第3回「新・文明の旅」 訪問国レポート
2017年3月18日 タシケントからサマルカンドへ
■2017年3月18日
今日はタシケントからサマルカンドへ移動する長い一日になります。8:30にホテルを出発しワゴン車でひたすら南西に向かいます。しばらくすると3車線だった道路も1車線になり、あたり一面麦畑が広がっていきます。そして所々わずかに短い草が茂っており、10頭ほどの小さな羊の群れが草をはんでいます。羊たちの主なのでしょうか、そのそばで特に何かをするわけでもなく、じっと佇んでいます。そんな光景が3時間ほど続き、時間も実にゆっくりと流れているようです。ふと、あっ、ここがまさにシルクロードなのだと思いました。きっとかつての商人や農民もこんな風に、ゆったりと生活をしていたのでしょう。ただし現在のように一本の道があるわけではなく、広大な原野すべてがシルクロードだったのでしょう。
5時間ほど走り、途中でチャイハナと呼ばれる大衆食堂で昼食を摂りました。握り拳の2倍以上もある大きなサモサをほおばり、再び車に乗り込みます。同じような景色を眺めること6時間、ようやくサマルカンドに到着しました。さっそくレギスタン広場を見学しました。
ここは中世の神学校で、大きなドーム型の礼拝堂と小さな部屋が点在しています。礼拝堂の中は天井の高い所まで一面、金色と青色のデザインで何とも神秘的な空間です。私たちの文明の旅は、かつてのシルクロードをたどり、今回の旅の西の果て、かつてソグド商人で栄えたこのサマルカンドについにたどり着いたのです。
このシルクロードは、東西南北をクロスして、文化だけでなく紙や絹など様々なものが行き交いました。学生のみなさん、シルクロードを行き交ったものにはどんなものがあったでしょうか、調べてみてください。宿題ですよ。