文京学院大学について

学長メッセージ

建学の精神

文京学院大学 学長

福井 勉

Tsutomu Fukui

現代は変化のスピートが速く、わが国とその周辺を取り巻く状況を見ても不確実な事象が数多くあり、VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代と称されています。情報は新聞やテレビからSNSやYouTubeへと変化し、様々な質の情報が溢れ、その情報に揺り動かされやすい時代にもなっています。このような時代に必要な能力とは何でしょうか。自分にとって重要な情報ソースの妥当性を必要に応じて調べる必要があるのです。ファクトベース、エビデンスベースを手掛かりにした選別能力が必要なのです。不要な情報に時間や労力を費やすこと、気持ちを揺さぶられることを避けるためには選別能力を高めなければなりません。この選別能力を高めるために重要な方法が「体験」です。実際に自分がやってみないと分からないということです。体験してみると当然失敗することもありますが、失敗しなければ選別は困難です。失敗を通じて自分自身を作り上げる姿の集大成が「自立」です。自立は従属から独り立ちをする過程であると同時に、自分の立ち位置がどこにあるのかを知ることができている状態です。自分自身の認識を客観的に認知することをメタ認知と呼びますが、他者との違いを認識することで自分の立ち位置を理解しやすくなります。人は自立することが必要なのです。

現代は多様性の時代と言われて久しいです。様々な価値観、様々な発想を自分自身が持ち、他者の価値観や発想を受け入れることが重要です。尊厳を重んじ、皆が平等であることを当然のものと考えることです。あまり話をしたことのない方や自分が少し苦手なタイプと思っていた方とも話をして、自らの人間関係を広げることは貴重な体験に結びつくのではないかと思います。活動的に外に出ている方もいれば、自分のお店を守ってずっとそこにいらっしゃる方もいます。どちらも貴重な人生を送られている方々です。そこに自らの人生を重ねて考えたときに自分自身の生き方が鮮明に浮き上がるのではないでしょか。そういう意味では、今迄と異なる体験、つまりは新しい体験をして欲しいと思います。そのことにより自分の受けた教育、文化など自分とは異なる価値観を素晴らしいと思うことができるはずです。また共生は人だけではなく、社会や環境との共生も同じように重要です。文京学院大学では、この自立と共生を建学の精神と呼び創立者はこの建学の精神に強い思いを込めたのです。

文京学院大学は東京本郷キャンパスと埼玉県ふじみ野キャンパスに4学部5大学院研究科を擁し、学生数5000人近い総合大学です。外国語学部、経営学部、人間学部、保健医療技術学部が設置され、経営学部は経営コミュニケーション学科とマーケティング・デザイン学科の2学科、人間学部はコミュニケーション社会学科・児童発達学科・人間福祉学科・心理学科の4学科、保健医療技術学部には理学療法学科・作業療法学科・臨床検査学科・看護学科の4学科、合計4学部11学科があります。また大学院では経営学研究科・人間学研究科・外国語学研究科・保健医療科学研究科、看護学研究科を有しています。

前述の建学の精神に基づき学位授与、教育課程編成、入学者受け入れの方針も定められています。学生の入学から卒業、そしてその後社会人になってからのサポートも含め教職員は一丸となって教育の携わることを誇りにしています。 2024年、本学は学院創立100周年となります。今までもそしてこれからも「教育力 日本一」の旗を高く掲げて本学は進んで参ります。

 

学長プロフィール

昭和大学 医学博士(昭和大学,整形外科)

文京学院大学保健医療技術学部長、教学担当副学長を経て2023年4月 文京学院大学学長就任。
昭和大学藤が丘病院、東京都立医療技術短期大学、昭和大学藤が丘リハビリテーション病院主任、昭和大学医療短期大学助教授、昭和大学保健医療技術学部助教授、Western大学客員教授、Otago大学客員研究員。
専門理学療法士(スポーツ),専門理学療法士(運動器),専門理学療法士(基礎), IOC diploma in Sports Physical Therapies

副学長紹介

副学長・教授

上村 佳世子(ふじみ野キャンパス)

Kayoko Uemura

人間学部教授、博士(心理学)、青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程修了
専門は発達心理学、幼児の食事行為の形成と社会化について研究している。
『子どものメゾシステムの形成と社会化の過程』(風間書房, 2010年)、『新・発達心理学ハンドブック』(共著, 福村出版, 2016年)ほか

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副学長・教授

川良 德弘(本郷・ふじみ野キャンパス)

Kawara Tokuhiro

保健医療技術学部教授、博士(医学)、東京医科歯科大学卒業
専門分野は心電図、臨床不整脈学、自律神経機能と生理画像診断学
生体情報の解析と応用について研究している。
『臨床検査学講座 生理機能検査学第2版』(共著・共同編集、医歯薬出版、2022)ほか

 

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副学長・教授

中山智晴(本郷・ふじみ野キャンパス)

Tomoharu Nakayama

人間学部教授、博士(工学)、早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程
専門分野は、人と自然の共生メカニズム研究(環境工学、資源開発工学、地球環境学、共生社会学など)
『人間共生学入門』(共著,ミネルヴァ書房,2023)
『地球に学ぶ 第3版~人、自然、そして地球をつなぐ~』(単著,北樹出版,2016)ほか

 

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副学長・特任教授

恒吉 僚子(本郷キャンパス)

Ryoko Tsuneyoshi

東京大学教育学研究科教授を経て、文京学院大学外国語学研究科特任教授、Ph.D. (プリンストン大学社会学研究科博士)
専門は教育の国際比較研究、比較教育学、社会学、異文化間教育。
Minorities and Education in Multicultural Japan (共編著、Routledge, 2011), 『人間形成の日米比較―かくれたカリキュラム』(中公新書、1992), Tokkatsu: The Japanese Educational Model of Holistic Education (共編著、World Scientific, 2020).

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