第3回「新・文明の旅」 訪問国レポート
2017年3月22日 最後の公式面談(JICA、日本人材育成センター、JETRO)
■2017年3月22日
公式の面談は今日が最後で、JICA、日本人材育成センター、JETROとアポイントを取っています。これら3つのオフィスはみな、インターナショナル・ビジネス・センターに入っており、東京でいえば大手町のような雰囲気です。厳しセキュリティーチェックを通り、お土産の虎屋の羊羹を持って、最後の面談に臨みました。
JICA(国際協力機構)オフィスでは、ウズベキスタンでの活動について丁寧にプレゼンしていただきました。インフラ整備や医療支援、円借款による財政支援など、中央アジアの経済発展と環境整備をバランスよく支援しているとのことです。また看護や理学療法の分野でのボランティアもニーズが高いようで、本学の学生たちにもチャンスがあると感じました。今回の下見メンバーの本杉さんは、以前JICAの隊員として活躍していたとのことで、現場の視点からもたくさんの情報を引き出してくれました。
続いてUJC(ウズベキスタン日本人材育成センター)を訪問しました。エントランスに入った瞬間、日本に帰ってきたような錯覚に陥りました。なぜなら、テレビでは日本語のニュースが流れ、壁面や棚が日本的な装飾で溢れているためです。ここではウズベキスタンと日本の相互理解促進を理念として、初級の日本語コースからミニMBAと呼ばれる本格的なビジネスコースまで用意されており、現地の人々に非常に人気があり評価の高い学びの場になっているとのことです。
ビジネスマンに紛れてランチを食べた後は、JETRO(日本貿易振興機構)オフィスに向かいました。ここではウズベキスタンだけでなく、中央アジア全体を対象として、日本への海外投資の誘致や、日本の農林水産業の輸出拡大などのコーディネートを行っているとのことです。ただしインタビューした中央アジア経済のプロパーである下社氏によれば、実際には、上述の支援とは逆にウズベキスタンにいかに日系企業を誘致し、ウズベキスタンの農林水産物をいかに日本へ輸出するかが重要であるとのことです。例えば、カザフスタンの塩や、キルギスのハチミツなど高品質のものがあり、「白いハチミツ」は「成城石井」のお店などでも購入できるようです。最後に下社氏の「大量消費の促進でなく、一人ひとりの満足度を高めることが大切である」というメッセージは、とても興味深いものでした。
さて、学生のみなさん、中央アジア5カ国の経済発展について、調べてみてくださいね。