人間学部

人と人、人と社会をコーディネートし、新しい時代の
社会問題に対応できるコミュニケーション能力を育成。

学科紹介

現代社会が抱える諸問題に対して社会・心理学的視点から実証・実践的アプローチができる人材を育成します。自治体、NPO/NGO、企業などでの実習や海外留学ができる科目「フィールドスタディズ」「海外短期フィールドワーク」を通じて、社会人基礎力を身につけ、一人ひとりのキャリアデザイン形成をサポートしています。
また、社会調査士や旅行業務取扱管理者など多彩な資格の取得もできます。

社会・心理・人間学をベースに、現代社会の諸問題に迫る。

グローバリゼーションの進展が、文化や民族の違いを超えた交流を活発化させています。携帯電話やパソコンといった新しい情報ツールの普及によって、空間を超えた対話の機会も増えました。しかしその一方で、世界にはエスニシティや環境問題に象徴される国際問題が、また、国内や地域にも、教育、福祉、雇用などの問題が山積しています。
交流と対話は、人間にのみ許されたコミュニケーションの原点です。そしてこのコミュニケーションは、新世紀にふさわしい、問題解決の方法です。
コミュニケーション社会学科では、コミュニケーションをクローズアップします。そしてその実践者である人を見つめ、社会の諸問題に向き合います。

その手段として、社会学、心理学、人間学をベースにしたカリキュラムを編成。
ものごとを実証的に解き明かす力とコミュニケーション力で、人と人、人と社会を結びつけるコーディネーター、ファシリテーターとしての素養をもった社会人を育成します。

現実社会を他者と共に学ぶ、体験学習プログラムを実践。

現代社会のキーワードともいえる、文化、メディア、環境、地域、仕事、ライフスタイルにまつわる独自の専門科目を配置しました。その学びを通して視野を広げ、卒業後の進路に通ずるキャリアを導き出します。
また、異文化理解の基礎となる英語力については、「伝えたい」「理解したい」という、コミュニケーションに対する欲求を軸にした教育を展開しています。
「フィールドスタディズ」と「まちラボプロジェクト演習」は、これまでの学びの成果を確認し、新たな課題発見につなげる体験プログラムです。海外の大学、自治体、福祉施設、NPO、NGOなどでの長期実習や、地域と連携して取り組むプロジェクト実践で、自分を認め、他者を認めることで身につく、真のコミュニケーション能力を開発します。

教育のポイント
  • 社会調査士の資格取得に結びつくカリキュラム。
  • 1年次から4年次まで続く少人数ゼミナール。
  • 地域社会・市民団体などと連携した実習&プロジェクト。

4年間の学び

1年次~

多彩な知識に触れ、社会学の基礎を学ぶ
「共生社会論」「現代社会論」「コミュニケーション社会学」などの社会学を土台とした知識を学習します。「文化」「メディア」「環境」「地域」「国際」などを専門とする教員から多彩な視点を学び、複雑に絡み合った課題解決に必要な教養を身につけます。
フィールドスタディズで実践的に学ぶ
企業、地域や行政と連携したフィールドワークや海外短期フィールドワークを通して、ローカル、グローバルな視点で現代社会が抱える課題を肌で感じとっていきます。まちづくりや近隣の高校とも連携した農村再生プロジェクトなど、社会と連携し、実践力と主体性を培います。

2年次~

アンケートや統計など、課題を見つける力をつける
アンケート調査やインタビュー調査で集めた情報を分析する力を身につけることで、見聞きした情報を鵜呑みにするのではなく、”本当の課題”を抽出するための技術・知識を磨いていきます。

3年次~

行政や地域とまちラボプロジェクトを発足
学生がゼロから立ち上げる「開拓型」、フィールドスタディズ実習先と連携して学生が企画・運営する「継続型」、企業やNPOなどからの「委託型」の3タイプのまちラボプロジェクトを展開し、地域再生に携わる能力を育成します。

4年次~

まちラボプロジェクトでまちを元気にする
3年次で展開したプロジェクトをより発展させ、成果を実社会へと還元します。社会と協働する中で、幅広い視野や価値観、実践力、継続性、コミュニケーション能力を身につけ、豊かな共生社会に貢献できる人材を目指します。
興味ある研究を深め、成果を卒業論文にまとめる
現代社会の問題に多様な視点からアプローチし事象を分析し、「卒業論文」あるいは「まちラボプロジェクト実習の報告書」にまとめ4年間の集大成とします。

ゼミ紹介

知識と知識をつなぎ、学生同士で学び合う、少人数制ゼミナール形式の授業が1年次からスタート。

コミュニケーション社会学科では、1年次からゼミナール形式の授業がスタートします。1・2年次の「初年次教育演習」「基礎演習」では、講義や体験活動の中で見いだした課題を学生同士で共有しながら学び合うことで、基礎学力の定着を図ります。
3年次には「人と自然の共生研究」「家族・地域・共生社会研究」「多文化共生研究」「消費社会研究」「メディア研究」「地域コミュニティ研究」「都市社会研究」「異文化理解研究」を研究テーマとする「専門演習」にわかれ、指導教員が、4年次の「卒業研究」、あるいは実践型「まちラボプロジェクト実習」に導きます。

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フィールドスタディズ

興味に応じたフィールドで実践力を養う、2タイプの体験型プログラム。

現実社会にうごめく諸問題の解決方法を、コミュニケーションを起点とした取り組みから導き出すコミュニケーション社会学科にとって、社会実践をともなう体験学習は、欠くことのできない教育プログラムです。
「共生社会フィールドスタディズ」では、自治体、NPOなどの活動に約1カ月間にわたって参加。
「まちラボプロジェクト演習・実習」では、学生が企画した社会貢献活動に取り組みます。

フィールドスタディズ例(体験学習型)
  • 地域社会系
    福祉施設での仕事体験、市役所での職場体験、NPOによる地域社会活動への参加、企業でのインターンシップ体験
  • 自然・環境系
    国際環境NGOとの連携によるエコ活動、市役所環境関連課での職業体験、自然体験型
    施設でのエコツアー企画体験
まちラボプロジェクト演習例(学生企画型)
  • 文京まちあるきコースづくり「文京区の魅力の発信と発見」
  • 郊外団地・商店街における共生空間づくり
  • 「コロナ禍」での社会貢献活動とは ~「SDGs」の17の目標に基づいて~
  • 映像コンテンツ制作プロジェクト「ねこっちさんビデオ通信~文京Deepな人」
  • 「スポーツ」があるまちづくり
  • つくる責任・つかう責任 ~捨てられないビニール傘の開発を目指して~
  • 芸術のマーケティング アートに触れやすい環境づくり

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主なフィールドスタディズ例(体験学習型)

2021年度

自然・環境系フィールドスタディズ(実習先)
<環境行政>
ふじみ野市役所環境課
<循環型社会>
FoEジャパン
<自然保護>
知床ネイチャーツアー
<国際協力>
NICE
地域社会系フィールドスタディズ(実習先)
<行政・行政関連>
富士見市教育相談研究所、富士見市ふじみ野交流センター
<地域社会貢献>
湯西川温泉観光まちおこし、フィランソロピー協会、明石農園
<子育て支援>
日本子ども家庭総合研究所、在日外国人教育生活相談センター
<障害者支援>
特定非営利活動法人 ネットワークあゆみ北原台、埼玉YMCA
<高齢者福祉>
麦の家
<国際交流>
鶴見国際交流ラウンジ
<若者支援>
さいたまユースサポートネット
<地域おこし>
川治温泉、宮城県丸森町大内

海外短期フィールドワーク

国際語である英語力およびコミュニケーション能力を獲得し、多文化社会アメリカの多様性を学ぶ。

コミュニケーション学科には、サンフランシスコ州立大学の専任教授陣による講義などで構成されるカスタマイズされたプログラムがあります。午前中は、社会学分野を題材にした英語の授業やプレゼンテーション・スキルを学ぶ授業を受けます。午後は、専門分野の教授陣による講義を受講することで、英語で社会学の知識の獲得を目指します。また、現地の大学生との交流や、授業終了後や週末に様々なソーシャルアクティビティなどに参加することで、アメリカ社会の多様性を肌で感じることができます。