトアッププロジェクト4代目』では、Anime Japan 2022 椿班の、東屋皓大さん、萩原勢那さん、兵動樹凪さん、筒井菜美さん、鈴木史香さんが受賞されました。『椿ランタンライトアッププロジェクト』は、伊豆大島の復興に貢献するプロジェクトとして、旅行者自らが発信したくなるようなイベントを学生ならではの感性とアイディアで企画したものです。手作りの椿の花をかたどったランタンを、学生たちが夕暮れの椿花ガーデンに設置し、点灯します。
昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、活動内容を変更して、「椿ランタンをインドへ」をテーマに行いました。女性的視点から日本とインドの架け橋となり社会貢献活動を行う団体、一般社団法人日印女子フォーラムと連携し、インドの光のフェスティバルと呼ばれる「ディワリ」に合わせ1000灯の椿ランタンを制作して、ライトアップ展示を行いました。
(椿ランタンプロジェクトの発表の様子)
『コロナ禍における学生の学生による学生のための映画興行』では、経営学部公野ゼミナールチーム青穹の、赤野汐梨さんと徳永莉子さんが受賞されました。映画興行とは、劇場で上映する作品の選定や契約、映画料と言われる映画の原価交渉などを担当します。なかなか上映日がきまらず、著名人へのアポイントメントに苦労されたそうです。しかし、やり遂げた達成感は強く、様々なスキルも身についたそうです。
(コロナ禍における学生の学生による学生のための映画興行の発表の様子)
次に、てっぺん賞についてです。てっぺん賞とは、目標を達成できた人や他者に貢献できた人に贈られる賞です。今年は、外国語学部4年の村井里緒さんが受賞し、「チームで1つの目標に向かって協力し、努力することの大切さ」について発表しました。
村井さんは渡部ゼミに所属しており、ゼミのグループ研究の成果を、多大学のゼミが集う研究発表大会「インナー大会」で発表し、高い評価を得ました。村井さんたちグループは、「子宮頸がんの問題解決」の調査を実施しました。調査をするにあたり、専門家や団体に承諾をもらう必要があり、始めは、外国語学部生が医療に関する調査を行うことを断られてしまったそうです。揉めてしまうことも多々あったとのこと。しかし挫けるのではなく、どのようにしたら改善されるかをチーム一丸となって考え、調査を継続していきました。その結果、元患者の方や団体から調査の許可をいただくことができ、多くのアドバイスも受けました。そしてその助言を踏まえて、「f-raise」という学生団体作り、女性の印象が強い子宮頸がんについて、女性だけでなく男性に焦点を当てたセミナーを実施し、参加者の理解や共感を得ることができたのです。
インナー大会で、こうした活動成果を報告した結果、第2位の優秀賞と言う好成績を残すことに成功しました。この活動は就職活動にも活かすことができ、周囲の人たちにも大きな刺激を与えられたそうです。
(村井里緒さんの発表の様子)
受賞者全員の発表が終わり、委員長である新田先生から挨拶がありました。先生は、この2年間、新型コロナウイルスの影響で外国語学部と経営学部が共に対面で実施することができなかったが、今年は3年ぶりに実施できたことがまずよかったと述べられ、発表者は皆、コロナ直撃世代ではあるものの、「失敗しても構わない。何度もやってみる!」という考えを持ち、様々な事柄に挑戦していたことが印象的であったと総括されていました。
最後に、発表者全員が壇上に立ち、櫻井学長から直接、賞状を受け取りました。また実際に発表を聞いた1年生は今後何に挑戦したいかを紙に書き記し、目標として掲げていました。
(授賞式の様子)
てっぺんフォーラムに参加し、学生時代の行動の大半をコロナウイルスによって制限されてしまった中で、自ら掲げた目標を心に留めるだけでなく、実行に移した発表者の姿勢に感銘を受けました。これから本格的な大学生活を迎える1年生はもちろん、全ての学年の皆さんが、「苦労してでも挑戦して良かった!」と思える何かを見つけ出し行動するきっかけを、この行事を機に作ってみてはいかがでしょうか?
以上、てっぺんフォーラムの報告でした!
外国語学部3年 市來ありさ
外国語学部1年 田中美空留
経営学部1年 竹村莉子