「新・文明の旅プラス」現地リポート

「新・文明の旅プラス」現地リポート

20250303 ソウル市内視察~日本帰国【5日目】

「新・文明の旅+(プラス)」韓国交流プログラム  3/3(月) 渡航5日目

本日、韓国研修の最終日を迎えました。出発前は釜山・ソウルともに雨予報が多く、不安を抱えながらのスタートでしたが、現地では予報が変わり、4日目の夕方から夜にかけての雨を除き、奇跡のように天候に恵まれた毎日となりました。おかげで、各地でのフィールドワークもスムーズに進み、充実した研修を行うことができました。

帰国前の最後に、ホテル近くのカフェで全体の振り返りミーティングを行いました。3月1日の独立記念日をはさんだ渡航になりましたが、学生たちの多くが、今後の日韓関係について何らかの感情を抱いたようでした。今回出会った東亜大学の学生やリム君はじめ、言葉を交わした現地の方々との個と個の出会いこそが、友好関係を深めるきっかけになるのだと思います。

今回の旅を振り返るとともに、「新・文明の旅」の目的と意義を改めて確認しました。異文化を体験し、知識を得ることだけが目的ではありません。異なる文化に触れ、それを理解することで、自らの価値観や視点が広がるとともに、新たな発想や創造が生まれるきっかけとなります。異文化交流は、単なる比較ではなく、互いの文化の良さを学び合い、それを融合させながら新しい視点を生み出すプロセスでもあります。

今回の研修では、学生たちは韓国の歴史や文化、社会の仕組みに触れるだけでなく、現地の学生との交流を通じて、自分たちの考えを発信し、対話を重ねる機会を持ちました。その中で、異なる価値観や背景を持つ人々と関わることで、新たな気づきが生まれ、自分たちが学んできたことをどう活かし、未来へつなげていくかを考える場となりました。

文化は常に変化し、新たな要素を取り入れながら発展していきます。今回の旅を通じて得た経験や学びが、本学学生の視野を広げるだけでなく、新しい文化の創造につながる一歩となることを願っています。

最後に、今回の旅を通じて学生一人ひとりが「全員が気持ちよく、楽しく学べる環境をつくる」ことを意識し、お互いを思いやりながら協力し合う姿が印象的でした。異文化の中での共同生活は、たとえ親しい友人同士でも時に難しさを伴うものですが、上級生を中心に自然と支え合い、互いの学びを尊重する姿勢が見られました。その結果、個々の探究テーマに向き合いながらも、グループとしての結束が深まり、より充実した学習経験を共有することができたと感じています。

月曜日の朝のコーヒーショップで、みな思い思いにそんなことを話し合いました。さて、お土産で重たくなったスーツケースと一緒に、金浦国際空港に地下鉄で向かいます。ここでも学生たちが、率先して乗り場を確認したりと主体的に行動しています。そして、無事に羽田空港に到着しました。

*今回のブログは宮島さんの写真と、諸井先生と木村先生の執筆です。ご覧いただき有難うございました。羽田上空に雪舞う夜にて。