第一弾「新・文明の旅」現地リポート

第一弾「新・文明の旅」現地リポート

学生報告⑫

今日はヴェリコタルノヴォ大学の学生との交流プログラムが行われました。

私たちは3.11東日本大震災についてのプレゼンテーション、本郷キャンパスとのSkype、個人の専門分野や自分の考える“COOL JAPAN”についての個人プレゼンテーション、おにぎりを作って一緒に食べる企画等がありましたタルノボ⑦.png

 

私は3.11の東日本大震災についてのプレゼンテーションと個人のプレゼンテーションがあったため、前日からとても緊張していました。私の祖母が福島県に住んでいることもあり、被災地の方々がどのような生活をしているのか、実際に被災地に行ってみてどのようなことを感じたのかを皆さんに伝えたい、という気持ちが強くありました。

 

朝10時から東日本大震災についてのプレゼンテーションが行われ、企画者の友人が作成した動画の中に映る家族を亡くして悲しんでいる人や、家がなくなり呆然と立ちつくした人、赤ん坊が瓦礫の中から見つかったときの写真などを見て泣きそうになりました。様々な気持ちで胸がいっぱいになり、話をすることをやめようかと何度も思いました。しかし、何のために自分がここにいるのかを思い出し、私が感じたことを精いっぱい話しました。

日本を離れてみて初めて自分が経験した東日本大震災の存在がいかに皆にとって大きいのかを感じましたし、日本や家族を思い出して涙が止まらなくなりました。

ふと周りを見ると派遣メンバーだけではなく、ヴェリコタルノヴォ大学の学生も泣いていました。私が皆さんに伝えたかったことが伝わったのだ、と実感した瞬間でした。

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昼食を挟み、午後から大学の見学と個人プレゼンテーションが行われました。

ヴェリコタルノヴォ大学には多くの言語センターがあり、ドイツ語、オランダ語、英語、日本語等、たくさん言語を学ぶための場所がありました。

 

個人プレゼンテーションでは、通訳をしてくださる学生がおり、日本人だけではなく、ブルガリアの学生にも私たちのプレゼンテーションを理解して貰うことができました。

皆それぞれが今まで長い時間をかけて作り上げたプレゼンテーションを理解して貰うことが出来て、大きな感動と達成感を感じました。そして言語を学ぶことの重要性や、相互理解がとても大事なのだと感じました。

 

その後ご飯を炊き、おにぎり作りをヴェリコタルノヴォの学生と一緒に行いました。サランラップを手に乗せ、ご飯を三角にする様子はとても楽しそうでした。今回は海苔、ふりかけ、塩を用意しました。

他にも餅や日本の飲み物(味噌汁、お吸い物、緑茶、昆布茶等)があり、多くの学生に日本の味を知ってもらうことが出来たと思います。

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私は今日の交流を通して、互いを理解するためには話をする以外の方法はないと感じました。私はブルガリア語がわかりませんが、皆で相手が何を求めているのか考え、様々な言語に変えて聞き、間違っている部分を修正することがとても重要だと思います。

毎日多くの学生とコミュニケーションをとるため、夜はとても眠くなります。海外の人たちとたくさん話し、一緒にご飯を食べ、同じ家で生活するということが、相手の国を知るための最善の方法であることがよくわかりました。

 

明日はヴェリコタルノヴォ市内の観光です。また多くの会話をしながら自分が発信できるもの、相手から受け入れるものをたくさん探したいです。

 

報告者:佐々木 瞳(保健医療技術学部理学療法学科3年)