第3回「新・文明の旅」 訪問国レポート
2017年3月17日 ウズベキスタンへ(ウズベキスタン世界言語大学への訪問、連携の為の調印セレモニーを開催)
■2017年3月17日
アルマティの滞在もあっという間に過ぎていき、最後の朝食を食べ空港に向かいます。毎朝食べていた色とりどりの野菜炒めとミルク粥が素朴なおいしさでした。昼食や夕食は、出発前から聞いていましたが、羊肉を中心とした肉料理をたくさんいただきました。子羊の頭をそのまま茹でただけという料理には唖然としましたが、これも遊牧生活の名残なのかもしれません。
お見送りに来てくれたサマル先生と別れ、空港に向かう途中、再びあの雄大な天山山脈を見ることができました。そこから流れる雪解け水で、このアルマティは栄えたのです。同様にこれから向かうタシケントやサマルカンドも、オアシスとして繁栄した街のようです。学生のみなさん、中央アジアのオアシス都市について、ちょっと調べておいてくれませんか?
飛行機に乗り込んで一時間ほどでタシケント空港に到着しました。ウズベキスタンの出入国は所持品等のチェックが厳しいと聞いていたので、入国に関する書類とパスポートを手に、緊張しながら列に並びました。すると拍子抜けするほど、すんなりとゲートを通ることができ一同安堵しました。そして私たちの到着を待っていてくれたのは、ガイドのシュフラッドさんです。俳優の榎孝明のような顔立ちで、すらりとした若者です。タシケントはアルマティと比べると雪がないせいか道路も車もきれいな印象です。
ホテルに到着すると、お世話になるマリカ先生もすぐ後にやってきて、予定より早く大学へ出発したいということになり、またまた慌ただしく準備して大学に向かいました。ウズベキスタン世界言語大学とも、連携に向けた覚書にサインをもらう予定でしたが、マリカ先生が時間を気にする様子を見ると、どうやら大学トップの先生方が準備して待っているようです。大学に到着すると、やはりエントランスで大勢の先生方とカメラマンが私たちを出迎えてくれました。
調印セレモニーは、実に和やかに進みました。早速、具体的な連携の話も進み、筑波大学、創価大学に次いで、3番目の日本の提携大学としてかなりの期待が寄せられているのだと感じました。
日本語講座の教室に行くと、1年生から3年生までが待ち構えていて、私たちの姿を見るや否や、全員すくっと起立して迎え入れてくれました。日本語弁論大会で賞をとった学生が、「自分の殻に閉じこもらないこと」というテーマでスピーチを披露してくれました。わずか数年できれいな発音の日本語を習得していることと、それ以上に自分自身の生き方に真摯に向き合っている姿に感動を覚えました。
来年、また会うのが楽しみです。