第一弾「新・文明の旅」現地リポート

第一弾「新・文明の旅」現地リポート

学生報告⑭

2012年3月9日(新・文明の旅10日目)

 

今日でいよいよ、この文明の旅も10日目に入りました。学生の中でも海外での生活を楽しんでいる人、少しお疲れ気味の人もいますが、一人ひとりにとって充実した旅になっていることは間違いありません。

 

ヴェリコ・タルノヴォグループは、午前中に男性のみの修道院を訪問しました。この修道院も山の奥の方に建設されています。人生を春夏秋冬に例えた絵や、キリストの一生にまつわる絵も描かれています。18世紀に造られ、とても歴史のある場所ですが、そのため修復作業も行われています。夏休みには地元の美術大学に通う学生が集まり、貴重な絵の修復作業を行っています。多くの人に守られながら、その当時の原型を残している、また当時の信仰していた方々の想いを垣間見ることが出来た時間でした。

タルノヴォ⑤.png

続いてヴェリコ・タルノヴォ大学を訪問しました。構内のお店の中には大学にイメージカラーである紫を基調としたグッズがたくさんありました。そして、学生の方々から私たちはそのグッズをお土産としていただきました。これらを見るとヴェリコでの様々なことを思い出します。

 

その後、バスに乗ったソフィアグループの学生がヴェリコ・タルノヴォに到着し、3日ぶりの再会を果たしました。私たちは「ヴェリコ・タルノヴォ大学の一員となってソフィアグループを迎え入れよう」と決めました。気温マイナスの寒さにも負けずに外でバスの到着を待ち、大学のエンブレムが入ったカラーやフラッグを持って大声で「ヴェリコ!」と叫びながら迎え入れました。私たちのヴェリコに対する思いが少しでもソフィアメンバーに伝われば嬉しいです。

 

皆で昼食を共にした後、ついに、ヴェリコ大学の学生との別れの時がやって来ました。この旅の良いところは、日本では体験できないたくさんの出会いがあることです。しかし、同様に別れの時も来てしまいます。3日間しか一緒にいたとは思えないほど別れるのがつらくて、このまま一緒にルーマニアに来てほしいくらいでした。でも、次は是非日本に来ていただいて、私たちが日本の街を案内したいです。タルノヴォ②.png

心からヴェリコ・タルノヴォ大学の学生と先生方、そして今回のこの交流に携わって下さった全ての方に感謝したいです。最後まで私たちが乗っているバスを走って追いかけてくる学生もいました。

タルノヴォ④.png

数時間後にバスは国境を越え、ルーマニアに入国しました。ブルガリアとルーマニアはドナウ川を隔てて1つの橋で繋がっています。夕日とドナウ川の風景はとてもきれいでした。ルーマニアに入るとまず目についたのは犬たちです。かわいいので手を触れたくなりますが、狂犬病の恐れがあるので触ってはいけないというのが1番の対処法です。

ブカレスト市内は大学広場やドイツ広場があり、たくさんの道が立ち並び、多くの人でにぎわっています。宿泊ホテルの付近のスーパーやバイオリンの生演奏と共にレストランでサルマーレ(ルーマニア風のロールキャベツ)などの料理を食べ、初めてのルーマニアの夜を満喫しました。

ルーマニア国境.png

明日はいよいよ、プログラム最後の目的地ヤシに向かいます。どのような街で、どのような人がいるのか、私たちにとってどのようなルーマニアの旅になるのでしょうか。

文明の旅、3か国目のスタートです!

 

報告者:島田美穂(外国語学部英語コミュニケーション学科)