精神保健福祉士養成~学内オンライン実習と卒業生からの支援のご紹介~
今年は新型コロナウィルスの流行もあり、例年実施していた人間福祉学科4年生の精神保健福祉現場実習は、学内でのオンライン実習となりました。
精神保健福祉実習は、地域施設実習と精神科病院実習との2か所をそれぞれ90時間以上行っています。今夏(8月~9月)の学内オンライン実習は、地域施設実習から始まりました。9か所の地域施設・事業所の精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)と地域事業所の当事者の方24名に登場して頂き、学生一人当たり4~5回のリモートでの当事者とのインタビュー面接を行いました。3年生までに演習等でロールプレイやグループディスカッション等を通して面接技術を培ってきたことを実践する機会となり、面接から多くの学びを得たようです。次に精神科病院実習では、4名の精神科病院で活躍されている精神保健福祉士をお招きしての講義、精神科病院と連携する機会がある訪問看護師やアウトリーチチームの精神保健福祉士、ひきこもり支援専門家や精神科医、児童心理治療施設の精神保健福祉士などチーム医療を支える専門職の方からの講義と利用者の生の声を届けてくださいました。
このような盛りだくさんの学内実習にモチベーションと刺激を加えて頂けたのが、本学の卒業生です。地域や病院で活躍している12名の卒業生をお招きして、学生時代の実習体験と現場での実践を結びつけながら、実習が実りあるものになるよう4年生への支援を行ってくれました。本学が目指す「永久サポート大学」の一環で定期的な卒業生との「事例検討会」や「研修」など卒後教育にも力を入れていたおかげだと思います。下記の写真は、同じ職場の先輩と後輩がともに協力し合いながら利用者と向き合い支援する合間に撮ってくれた写真です。今後も卒業生への支援と共に4年生にとって卒業生からの学びも大切にしていきたいですね。