第一弾「新・文明の旅」現地リポート

第一弾「新・文明の旅」現地リポート

「新・文明の旅」ボランティアチームに参加して

この度、「新・文明の旅」ボランティアチームリーダーを務めた経営学部1年の塚本です。

私がボランティアチームリーダーをやろうと思ったキッカケは2つあります。

一つ目は、今回の東日本大震災で私自身も大きな被害を受けました。出身の茨城県の被害についてはメディアではあまり報道されませんでしたが、自宅は半壊し、周辺も震災時とほとんど変わっていません。また、今回のボランティア先である岩手県でも多大な被害を受けています。それに少しでも力になれればと思いました。

二つ目は、東日本大震災が発生してから約一年経過したリアルな被災地の状況、復旧、復興について自ら知り、また世界に発信する使命があると同時に、その機会を与えられておりそして、メディア等で触れられなかった情報を身につけ、何かをCreate出来る、自己と日本を発信したいと思ったからです。

本格的なボランティア活動は二日目から開始しました。この日は釜石市大槌町にある常楽寺というお寺の掃除をしました。釜石市に向かうバスの中で隊長(大槌町担当の人)から直接お話しを聞くことが出来ました!とても心に残った言葉があります。それは「3.11はもう一年ではなくまだ一年」という言葉です。メディアでは震災からもう一年が経つと報道されますが、現地の方々にとってはまだ一年しか経っていないという意味です。凄く深い言葉だと感じました。

また、現在遠野まごころねっとの理事を務めている佐藤さんから政府の動き、雇用、現状、ライフライン等について教えていただきました。

ボランティア三日目は、釜石市箱崎町のお墓周辺の雪かきをしました。毎日雪かきをしなければならない雪国に住んでいる人の大変さが伝わりました。

その後、現地のネットカフェでアンカラ大学とSkype交流をしました。限られた時間の中で不安はあったものの素晴らしいプレゼンを行うことができました。

その日の夜は、次のプレゼン先であるブルガリアのソフィア大学とヴェリコ・タルノヴォ大学とのSkype交流に向けての問題点について夜遅くまで話し合いました。もっと理解しやすい日本語を使うことやジェスチャーを使うこと、プレゼン順序の構成も変更しました。そのおかげか、ソフィア大学とヴェリコ・タルノヴォ大学とのSkype交流はさらに大成功でした。Skype交流後もFacebookを通じて交流しています。

 実際にボランティアを経験して多くのことを学ぶことが出来ました。

特に伝えたいのは、「3.11を忘れない」ということと「ボランティアはまだまだ足りていない」ということです。

1年前と比べるとメディアの報道も減り、記憶から消えていることも多いと思いますが、東日本大震災を絶対に忘れてはいけません。3.11を忘れないことは、風評被害を減少させるボランティアに繋がります。

また、驚いたことに、ボランティアに参加している人は日本人だけではなく、世界各国からたくさんの人々が参加しています。しかし、ボランティアの数はまだまだ足りていないということです。なので、是非ボランティアを体験して欲しいです。得るものは多くあると思います。また機会があれば、個人でもボランティアをしたいと思います。

 最後に、引率された教職員の方々、関係者の方々、中山ゼミ、ブレーメンズ、「新・文明の旅」プログラムメンバー等、皆様のおかげで全員怪我もなく無事にボランティアを終えることが出来ました。頼りないリーダーでしたが本当にありがとうございました。