海外フィールドワーク2016
海外短期フィールドワーク2016年(2015年度)リアルタイム報告14
【海外短期フィールドワーク2016年(2015年度)リアルタイム報告14】
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カナダブリティッシュコロンビア州立トンプソンリバーズ大学で
今年(2016年2月〜3月)も海外短期フィールドワークが行われています!
臨場感をもってお伝えするために画像サイズが昨年度に比べてさらに大きめです。読み込みに多少時間がかかります。ご了承ください。
さて、月曜日、最後の週の1日目です。もう明後日で授業が終わりなんて信じられないですね。でもこの3日間を大切に過ごしていきましょう。マーシャの声がけに、即座に反応する皆さんを見ていると、すごく耳が慣れてきたのだなあと感じます。今日は障がいについての多面的な考え方について話し合いました。話ができないという障がいを持つ人でも、何も考えがない訳ではないこと、障がいには目に見えるものから見えないものまで様々であり、もっと突き詰めると人は大なり小なりなんらかのdisabilityがあるのではないかという話もでました。カナダに来て毎日バスで移動していますが、車いすの人もベビーカーの人もいつでも自由に乗り降りができ、一緒に乗る人たちも椅子をたたんだり、場所を移動したり自然に手助けしていました。カナダで生活することによって学生たちも障がいの概念が変わってきたのではないかと思いました。
表情も心なしか逞しく。
皆さん、とてもいい表情をしています。
もう、少し帰るのが惜しくなってきたのではないでしょうか。。。
残りの3日間を楽しんで!
日本での生活もきっと変わってきます!
残りもみんなを盛り上げてください!
TRUのパーカー、似合ってますね。
お昼は売店でこんなバーガーも買えます。ポテトも含めてボリュームがすごいです。お腹いっぱい。
心理コースの午後はジェニーの生理心理学、体制感覚の話です。これが心理学なの?という印象を受けるかもしれませんが、私たちの「心」は外からの情報によって揺さぶられます。まさにその情報が「感覚」を通して入力されるわけです。たとえば、私たちがここに「存在する」という感覚も、体制感覚があるから明確に感じられる、ということが研究によってわかってきています。自我や自己認識を考えるとき、不可欠な内容を英語で勉強するのは、ちょっと難しいですが、とても価値のあることですね。
ジェニーはこのプログラムは今年はじめて加わることになりましたが、とても一生懸命授業を行ってくれます。他の先生からの引き継ぎや情報もあり、とても文京学院大学の学生のことを考えて授業準備をしてくれました。
こんな丁寧なレジュメを作ってくれるなんて、感動ですね。
ジェニーの授業は今日が最後なのでみんなで記念撮影。
一方福祉コースは、2か所の福祉施設のツアーに出かけました。はじめはエリザベス・フライソサエティーという地域で法的な支援が必要な女性、若者や低所得のため住む家がない人のために住居の提供やお金の管理方法を教え低利子での貸付などをして支援しているNPOの団体に行ってきました。日本でいうと社会福祉協議会に近いかもしれません。2つ目は、リーガルエイドという法律的な支援が必要な人を弁護士につなげる役割をしている機関に行ってきました。この機関はかつては州政府の機関でしたが、2009年に政府から予算を切られてしまい閉鎖されそうになったところ、エリザベス・フライソサエティーなどの団体と契約を結ぶことで人員も削減されましたが辛うじて継続しているそうです。毎月140件から170件もの依頼があります。殺人などで刑務所に入っている人から電話での依頼もあるということでした。また、事務所には要求が通らないと怒り出す人もいるので、必ず二人の職員がいることが規則で決められていることを伺って、危険と隣り合わせで仕事をされていることを実感した見学実習でした。