人間学部

海外フィールドワーク2015

海外短期フィールドワーク2015年(2014年度)リアルタイム報告08

2015.03.03

【海外短期フィールドワーク2015年(2014年度)リアルタイム報告08】

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カナダブリティッシュコロンビア州立トンプソンリバーズ大学で

今年(2015年2月〜3月)も海外短期フィールドワークが行われています!

臨場感をもってお伝えするために画像サイズがやや大きめです。読み込みに多少時間がかかります。ご了承ください。

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3月3日

今日は快晴。少し肌寒いですが、気持ちいい寒さです。でも学生のみなさんは「まじさむい!日に日に寒くなってる気がする」。


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今日のキャサリンも、「昨日の福祉と授業について教えて。2つでいいから!」みなさんは最初は「・・・・」。でも少しずつ口を開き始めます。福祉コースは養子制度について、日本人とカナダ人の意識の違いを語りました。昨日の授業によると、カナダでは、「0−4歳までは経済的に厳しくてもできるだけ自分たちで育てて、それから養子に出そう」という考えが多いとのこと(学生談)。「しかし、年齢が上がるほど、養子として里親が見つかりにくい、という側面もある」ということもあり、難しい問題があることが分かりました。一方、心理コースは、目撃者証言が証拠として重視されてしまうこと、ラインアップの偏りについて学生から説明がありました。


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さらに昨日の宿題でもあった、福祉コースでは養子制度に関わるストーリーを英語で説明するという課題を行います。皆さんできるだけメモを見ないようにプレゼンしていきます。「すごいわ。頭に語彙が入っているわね!」キャサリンは感心しています。


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皆さんそれぞれ独自のストーリーを考え、英語で文章を作成してきました。


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絵もみんな上手いです。


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事故で子供を失った両親と、両親を失った子供との出会いの話。


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confession、testimony、eye witness、line-up。いろいろな単語にキャサリンも満足げです。


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できるだけメモを読まないように努力します。


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自動車事故発生から目撃者証言、逮捕までのストーリーを専門用語を使用しながら発表します。


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その後、キャサリンは日本人の友人である廣川まさきさんとのエピソードを紹介してくれました。詳しくは写真の本にありますが、ひょんなことから彼女と親しくなり、数ヶ月をともに過ごしたこと、その後の彼女の冒険について語ってくれました。


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さて、午後の心理コースの授業はSocial Psychologyです。ストラヴコはこのプログラムでは今回はじめて教鞭をとります。領域は社会心理、パーソナリティー心理、そして健康心理と幅広いです。今日は彼に影響を与えた古典的な社会心理の研究、特に実験社会心理学的研究を紹介してくれました。


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社会心理とは、、、。「私たちは、影響を与え、与えられる存在であり、それが行動にどう表れるのかを実験します。そのときに、我々の領域では、あまり人間の中に存在する魂であるとか、心といったものを扱うことはしません。むしろそういうものがあったとしても、それを標的にせず、あくまで関係性の中での行動の変容を扱います。」言葉を選びながら、しかし熱い授業が続きます。


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印象形成過程、ミルグラム実験、アッシュの同調実験など、心理学科の学生に慣れ親しんだトピックを彼なりの切り口で展開していきます。熱い授業なので、ペースは速め。どんどん進みます。皆さんついていくのが精一杯です。本学教員もここは通訳サポートを入れます。


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学生の一人が授業後に質問します。それにも熱く答えるストラヴコ。


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福祉コースでは「脳とその制御(The Brain and Regulation)」について学びました。ソーシャルワークをする上で脳と体や心の機能の関係性を理解しておくことの重要性を具体的な事例を交えながら学習することができました。これは心理学でも重要なテーマなので全員で聞きたかったですね。


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人間福祉学科では、日本では脳の仕組みなど基礎的な知識に留まっていることが多かったので、今後に向けて大きな刺激となったのではないでしょうか。。


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その後、TRUと文京学院大学の学生、教員の懇親会が開催されました。TRUの心理学科の学生、福祉関係の学生、国際交流関係のスタッフ、心理学科の教員、様々な人たちが顔を出してくれました。ナチョスとビール、アイスティーなどとともに、それぞれの学生および教員が楽しみながら、学生の皆さんは少し緊張しながら会話を始めます。


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TRUの人たちはとてもフレンドリー。なかなか英語が出てこなくてもほとんど気にしません。忍耐強く、でも楽しく、場を盛り上げてくれます。もう本学との関係が長いために、こういう状況が理解できているという要因もあるのです。


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中央には、明日心理学実験を教えてくれるセリーナ。


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まだ緊張しているかな。。。


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みんなで集合写真も撮りました。


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本学教員も入って、one、two、three!


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楽しいひとときでした。午後6時には終了して、皆さん帰路につきます。


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TRUはカムループスのトンプソンリバーの南側の丘の斜面沿いにあります。日が暮れると、川の向かい側の町並みがとてもきれいです。

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星もとてもきれいに見えるんですよ(写真では見えませんが、、)。