文京女子大学の発展と
大学院の設置
建学の精神「自立と共生」を
定める
1997(平成9)年4月、本学の建学の精神を「自立と共生」と定めました。学生も社会意識に目覚めてほしいとの基本的な考え方を教育の根幹とし、あらゆる人がいきいきと生活できる共生社会を目指すとともに、自立した人間として尊重し合い、共生できる社会の実現に寄与できる人材の育成を目指したものです。
文京女子大学に
人間学部人間学科を開設
1997(平成9)年4月、文京女子大学では新しく人間学部人間学科を開設しました。女性の生き方が多様化するなかで、女性が社会で働き、活躍するためには、福祉人材の育成が必要とされた社会的なニーズに応えたものでした。「共生」の理念に基づいた人間理解と他者や社会との共存を学ぶこと、学生自身の将来設計に基づく自己教育力の獲得を支援する個性重視の教育を教育目標に掲げました。
経営学部の拡充
経営学部は開学当初からゼミナール教育と学外活動を重視していて、国内・海外での長期インターンシップ・プログラムをいち早く実施するなど、特色あるカリキュラムの構築を行ってきました。1997(平成9)年、経営学部では「大学冬の時代」に備えて、「将来構想実施検討委員会」を設置しました。そこでの検討を踏まえて、1999年には経営学科にマネジメント専攻と経営情報デザイン専攻を設置し、急速に進展する情報化社会に対応できる人材の育成に取り組みました。
大学院経営学研究科の新設
1997(平成9)年4月に、男女共学の大学院経営学研究科をふじみ野キャンパスと本郷キャンパスに開設し、リカレント教育も重視したカリキュラム編成としました。経営学研究科ではその後、2000年にコース制を導入してマネジメントコースとビジネスコースを開設(両コースは2009年にビジネス・マネジメントコースとして統合)し、さらに2002年に医療マネジメントコースを、2006年には税務マネジメントコースをそれぞれ開設しました。また、2011年に新設したコンテンツ・マネジメントコースでは、日本のコンテンツビジネスを担う人材育成を目指した高度な専門教育を行っています。
大学院人間学研究科の設置
1999(平成11)年4月には、ふじみ野キャンパスに男女共学の大学院人間学研究科人間学専攻(修士課程)を設置して、大学院教育を充実させました。2001年に心理学専攻を増設して心理学コースと臨床心理学コースを設置し、翌2002年には人間学専攻に保育学コースと社会福祉学コースを導入、人間学研究科は2専攻4コースとなりました(現在は、コースの発展的統合により2専攻3コース制)。
ふじみ野キャンパスの整備
1997(平成9)年2月末から3月にかけて、ふじみ野キャンパスで人間学部の新校舎・西1号館と大学院経営学研究科の東館大学院棟が竣工しました。両棟とも外装デザインは既存の東館に合わせて、桜花色のタイルを使用するなど統一を図りました。1997年にはまた、第2総合グラウンドを設置し、1999年には学生寮として「ドームふじみ野」が完成しています。