第一弾「新・文明の旅」現地リポート
学生報告⑮
3月10日(新・文明の旅11日目)
皆さん、ブナジィワ!!前日にルーマニア入りし、今日の夕方にヤシ大学学生との面会の日です。待ちに待ったプログラム最後の大学訪問地への移動の前に、我々が泊まっているルーマニア首都ブカレストの市内研修をしました。
バスガイドさんであるミクさん(メンバーの石川さんと市川さんと同じなので、覚えやすい名前です)にたくさんの歴史的建造物を紹介して頂きました。中でも一番自分が興味を持ったのが、世界で二番目に大きい建物である「国民の館」です。この建物は1854年から建設が始まりました。そして今もなお建設は完了していません。ミクさん曰く、35%が未完成だそうです。まだ建設段階と聞いてとても驚きました。正面から見れば間違いなく完成物だと思うほどの壮大な佇まいなのに、裏側を見るとまだ建設中なのが分かるそうです。残念ながら今回は裏側を見ることが出来ませんでしたが、再びルーマニアに来る絶好の理由が出来ました。
次に感動したのが、国民の大ブーイングが起こった広場です。当時の政権を握っていた独裁者チャウシェスクはやりたい放題だったらしく、演説中に怒りが積もった国民がブーイングを発したそうです。しかし、クーデターによりたくさんの人が命を亡くし、それを弔うための慰霊碑のようなものもあることから、ただのブーイングではなかったのではないかと思いました。明日訪問大学の学生に聞いてみようと思います。
昼食は旧市街地域にある「CARV cv BERE」という、風情のある伝統的なレストランで摂りました。魚に飢えていた僕は魚料理を注文したのですが、使われているソースがとてもにんにくテイスト!!にんにく臭が強すぎて日本人はおそらく食べられないのではないかと感じました。
街並みを歩くと理解できましたが、本当にたくさんの歴史的建造物が残っているのに驚きました。日本では歴史的建造物の多くは地方に点在しています。首都であるにもかかわらず、これだけ多くの趣のある建物が多いことが、日本との違いだと感じました。
市内研修後、ヤシ行の国内線に乗るために空港へ向かいました。皆は疲れがたまっているようで、バスの中はすごく静かでした。バスの移動で感じたことはチャウシェスクに関する建物が非常に多く、しかもそれらが非常に近いことでした。
ブカレスト空港では奇跡的な出会いもありました。なんと前回の事前視察の時にお会いしたルーマニア大使館の高松さんと、偶然にも空港で再会したのです。あまりの偶然的な出会いに感動して自分もお話させていただき、「新・文明の旅プログラム」について説明させていただきました。本当に出会えたことに運命を感じています。
ヤシ空港に着くと、多くの訪問大学の学生が出迎えをしてくれました。たくさん荷物があるのに皆さん手伝ってくれてとても優しい方々だと痛感しました。日本にはない優しさですね。
空港からはドミトリーまでタクシーで向かい、ドミトリーに到着後は夕食を皆で食べました。今までの国の人たちと違ってルーマニアの学生は日本語がほとんど通じません。つまり、自分達は英語をしゃべる必要性があるのです。自分の英語は全然ダメなことは知っているので、どんどんしゃべってマスターしたいと思います。そう意気込んで夜ご飯に臨んだのですが、やはり英語は難しい。自分の伝えたいことが山ほどあるのにそれを英語に変換することが出来ないのです。とても悔しかったです。ルーマニアを去るまでには少しぐらい英語でお話しできるようになりたいです。いや、なります。
夕食はオムレツを注文しようとしたのですが、オーダーがうまく伝えられませんでした。いきなり英語の厳しさを感じたような気がします。
また明日もしっかり吸収して発信していきたいと思います。
報告者:日暮 武蔵(経営学部経営学科経営コミュニケーション専攻)