第二弾「新・文明の旅」現地リポート
20150312 カウナス二日目
今日は日本の学生全員がプレゼンテーションを行うことになっており、リトアニアにおける活動の最大の山場です。朝からみんな緊張した表情です。私たち学生や先生方を含め、全体に落ち着かないそわそわした空気が流れ、どことなく不安な様子でした。現地の学生には日本語を理解するのが難しい人もいる中で、どうすれば上手に発表ができるのか悩みながらも、それぞれが工夫し発表に臨みました。英語でプレゼンテーションする人、日本語でプレゼンテーションする人、発表方法は異なりますが「現地の学生に知ってもらいたい!分かってもらいたい!」という気持ちでプレゼンテーションを行いました。その結果として、多くのリトアニアの学生さんに興味深いテーマばかりだったとお褒めの言葉をいただきました。質疑応答でも現地の学生がたくさんの意見を出していただき、これまで以上によいディベートができたのではないかと感じました。
午後はVMUの学生が中心になって、はじめにアイスブレイクとしてアクティビティーを行いました。「眼鏡をかけている人」など、それぞれ与えられた条件の人を見つけて、サインを集めるというものでした。その後、4グループに分かれチームをつくりました。それぞれにディスカッションテーマが用意されており、英語での話し合いは困難な面もありましたが、VMUの学生たちのサポートもあって、楽しく充実したディスカッションができたと思います。
プレゼンテーション後、多くの学生とホストファミリー、現地の先生方も集まりホームパーティーが開催されました。ホームパーティーでは、リトアニアの方がリトアニア料理を作り、私達日本人は日本料理を作るということになり、肉じゃがとオムライスを作ることになりました。ふじみ野で行った合宿のときと同じように、大まかなグループに別れて二つのメニューを調理しましたが、日本と同じ調味料や具材を探すのが難しい中、かなり日本の味に近い美味しいものが出来たと感じました。出来上がったものをリトアニアの方々に食べてもらいましたが、美味しいと好評を頂きました。作ってよかったと皆で実感すると同時に、リトアニアの方々に日本の良いところが一つ伝わったという嬉しさも感じました。リトアニア料理も頂きましたが、どれも大変美味しく、日本人の味覚とリトアニア人の味覚に親近感を覚えました。
ホームパーティーに参加する学生を見て感じたことは、それぞれがこの旅のスタートより確実に社交的になっているのではないかということです。学生によっては、英語がうまく話せず、言葉の壁も大きくありますが、そういったものを乗り越え、コミュニケーション本来の、人と人との相互理解が出来ているのではないかと感じました。リトアニアに来て数日たちましたが、私たちはその中でも最も充実した一日だと感じました。(神田英里子・伊藤史織・細田夏美)