キラリとひかる 感性を育む
その人らしく生きることを支える
看護専門職者の育成
学科紹介
本学看護学科は2014年4月に開設されました。
あなたのキラリと光る感性を文京学院大学で磨いてみませんか。
学科長挨拶
健康な心と身体を維持して、自分らしく生きることは当たり前のことではありません。
病気になったとき、人は自分に起きていることがわからず不安や苦しみを抱えます。
看護専門職者は、患者さんの悩み、苦しみに親身になって耳を傾け、患者さんが自分らしく生きるためにどのような意思決定をしていけばよいのか、その人の真の生きる力を引き出せるのか考えられなければなりません。私たちは、患者さんを第一に考え、看護できる看護師・保健師を育てたいと考えています。
学科長 米澤 純子
学科の特色
1. 専門職としての誇りと豊かな人間性を備えた看護師・保健師を育てます
看護専門職者の役割は、人々の生活全般を広く見つめ、健康をサポートすることにあります。特に看護専門職者の活躍の場が、社会の変化とともに広がっている今、専門職者としての責任をはっきり自覚し、誇りをもって質の高い看護サービスを提供できる人材の育成は、急務といえるでしょう。これから看護師・保健師をめざす皆さんには、看護専門職を「自分の一生の仕事」と考え、主体性をもって学んでほしいと思います。私たちは、その意欲に全力で応えます。
2. 「人を尊重する態度」「論理的に思考する力」「自ら学びとる姿勢」を修得します
人が自分らしく生きる、自分らしい人生の最期を迎えられるために、看護として何ができるかを考え、実践できる看護専門職者を目指します。まず、人を尊重することとは何かを探求しながら、言動や態度で表現できることを学びます。看護では、データに基づき、患者さんに必要なケアを考え、段階的に目標を設定することが求められます。そのため、データや現象をとらえ、論理的に思考することが非常に重要です。本学では、具体的な事例をもとにグループ学習や臨床現場を再現したシュミレーション演習、臨地実習などを通してこれらの能力を鍛えていきます。講義と演習、実習を通して自ら深く考え、学びとる姿勢を修得します。
3. 他者からの評価を謙虚に受け止め、自分の課題に取りくむ力を培います
看護専門職として、また社会人として成長していくためには、自分自身との対話が不可欠です。グループ学習や実習などの学びを通して、自分自身の得意なところや不得意なところが見えてきます。単に自分自身が感じた評価だけにとどまるのではなく、他者からの評価を受け止めることによって視野を大きく広げることができます。自分自身の特性を知り、どのようにしていきたいと考えるのか、そのために何をすればよいのかを一緒に考えていくことで培った力は、卒業後もチーム医療を担う看護専門職者として成長し続けるために基礎となっていきます。
教育の特色
1. 確実な実践力を身に付けるため、充実した学びの環境を完備
保健医療技術学部だけではなく、人間学部という隣接領域の学生とともに学ぶ環境によって、高齢社会や医療への多様なニーズにも対応できる視野を備えた人材育成が可能となります。
実習室は、2名で1つのベッドを使用し、看護の実践力を高める環境を整えています。演習や授業は、複数のグループに分かれ細やかな指導ができるように工夫しています。また、自分たちの看護実践の映像をみながら振り返り学習のできるモニター装置や、視覚的に確認できる解剖映像装置、自己学習を行うことができるシュミレーションモデルなどが豊富に準備されています。それらを使いながら実習室で自主的にトレーニングできる環境を完備しています。
2. 少人数制のゼミやクラスアドバイザー制を活用し、教員による丁寧な指導を実施
大講義室での講義ばかりではなく、質問しやすくお互いの意見を聞きやすい学びの環境づくりをしています。その方法として、少人数制のゼミ形式やグループ学習などを各時期に多く取り入れています。またクラスアドバイザー制をとり、各学年を複数の教員が担当しています。学習面だけでなく、大学生活の悩み等の相談について教員による丁寧な指導を実施しています
3. 優れた看護を提供できるための基礎作り
各学年で学んだことをしっかり理解し積み上げていくために、国家試験問題レベルの試験を行い自分の実力を確認できる仕組みをつくっています。いつでもどこでも学習できるアプリなども導入し、通学時間などにも学習できるよう支援しています。国家試験対策だけでなく、将来優れた看護を提供できるための基礎作りと位置づけ、少人数制のゼミ形式をとりながら、個々の学生にあったペースで学習できるよう教員一丸となって支援しています。また、看護師資格を持つ方からの学習サポート(個別・少人数制)なども取り入れています。
国家試験合格率
本学では、2018年に1期生が巣立ちました。
開設より、看護師国家試験合格率は常に100%を達成しています。
授業紹介
□ 基礎看護学領域
大学で看護を学ぶ中で、最初に出会う看護の領域です。基礎看護学領域では、これから看護専門職者として、目の前の人々が必要としている援助を提供していく上で基盤となる看護の知識と技術を学修します。特に1年次から2年次にかけて学修する「アセスメントと看護技術」の授業では、対象となる方の状態を的確に把握できる力を獲得するために演習を組み入れています。学生が自分の技術力を高めることを教員は支援します。
□ 成人看護学領域
成人領域では、成人期にある人を看護の対象とします。成人看護学Ⅰ・Ⅱ(慢性期)では慢性の病いをもつ人とその家族を、成人看護学Ⅲ(急性期)では手術を受ける人や生命の危機的な状況にある人とその家族を支える看護について学びます。
病いをもちながら生活する人に生じていることを、医学的な視点と生活者としての視点からアセスメントできる看護実践力を身につけていきます。グループワークやシミュレーション、模擬患者を活用した体験学習を取り入れ、さらに実習で発展できるように養っていきます。
□ 母性看護学領域
母性看護学では妊娠期から育児期にある女性への看護を学びます。学内演習では、学生個々がシミュレーターを使いながら練習できるように、妊婦モデル、妊婦ジェケット、褥婦モデル、乳房モデル、新生児モデル、バイタルサイン人形等々、多数揃えています。実習ですぐに使える確かな技術を身につけられるよう、小人数制で、シミュレーターを使いながらの技術練習、実技試験を行っています。何度も繰り返し練習して臨む実習では、出産されたばかりの女性とそのあかちゃんのケアを実践していきます。
□ 地域看護学領域
公衆衛生看護活動論は保健師課程の授業です。地域診断、家庭訪問、健康診査、保健指導、健康教育についての企画・実践・評価の過程について学習し、対人援助技術の基本的な知識・技術・態度を習得します。この写真は、乳幼児の事故予防をテーマにした健康教育のデモストレーションの場面です。実習地域の特徴や対象の健康課題を把握し、健康課題解決のための支援技術をしっかり修得した上で、公衆衛生看護学実習に臨みます。