第3回「新・文明の旅」 訪問国レポート
2017年3月20日 日本人抑留者記念館 ~ バザール
■2017年3月20日
アルマティと同じように、ここウズベキスタンにも多くの抑留者がいました。そして日本に帰ることなく亡くなった人々を弔ってくれたのは、現地の人々でした。タシケントをはじめ、いくつかの日本人墓地が点在しており、今でもきれいに管理されているそうです。植樹されていた桜の木も、つぼみが膨らんでおりもうすぐ花が開きそうです。
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墓地の隣には、「日本人抑留者記念館」があります。これは現地人スルタノフさんが、自分で維持管理してきたもので、現在でも政府の支援を受けながら大切な資料が展示されています。お会いすることは出来ませんでしたが、今度は直接お話しが聞けるとよいですね。
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次は旅の楽しみの一つ、バザールでのお買い物です。「チョルス―バザール」という大きなドーム型の市場に向かいます。
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春分の日のお祝い「ナヴルーズ」というお祭りのため、行き交う人々でごった返しています。あたりには香辛料や生肉、フルーツの香りが漂い、異国の雰囲気が溢れています。
ウズベキスタンでは、近年のインフレの影響で物価が上昇しており、小額紙幣の束を袋に持ち歩いて買い物することになります。例えばジュース一本を購入するには、1000スムというお札を10枚くらい出して買います。何だかお金持ちになった気分がしますが、あっという間に札束は無くなってしまいます!
ところで、日本でも「春分の日」がありますが、そこにはどのような文化がありますか?学生のみなさん、自国の文化を説明できるようにしておいてくださいね。
その後、もうひとつのバザールに向かうため地下鉄に乗ることにしました。旧ソ連時代に建設されたもので、大理石をふんだんに使用し、シャンデリアや、アラベスク模様など、大変美しい装飾が施されています。まるで地下に隠された古代都市のような印象を受けます。
残念ながら写真撮影は禁止のため、自分の目で見るしかありません。今日は、タシケント市民の生活の視点から、街を探索することができました。本当に生活感あふれる楽しい街です。
しかし一方で、幼子を抱えたジプシーの人々が金銭を求めてきたり、幼い姉妹が路上で声を張り上げ物乞いする姿も目にしました。格差のない、持続可能な社会をどのように構築していくのか、私たちの課題でもあると感じました。
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