海外フィールドワーク2014
海外短期フィールドワーク2014年(2013年度)リアルタイム報告05
【海外短期フィールドワーク2014年(2013年度)リアルタイム報告05】
金曜日です。
2014年2月28日
カムループスに来て初めての金曜日です。さて、今日もキャサリンはウォームアップから始めます。まずは誕生日を使って発音の練習。特にthの音は難しいです。文京学院大学ではGCIという教育プログラムが去年から始まっています。目指すのは「グローバル」な人。使い尽くされている言葉のようですが、ではグローバルな人はどれくらいいるのでしょうか。。イギリス人やアメリカ人のような英語を話す必要はないけれど、グローバルな舞台でコミュニケーションを行うことができるようになることはこれからますます大切です。自分がしっかり話しているつもりでも、伝わらなければもったいないことです。伝えるための最低限の発音、というのはどうしても必要になってきます。そのための発音の練習だと割り切りましょう。
キャサリンは、誕生日で頻繁に出てくるthの音を、みなさんにできるだけ使ってもらうために、このウォームアップをしたのですね。
なかなかthの音が出せません。。。
もう一度、発音してみましょう。舌の位置を意識して。。。初歩的に聞こえるかもしれませんが、重要なレッスンです。
午後の授業は生理心理学。今日のテーマは「快の神経路」についてです。専門的です。そのための「依存」に関わる単語を教えてくれています。形容詞、名詞、いろいろな表現があります。乱用、強化、報酬、などなど。。
さて、その合間にキャサリンは今日誕生日の学生のために、サプライズを用意してくれていました。みんなで拍手で誕生日を祝いました。「カナダでは、ロウソクの火を吹いて消したとき、消えなかったロウソクの数が彼女の数なのよ」とキャサリン。実際に吹いて消そうとすると、、、7本も残ってしまいました。。。。
午後、今日はジョンの授業です。生理心理学者であるジョンは動物実験の意義について、謙虚に説いた後、快の神経路について語り始めます。とてもゆっくり、かみしめるように話してくれます。もう8回目の授業なので、どうしゃべると聞き取りやすいのか、分かってくれています。おそらく、このようにゆっくりしゃべるのは大変なことだと思います。
腹側被蓋野から側座核への快の神経路、すなわちドーパミンの系路について、また側座核のドーパミンの放出がどのようなときに増えるのか、ていねいに教えてくれました。また薬物依存にも触れ、この快の回路がアンフェタミンやコカイン、マリファナやニコチンなどによって影響を受けることについて、図を含めて教えてくれました。本来、このような内容は理解が大変難しいのですが、ジョンの配慮のゆきとどいた授業で理解がしやすくなっています。
レジュメも用意してくれたので、なんとかついていけたのではないでしょうか。脳定位固定装置や動物の手術の方法も簡単ですが紹介してくれましたね。
授業終了後に、みんなで記念撮影をしました。