第3回「新・文明の旅」 訪問国レポート
2017年3月15日 アルファラビ-カズフスタン国立大学 東洋学部の先生方との面談と、市街地訪問
■2017年3月15日
今日はアルファラビ-カズフスタン国立大学の東洋学部の先生方との面談です。1年ほど前からメールで連絡を取り合っていた先生方と初めてお会いすることができ、ついにこの地にやってきたのだと感動を覚えました。朝起きて気付いたのですが、現地の先生方が手配してくれていたホテルは、大学キャンパスに隣接する本当に便利なホテルでした。凍り付いた歩道を歩いて、すぐに到着です。
東洋学部の学部長ジュバトバ先生と、極東学科の学科長ナタリヤ先生とお会いし、今後の連携の在り方について相談することができました。本学との連携に大変好意的で、翌日に予定されている協定締結に向けてアドバイスを頂きました。その後、1時間ほどの学生との交流タイムになり、カザフスタンの若者の関心事について聞くことができました。日本語講座に所属する学生は、多くが日本への留学経験を持っており、「東大前」の駅を知っている学生もいました。
午後は、大学院生のライグルさんとシンバットさんの2人に市街を案内してもらいました。アルマティの街は、非常に大きく移動するには車がないと厳しいようです。その為か、市内は車量も多くドライバーも競うように車を走らせていました。やがて目当ての一つ、日本人墓地に到着しました。ここは戦後の日本人抑留者が埋葬されている墓地で、カザフスタンの人々によって整備され今日まで至っています。隣には同じくドイツ人の墓地が並んでいたり、軍服姿のカザフスタン人の遺影が墓石に刻み込まれていました。戦争には勝ち負けなどないのだと考えさせられました。戦後どれほどの日本人が大陸各地にとどまっていたのでしょうか。ここカザフスタンにも抑留者も含め多くの日本人がいたようです。学生のみなさん、ぜひ調べてみてくださいね。
再び、タクシーを走らせて、旧市内のバザールに向かいます。トイレを探して入ってみたのですが、まだ現地通貨を持っておらず、入り口の係のおばさんに利用用として1ドル紙幣を提示しました。するとやはりそれではダメのようで受け取りません。間もなくあきれたような顔で、使いなさいと合図してくれました。バザール内は、野菜や果物、そして大きなブロックの肉が並べられていました。なんと、生のレバーの塊が無造作に置かれ、店員が素手で持ち上げ袋に詰めていたりします。
案内してくれた学生ライグルさんは、この9月に日本にやってくるそうです。授業のゲストにお呼びしたいと考えています。お楽しみに。