GCI語学・異文化理解留学プログラム(タイコース)報告 No.4
2015.09.02
4週間のプログラムも後半に突入です。今回は、企業訪問を中心にお伝えします。
GCIの「語学・異文化理解留学」は、単なる海外語学研修に留まらないグローバル人材育成プログラムを、というコンセプトで3年前にスタートしました。このため、海外での様々な交流の機会がプログラムに組み込まれています。世界中から集まる留学生や現地の学生と交流するチャンスを多く準備していることに加えて、現地企業・外資系企業・日系企業、NPO団体や国際機関などを訪問することも、その交流機会の一貫として設定されています。
タイは日系企業が多く進出する国のひとつです。バンコクに在留登録をしている長期滞在の日本人は5万人を超えるとも言われます。バンコクの日本人学校は、世界中で最も大規模なもののひとつです。
そこでタイコースでは、タイに進出している日系企業を訪問して、社員の方に現地での業務についてのミニ・レクチャーをお願いし、その上で学生からの質問に答えていただきました。今回は、カネボウ化粧品(タイ)と岡村製作所(タイ)への訪問をご紹介します。
8月25日【カネボウ化粧品(タイ)】
今回の参加者11名中、9名が女子学生で、そのほとんどがカネボウ化粧品のKATE Tokyoを愛用していたというのですから、訪問の期待は自然と上がります。
本社でアジア戦略を担当していたバンコク勤務歴1年の日本人社員Tさんから、タイの化粧品市場とカネボウ化粧品のポジションなどを分かりやすく説明して頂きました。KATE Tokyoのアジア限定色や、タイ女性の化粧の特徴など、実際にお仕事をされている方ならではのお話が満載でした。
【話が「細部」にわたると、そこはもう男子の入り込めない「ガールズワールド」です】
次に登場されたのが、私達が学んでいるタマサート大学出身のタイ人スタッフSさんです。日系企業での勤務経験も長く、外資系企業で働く面白さやコツなどを熱く語って下さいました。語学(英語)はスキルを上げるためのモノではなくて、相手に伝えるためのモノだ、という話が印象的でした。伝わらなければ意味がない、確かにその通りです。また、学生が事前にお送りしていた英文の質問にも、とても丁寧に答えて下さいました。
【前向きにとらえるattitude(姿勢)が大切だと熱く学生に語るSさんに感謝】
【最後の締めは”Yes I can!!”】
【お忙しい中をGCI生11名のために本当に有り難うございました】
8月28日【岡村製作所(タイ)】
オフィス家具、店舗什器の大手企業である岡村製作所のタイ拠点があるバンコクのショールームを訪問させて頂きました。バンコクオフィスは、フィリピンを除く東南アジア全体のビジネスをコントロールする重要な海外拠点です。
ショールームを兼ねているオフィスでは、同社のチェアやデスクが数多く展示されていて、実際に座ってみることができます。レクチャーの行われたミーティングルームも、実は会議室として展示されています。
【海外勤務が長いI社長はご自身の経験から
「海外に出るならもっと日本のことを知らないとダメだよ」と】
【日本人スタッフの半数以上がGCI生のために様々なプレゼンをして下さいました】
【進行役はタイ歴19年、ジェネラルマネジャーのWさんです】
【同社では「コミュニケーションディ」と称して定期的にスタッフ全員で会食するのですが、
今日は特別にGCI生も参加させて頂きました。
この後、多数のタイ人スタッフとGCI生が一緒にタイ料理を楽しみました。】
【毎年、GCI生をあたたかく迎えて下さる
サイアム・オカムラ・インターナショナルの皆さんに感謝】
今回、バンコク港の視察を含んだ企業訪問が予定されていたのですが、爆破事件を受けた警備上の理由で港湾施設への立ち寄りが難しくなり、中止せざるを得なくなりました。一刻も早い事件の解決を望みたいと思います。