【福祉医療マネジメント研究科】福祉医療マネジメント研究科 第5回 公開セミナーを開催しました!
12月14日(土)本学本郷キャンパスS館702教室にて、第5回公開セミナー&大学院説明会が開催されました。
公開セミナーのテーマは「組織におけるリーダーの役割と人材育成~福祉・教育・医療の提供を通して地域社会に貢献するアゼリーグループの実践から~」。講師はアゼリーグループ代表・医学博士 来栖宏二 先生です。
🔳アゼリーグループとは
「福祉」「教育」「医療」の3つを柱とし、東京都江戸川区を中心に、地域に密着したサービスを展開するアゼリーグループ。グループ理念として「利用者第一主義」「地域社会への貢献」「仕事を通しての自己実現」を掲げ、資格助成制度を通じてスタッフの成長を支援し、質の高いサービスの提供を追求しています。代表の来栖先生は、福祉医療マネジメント研究科のアドバイザリーボードとして、学外者の視点から教育プログラムの改善や課題の解決に向けた助言を行って頂いております。
🔳セミナーの主なテーマ
大学病院勤務をしていた時代に法人を設立し、現在に至るまでの来栖先生のキャリアの経緯と、アゼリーグループの目指す未来について、さらに経営者(リーダー)像にはどのようなことが重要か、という3つの柱にそってお話されました。
🔳ダイバーシティとエンゲージメントの推進
アゼリーグループでは、多くの外国人や高齢者も働いており、ダイバーシティ経営の推進を行っています。エンゲージメントを高める取り組みとして、アゼリーでは行動指針やビジョン、経営理念を全職員に浸透させるために「アゼリー塾」を設立。経営トップが直接理念や行動指針を繰り返し伝えてきたそうです。
🔳血の通った研修制度と海外展開への取り組み
強調されていたのが、組織と社会の課題を「他人事」から「自分事」にすることの大切さ。これらを形にする各種研修も充実しており、社会人力の向上への働きかけ、スタッフの外部での講演活動等も重視しています。そして課題先進国である日本の技術、知識の発信をインドネシアや中国等アジア各地でも行っています。
🔳地域共生社会への挑戦
また、江戸川区にオープンした地域共生社会の拠点A-cube。「誰もが未来をひらくハコ」というコンセプトとのもと、保育・介護・障害サービスが同居する複合型施設を展開しています。高齢者、子ども、障がい者、外国人、様々な施設の利用者や職員が一緒になって、「だれひとり取り残さずに人と人が支え合う共生社会」実現のため、挑戦を続けているそうです。
セミナー当日の参加者は32名。来栖先生の熱意のあふれたお話に会場の参加者 はとても活発に意見交換もされ、盛会のうちにセミナーは終了しました。
福祉医療マネジメント研究科 鳥羽美香