海外フィールドワーク2017
海外短期フィールドワーク2017年(2016年度)リアルタイム報告08
【海外短期フィールドワーク2017年(2016年度)リアルタイム報告08】
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カナダブリティッシュコロンビア州立トンプソンリバーズ大学で
今年(2017年2月〜3月)も海外短期フィールドワークが行われています!
午前中は英語、午後は現地の専任の教授陣4名から心理学を学ぶことができる、日本でも有数(おそらく日本の唯一)のプログラムです。
臨場感をもってお伝えするために画像サイズが大きめです。読み込みに多少時間がかかります。ご了承ください。
今日も天候は穏やかですが、先にも書きましたように寒いです。
午前の英語での午後の授業の予習。今日はOnline Datingという社会心理の話題についてです。カナダでは、地元の人がインターネットを通じて出会うことが広い世代にわたって普及しています。日本のイメージとは大きく異なり、健全な地元の人たちの出会いの場となっています。こうした状況の中で、どのような情報が我々のその人に対する興味に繋がるのか、についてのマイクの最新の研究を紹介してくれます。
モニカは、午後の授業の語彙に先だって、対人関係構築過程における様々な表現を練習してくれました。
もちろん、語彙も少しやりました。人のパーソナリティーに関する表現を調べ、positiveとnegateveなどのカテゴリーに分けていきます。
午後はマイクが2度目の授業をします。今日はガラッとテーマが変わり、Online Datingについて。先ほども書きましたが、ネットを介して、つき合う人を見つける、ということは日本ではちょっとイメージが悪いですが、アメリカ、カナダでは1/3人が行っていることだそうです。マイクは知覚・認知心理学が専門だったのですが、最近、この研究を行い、新しい知見を見いだしたので、いち早く皆さんに教えてくれる、というわけです。今後、新たな知見として国際誌で発表されることでしょう。
通常、調査では、私たちは、パートナー選択において求めることといえば、「内面」でしょうか。これについて、「長期的な関係」と「短期的な関係」に分類して調査する方法が多くとられています。特に短期的関係では、「外見的魅力」が大きな影響を示すことが分かっており、長期的関係では、思いやりなどの内面が重要視されることがわかっています。
しかし、それって本当でしょうか。マイクは問いかけます。
そして、まず対人魅力の既往の研究から紹介し、その後、新しい研究の説明をしてくれました。
まず、マイクは、実験においてOnline Datingのサイトと同じような画面を作成しました。今回の報告は、主に女性が男性の情報を評価する場面を想定したものです。男性のモデル画像を沢山のデータベースから引っぱってきたこと、それに対して外見的魅力、知性、収入、あたたかさ、という4つの変数を設けてこれを操作した刺激を作成したことを説明してくれました。4要因の実験計画ですね。
分散分析の結果、多くの交互作用が見られたため、さらに実験要因を統制し、改めて実験を行ったことも説明してくれました。その上で、とても興味深い結果が得られたこと、その内容について詳しく説明してくれました。結論はここでは書きませんが、皆興味津々?でした。自分に当てはめて考えると、複雑な心境?の結果でしたね。マイクには明日もStudent Socialで会いますが、全員で記念撮影。