第66回日本電気泳動学会総会にて本学学生が優秀ポスター賞受賞
2015.10.21
平成27年9月4日~5日に、東京工科大学で開催された、第66回日本電気泳動学会総会にて、保健医療科学研究科のM.Yさんが優秀ポスター賞を受賞しました。優秀ポスター賞は、全22演題の中から、理事・評議員の投票によって3名が選出されました。
受賞演題『多発性骨髄腫の病態解明のためのエクソソーム糖鎖解析』
多発性骨髄腫 (Multiple myeloma:MM) は、形質細胞が腫瘍性に増加し、単クローン性の免疫グロブリンであるMタンパクを産生するほか、腫瘤形成や骨融解などの全身症状を引き起こします。MM細胞から分泌されるエクソソームと呼ばれる小胞の表面には、MM細胞に由来する糖鎖が発現しており、MMで引き起こされる全身症状や合併症を誘発する可能性が考えられています。本研究では、MM細胞由来エクソソームに発現する糖鎖構造に着目し、付加糖鎖を同定し、また、糖鎖の有無による作用変化について検討しました。今後、糖鎖構造の変化がMM病態の進行の指標となることが期待されます。