現代GPプロジェクト
いきいきとした、豊かな地域社会をつくるために。
「現代GP」とは…
『現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)』とは、文部科学省が、社会的要請の強い政策課題(地域活性化への貢献、知的財産関連教育など)に関するテーマを設定し、大学、短期大学、高等専門学校などが計画している取り組みの中から、優れた取り組みを選び、サポートするもので、高等教育全体の活性化を促す目的で推進しているプログラムです。GPとは、「Good Practice」の意味で、学生のためになる素晴らしい教育実践であることを表わしています。
本学は2004年度に「地域活性化への貢献事業〜共生社会創造を図る地域貢献活動と雇用創出〜」というテーマで、モデル的取り組みとして採択されました。
本学のプロジェクトでは、地域の行政やNPO団体などの諸機関をはじめ、大学スタッフや積極的にプロジェクトに参加する学生たちと連携を組みながら、「地域住民の子育て支援」「高齢者や障害者の福祉・介護支援」などの多彩なニーズに柔軟に対応しています。
“地域社会に根ざした大学”ならではの資源を生かし、「現代的教育ニーズ」に対応する新たな教育プログラムの研究と開発を進めながら、これからも異世代間の交流によって生まれる新しいネットワークやコミュニティづくりの実現を目指していきます。
建学の精神を柱とする、地域社会貢献のためのプロジェクト
地域で社会生活を送りながら、子どもを健やかに育て、豊かに社会参加し、生きがいをもって生活を送ることは、誰もが希望することでしょう。これを実現していくためには、個々の家族の力だけでは限界があるかもしれません。そこで地域と一緒に皆で支え合い、助け合いながら生きる「共生」が、より豊かな地域社会を創出することになるのです。
本学は、「自立」と「共生」を建学精神とし、知識・理論と技能(スキル)の両面を兼ね備えた実践力のある人材を輩出し続けてきました。また、学生一人ひとりの個性や特徴を十分に引き出しながら、学生自身が課題を見つけ、探究していくための各種実習教育やインターンシップ、社会貢献実習、ビジネス実践など、教育環境の整備にも力を注ぎ続けています。
中でも「学校インターンシップ」制度は、「フレッシュサポーター」と呼ばれる学生が、提携先の小・中学校に出向き、教育活動の補助や部活動指導のサポートなどを行っており、好評を博しています。また、併設の生涯学習センターにおいて、社会人を対象とした各種講座やリカレント教育なども行い、社会から高い評価も得ています。
2004年度より、それらに加え、ふじみ野キャンパスの『保育実践研究センター』『地域連携センター』『心理臨床・福祉センター』を拠点に、「地域活性化への貢献」をテーマとしたこの「現代GP」プロジェクトを推進し、地域社会へのさらなる貢献に注力しています。
地域とのつながりから学ぶ、プロフェッショナルへの道
このプロジェクトは、学部学科間の連携を深めた風通しのよい環境の中、学生自ら地域のニーズに応える解決策を見出すとともに、大学の教育資源を地域住民に還元することで、地域社会への貢献を図ることを目指しています。
学生にとっては、理論だけの学習で終わらせるのではなく、地域の方々と接し、一緒に活動していく中で、社会の実態を実学として身につけていくことができます。また、地域の方々と連携しながら事業の企画立案・運営に取り組み、主体的にプロジェクトに参加することで応用力が身につき、「自分が役に立った」、「コミュニケーション力や実践力を身につけた」という自信にもつながります。それが講義で学んだ理論とともに、社会に出てからのプロフェッショナルとしての意識を高めることにつながると考えています。
さらに学生だけでなく、地域の方々も共に学べる講座や講演を開催することで、「保育」「福祉」に関わる地域の人材を育成し、新たな雇用の創出に貢献することも目指しています。
他にも本プロジェクトの大きな特色として、活動の中で生まれるさまざまな「つながり」があります。地域で子育てをする保護者や地域の諸機関で働く方々。ボランティアを求める方々と、それに応える学生たち。その地域で生活するあらゆる人々が、世代や立場の枠を越えて協働することで、強い連帯感が生まれます。
学生は自分の学習分野だけにとどまらず、広い視野を持ち、学内外の方々からさまざまなことを教えられ、学び合い、喜びや苦労を分かち合うことで、社会における「共生」の大切さを学んでいきます。