デジタル技術活用した授業デザインのヒント

デジタル技術活用した授業デザインのヒント

デジタル技術活用のグッドプラクティス

コロナ禍を通じ得られた授業でのデジタル技術活用について,より効果的な授業デザインに取り組んでいる事例を紹介いたします.

★ 全学部共通

        データサイエンス入門
         必修科目/1,000名(外国語学部・経営学部・人間学部・保健医療技術学部 1年)

 

★ 各学部

外国語学部 経営学部 人間学部 保健医療技術学部 Bunkyo GCI
対照言語学
選択科目/30名
プログラミング言語
選択科目/140名
心理学専門演習VII
必修科目/30名
日常生活活動学
必修科目/70名
GCI Reading a
必修科目/15名
演習I
選択科目/15名
卒業論文演習
必修科目/30名
Writing IIIa
必修科目/20名
卒業研究I・II
必修科目/30名
Academic Writing
その他/15名
心理サイエンス基礎演習I・II
選択科目/20名

 

■ 対照言語学

授業名: 対照言語学
履修者数: 30名
科目区分: 選択科目
授業形態: 対面授業(ハイフレックス含む)
授業対象学生: 外国語学部 3年・4年
授業実施方法: 事前に Teams を通じて授業資料を配布し,資料内の質問項目の回答をあらかじめ考えてくるよう指示している. 授業時間内には教員が補足解説をし,学生に必ず1回は発言をさせる.
注目すべき効果: 受講者たちの予習が徹底できているかはわからないが,事前に資料を配布することで,関連する言語学トピックについて,学生は自身が知る言語(日本語, 英語, 第二外国語など)について具体例や意見を考えることができ, 実際に発言させている.
受講者の反応: 受講者によって言語背景が異なるが, 各学生の意見を聞き,言語について情報共有ができているようである.
関連情報: 受講者の言語・文化的背景を活かせる授業を展開していきたいと考える.

外国語学部
准教授
新井 保裕(ARAI Yasuhiro)

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■ GCI Reading a

授業名: GCI Reading a
履修者数: 15名
科目区分: 必修科目
授業形態: 対面授業(ハイフレックス含む)
授業対象学生: 外国語学部/GCI 1年
授業実施方法: Scaffolding through discussion and textbook activities to learn academic English skills, improve reading comprehension, and vocabulary development. Extensive reading is used to reinforce comprehension of structures and vocabulary, improve reading speed, and improve overall English skills. Students access answer keys, online quizzes, etc. through weekly pages on the class TEAM.
注目すべき効果: The Xreading platform is used for extensive reading practice. Students can choose from hundreds of titles at a variety of levels, which enhances learning because they choose what to read and this are not bored by materials that are not of interest to them. It can be used on a smartphone, tablet, or computer. TEAMS quizzes can also be accessed using a smartphone. The ease of use and ability to access class sites on smartphones enhances learning because students can use them anywhere and any time. This gives them more opportunities to study at their own pace.
受講者の反応: Students like that they can check their reading progress easily when using Xreading. They also like that they can easily find class information, answer keys, etc. in TEAMS because they can review materials any time. They also appreciate chances to talk about the textbook topics with their classmates.
関連情報:

外国語学部
准教授
Wendy M. Gough(Wendy M. Gough)

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■ Writing IIIa

授業名: Writing IIIa
履修者数: 20名
科目区分: 必修科目
授業形態: 対面授業(ハイフレックス含む)
授業対象学生: 外国語学部/GCI 3年
授業実施方法: This class uses the process writing method. Scaffolding is done through discussing and analyzing rhetorical styles using essays from previous years as examples. Then students brainstorm and make outlines, write the essay first draft, then after receiving feedback, they write the second draft. Students engage in peer-reviewing activities to help their classmates develop their ideas, collaborate to learn research methods, citation styles, and improve their ability to use grammar and sentence structure correctly. Grammar and sentence structure activities are taken from the students’ essay drafts. Using current or previous students’ work as examples is useful because the materials are authentic – they represent similar level student work and are not “made up” by the teacher.
注目すべき効果: Using personal, weekly, and show and tell channels in TEAMS helps manage the class as well as provide a one-stop shop for students to find everything related to the class. Students keep their work in their personal channel and can also access other class members’ channels for collaborative tasks. Since they can see their work for the full school year, it is easy for them to see their progress over time. Microsoft online documents also prove useful because students do not need to buy Office and the documents can be used in a variety of devices. Students can access the TEAM any time, which helps them study at their own pace, review activities, and find information about assignments that they may have missed during the class time.
受講者の反応: The students also feel motivated because there is a sense of community in the class. They also like that they can compare their English level with other students, broaden their world view, and feel they are writing for a real audience because we do so many collaborative activities.
関連情報: I feel platforms such as TEAMS are important for writing classes because they offer flexibility in how to arrange class activities. Students can also go back and review and reflect on their work which is a motivator because they see the improvement in their English level over time.

外国語学部
准教授
Wendy M. Gough(Wendy M. Gough)

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■ Academic Writing

授業名: Academic Writing
履修者数: 15名
科目区分: その他
授業形態: 対面授業(ハイフレックス含む)
授業対象学生: 外国語学部/GCI 全学年
授業実施方法: Similar to the Writing IIIa class, the students collaborate on activities that help them learn academic writing skills. They also learn research skills and academic writing style. The activities are almost the same as described in the Writing IIIa answer to this form except that this is an intensive one-semester class rather than a full year class.
注目すべき効果: The same as the Writing IIIa answer to this form, TEAMS is used for class management, collaborative activities, organizing assignments, and uploading materials to the weekly channels as well as to the students’ personal channels.
受講者の反応: The students feel this class is difficult because for most of them it is the first time to take a highly academic English class and the pace is faster than other English classes. They enjoy the collaborative atmosphere and learning something more challenging since their English level is high (a 650 TOEIC score is required to take the class)
関連情報: This class is required for GASP students to take before they study abroad. Otherwise, it is open to any students in the department who have the qualifications to join the class.

外国語学部
准教授
Wendy M. Gough(Wendy M. Gough)

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■ プログラミング言語

授業名: プログラミング言語
履修者数: 140名
科目区分: 選択科目
授業形態: 初回のみオンライン会議 2回目以降オンデマンド
授業対象学生: 経営学部 3年・4年
授業実施方法: 以下のように Teams をフル活用しています.
毎週,JavaとScratchの授業動画を5~10個,Microsoft365のStreamサーバーにアップロードしておきます. TeamsチャネルにはStream動画のURLを貼っておきます.
Teamsの課題アプリを使って,毎週,理解度を確認するクイズ課題を出します.
Teamsの成績アプリを使って,クイズ課題の正解率をチェックします.
クイズ課題で測定された学生さんの理解度が低かった場合,追加の資料をTeamsのチャネルにアップロードします. Teamsのチームやチャネルは大学が削除しない限り,残しておきます.
Teamsチャットでの質問は毎日24時間受け付けています. 画面のスクリーンショットを貼り付けて質問してもらえれば,的確な回答ができます.
注目すべき効果: 履修者数・単位取得者数増
受講者の反応: 「Scratchが楽しくて,自分でいろいろなプログラムを組んでいます. Scratchのみで単位は取れますか?」
「Javaはエラーが沢山出てプログラムが動かないことがほとんどでした,Scratchではゲームを制作できるようになり,自分で考えたゲームを両親に遊んでもらったところ,面白いという感想でした」
「Scratchでゲームを作成できるとは思ってなかったです. Javaは難しいですが,IT企業に就職予定なので,今後,動画を見直して復習します」
関連情報: Scratch – Imagine, Program, Share
Java Downloads

経営学部
教授
K.K.

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■ 教員とゼミ生が一緒にわくわく試行錯誤する2年ゼミ

授業名: 演習I
履修者数: 15名
科目区分: 選択科目
授業形態: 対面授業(ハイフレックス含む)
授業対象学生: 経営学部 2年
授業実施方法: Microsoft 365 を活用したプログラミング演習

Microsoft365のTeamsのチーム内に各授業回のチャネルを作成し,授業内で組むプログラムを予告しておきます.
授業では,60分~90分,教員がScratchのプログラムを組みます. 教員の画面は,コンピュータ教室の中間モニタに写されます. 学生さんには,それを真似て,プログラムを作ってもらいます. 教員はどういうプログラムを作るか?は授業前に頭の中で考えますが,あえてプログラミングはしません. 授業中にプログラミングしながら試行錯誤で詳細をつめます. したがって,頻繁にバグ(プログラムの不具合)が出て,意図通りにプログラムが動きません.
どうしてこういうバグがでるのか?バグはすぐに直せるか?すぐに直せないなら代替手法はあるか?などを,解説しながら,すぐにバグを修正します. 教員がバグを修正できず,代替手法もすぐ考えつかない場合は,「誰かこのバグの直し方わかる人いる?」と学生さんにバグ修正の方法の教授を請います. 誰もいなければ,プログラムの仕様をその場で変えることが多いです. プログラムの仕様を変えられない場合,次の週でバグ修正をすることもあります.
体調不良等で授業に出られてない学生さん・復習したい学生さん用に,Teams会議の録画機能を使って教員の画面を録画します. 録画された動画は,授業日から一カ月間,視聴・ダウンロード可能です.

Microsoft 365 の Forms で作成したアンケートを,課題としてスケジューリングしておき,授業終了後にスマートフォンやコンピュータ教室のPCで送信してもらいます. 理解度と授業速度に関しては,以下のように必ず問います. アンケート結果は次回の授業に生かします.
上記のように「全くダメ」という学生さんがいた場合,前回の授業で作成したプログラムをレビューして,解説します. 前回の授業と似たプログラムを作ることもあります. Teamsチャットでの質問も毎日24時間受け付けています.

注目すべき効果: 卒業制作のプログラムの質や量が上がった
受講者の反応: 「プログラミングは紙に書かれた完成したプログラムをパソコンに入力することだと思っていました. 動作を確認しながら徐々にプログラムを作るのがプログラミングだということがわかりました. 」
関連情報: Scratch – Imagine, Program, Share

経営学部
教授
K.K.

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■ データサイエンス入門

授業名: データサイエンス入門
履修者数: 1,000名
科目区分: 必修科目
授業形態: 対面授業(ハイフレックス含む)
授業対象学生: 外国語学部 1年、経営学部 1年、人間学部 1年、保健医療技術学部 1年
授業実施方法: ・ 予習復習:教科書を読み,Resonant LMSの小テストを実施
・ 授業:小テストの解説,授業内容の講義・解説
注目すべき効果: デジタル技術(Resonant LMSの小テスト)を用いて,教科書を用いた予習復習の成果を確認できる.
受講者の反応: 受講者の反応:学生からは、「小テストを実施し、次回の授業で答え合わせと解説をしてくれた点がいいと思いました。」「今後、データサイエンスの職業が増えそうなので興味深い授業だった」「データ分析の方法と解釈の仕方を理解した」等の反応がある。
関連情報: 本取り組みは、文部科学省の数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)の認定を受けた科目である。

外国語学部
准教授
仲田 知弘(NAKADA Tomohiro)

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■ 心理学専門演習Ⅶと卒業論文演習および卒業研究Ⅰ・Ⅱ

授業名: 心理学専門演習VIIと卒業論文演習および卒業研究I・II
履修者数: 30名
科目区分: 必修科目
授業形態: 対面授業(ハイフレックス含む)
授業対象学生: 人間学部 心理学科 3年・4年
授業実施方法: 社会的課題を見つけ,その問題点と解決策をディスカッションし,解決策に心理学の理論を用いる。 さらに,問題解決のためより多くの人の協力を求める方略として,アプリを作成し,ポスターやYouTubeなどで発信する。現在のキエーロがフエーロプロジェクトは、ふじみ野市との官学共同プロジェクトである。
注目すべき効果: 社会的課題の解決法について考えることで、自分とは異なる視点を持つ人の存在や、人の行動の動機や心理、などに関心を向けられるようになった
また官学共同プロジェクトに携わることで、自分のやっていることが、多くの人に影響を与え社会を変えることができるという自信につながり、大学生の考え方とは異なる、公の視点に気づくことができた。
アプリの開発では、海外のノーコードアプリでマニュアルがないため、ゼミ生が協力してアプリを開発した。そのプロセスの中で、ゼミの仲間の信頼感や達成感を経験できた。
また、文系でアプリ開発ができる学生は少ないことから、自己評価の上昇につながった。
就活においてもプロジェクトの内容は高く評価され、大手外資系IT企業日本法人のS Eや大手広告代理店系のコンサルなどの内定につながった。
受講者の反応: 積極的にアイデアを出し,役割を引き受けるなど,座学とは全く異なるイキイキと能動的で楽しそうな反応だった. ゼミに入って本当に良かったと後輩にも勧めてくれて(楽しい+就活に役立つ),「プロジェクトをやりたい」という理由でゼミを志望してきた3年生が入って来て,次の学年も新規プロジェクトを実施することになった.
関連情報: 次の学年(現3年生)も,新規プロジェクトを実施する.
1あやめ祭プロジェクト:来場者が激減しているあやめ祭を盛り上げるためのアプリの制作(3年). あやめ祭で,キエーロとキエーロアプリの宣伝を行う(3年と4年)
2ふじみ野市七夕プロジェクト(3年生):ふじみ野市の産業振興課とコラボして,七夕祭りを盛り上げ、その会場でキエーロのPR活動を行った。子どもたちのキエーロや環境問題への関心を刺激するため、ゴミの分別ゲームアプリを開発して、子どもたちに遊んでもらった。

人間学部
教授
永久 ひさ子(NAGAHISA Hisako)

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■ 心理サイエンス基礎演習I・II

授業名: 心理サイエンス基礎演習I・II
履修者数: 20名
科目区分: 選択科目
授業形態: 対面授業(ハイフレックス含む)
授業対象学生: 人間学部 心理学科 1年
授業実施方法: 前期(心理サイエンス基礎演習1)は, ゲームエンジンUnityを用い, 1人称視点, 3人称視点でのキャラクタ移動, テレイン(地形)を作成する方法を学びます. 後期(心理サイエンス基礎演習2)は, 前期の内容をさらに発展させ, ゲームエンジンを用いたVR実験刺激の作成方法の概要を学びます. 後期はモデリングソフトウェアを使い, 簡単な3Dデータを作成し, 3Dプリンタで印刷する方法を学びます.
注目すべき効果: ゲームエンジンの使用方法を知ることにより, 4年次の卒業研究や3年次の実験演習において, より多様な研究が可能になった. 3Dプリント技術を導入することで, 自分の研究に適した独自の測定機器作成が可能となり, 卒論に導入された.
受講者の反応: 熱心にゲームエンジンの使い方を学び, わからない部分を互いに教え合う傾向にある. VRや3Dプリントは, 難易度が高く苦戦するケースも散見されたが, 参加学生には, 新しい技術に触れた素直な驚き, 喜びが感じられた.
関連情報: 2年次の心理サイエンス応用演習I・IIにおいては, Pythonによる大規模言語AIのAPI呼び出し, Fitbitによる健康情報の取得, その心理学的考察等, より発展的な内容を扱っている.

人間学部
准教授
長野 祐一郎(NAGANO Yuichiro)

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■ 日常生活活動学

授業名: 日常生活活動学
履修者数: 70名
科目区分: 必修科目
授業形態: その他
授業対象学生: 保健医療技術学部 理学療法学科 2年
授業実施方法: レジュメを使用しながら講義を行うが、対象者の生活のイメージができるように、動画を多く利用した。動画は授業前ならびに授業中も提示した。また、講義であるが、生活で使う道具や装置などは実物を持参し、実際に学生が見たり触れたりする機会を作った。また、メタバース空間内で、学生が演じた模擬患者の生活動作を複数種類公開し、いつでも生活動作の採点ができるように動画と回答が確認できるようにした。

国家試験対策としては、スマートフォンからアクセスできる練習問題を提示し、ネットサイト内で各自が学習できるようにした。問題は毎回、問題がシャッフルされ、何度も繰り返しトライできるようにしていた。

注目すべき効果: 事前に予習として動画を提供することでイメージを持ってもらい、それを授業内で実物を確認し、復習は何度も仮想空間内でできるように段階に応じて教材を提供することができたと考える。また、国家試験の範囲となる講義のため、練習問題を提示し、スマートフォン上でシャッフル機能を利用し、繰り返し何度も学習することができたのではないかと考える。
受講者の反応: 授業アンケート自由記述の一部(自由回答原文そのまま)
・動画をみたり実物をさわったり興味が自然と湧く授業だった。
・実際に動画を見ながら評価したりして実践的な力が身についた気がするから。
・動画でイメージがついた。
・実際の自助具に触れたりして、印象に残りやすい授業展開だった。
・講義内で動画を沢山見せてくださり、言葉だけよりも理解を深めることができました。
・レジメとか(スマートフォンの問題)とかありがたかった。
・復習の小テストを入れてくれたこと。
・実物を見せてくれたり授業の進行が丁寧だった。
関連情報:

保健医療技術学部
准教授
鈴木 里砂(SUZUKI Risa)

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