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第19回島田杯争奪英語弁論大会(学生記者)

大学2014.02.25

12月8日(日)文京学院大学の本郷キャンパス Wingホールにて、文京学院大学・短期大学主催、朝日新聞社後援による「第19回島田杯争奪英語弁論大会」が開催されました。


この島田杯争奪英語弁論大会は今年で19年目となる歴史あるスピーチコンテストです。本学の代表スピーカーはもちろん、東京大学・上智大学・千葉大学・明治大学・津田塾大学・東洋大学などの首都圏の大学だけでなく、長崎の活水女子大学など、全国からこの大会に参加しています。島田杯争奪英語弁論大会はスピーチだけでなく英語での質疑応答もありハイレベルな大会となっています。


そして何よりこの大会の一番の魅力はすべて学生が主体となってこの大会を運営しているところにあります。島田杯争奪英語弁論大会は19年前、学生達が世界共通語ともいわれる英語で自らの考えや主張をより多くの人に伝え、理解を深める場を提供するという考えのもと誕生しました。すべての参加者がこの大会に来てよかったと心から思える大会になるよう毎年実行委員の学生たち全員が精進しています。


大会は、静粛な雰囲気の中で始まりました。スピーカーの方々はその雰囲気を感じ、初めは緊張した面持ちでしたが、自分の名前が呼ばれるのと同時に表情は一転し、自信をたたえた表情でそれぞれのテーマについて熱弁していました。質疑応答では、英語ネイティブスピーカーの審査員から予想外の質問を受けた際も、表情を変えず持ち前の発想力と今日までに磨いてきた英語力で質問を切り抜けていました。

今大会では、共通テーマを設けていません。そのため、「世界の教育と日本の教育の違い」や「チャンスを逃さず、つかみとれ!」といった多種多様なテーマがあり、聴衆の耳を飽きさせませんでした。中には、審査員も知らないテーマで「とても勉強になった」というコメントを受けたものもありました。



すべてのスピーカーの発表が終わり、審査員が退出すると『ピンッ』と張りつめていた空気が和らぎ、スピーカーたちも不安を残しながらも笑顔をこぼしていました。

優勝者は、三年ぶりの優勝となる本学文京学院大学のスピーカーでした。先輩の発表はとても堂々としており、質疑応答も自然にやりとりができていたのを覚えています。

他のスピーカーもとても表現力豊かで、ユニークで素晴らしい発表だったので、審査員の方も「スピーカー全員が素晴らしく、優勝者を決めることが非常に難しかった」とコメントされ、出場したスピーカーの実力の高さを垣間見た瞬間でした。


閉会式後は本学の食堂B’s Diningでレセプションパーティが行われました。スピーカーや審査員、見学者、実行委員など多くの人で賑わっており、先ほどまで凛としていたスピーカーも応援に来た友人や他のスピーカーと仲良く談笑していました。そこで、戦いを終えたスピーカーにどのような練習をしたのか伺いました。

もっとも多くの方が行っていた練習法は、表現力を磨くために「鏡の前で自分の表情や仕草を確認する。」というものと「自分の音声を録音し、何度も確認する。」というものでした。私が、今大会のスピーカー達の表現力が、これまで見たスピーチコンテストと比べても段違いに素晴らしく感じられたのは、この練習の成果だと確信しました。また、スピーチ内容にもこだわって、「どのような文章がより好奇心をかき立てられるか?」ということを研究して原稿を作ったスピーカーもおり、その向上心の高さに驚きを覚えました。


最後に本学外国語学部3年の実行委員長に感想を伺いました。

「今回は病欠したスタッフが数名いたので、当日のスタッフ数が少なくて大変でした。しかし、長かった一日も終わりやっと肩の荷がおりました。来年は20回の節目を迎えます。もっと充実した大会にしたいです。」


英語に対し、真剣な人たちに多く触れ、私自身のやる気も大きく刺激された弁論大会となりました。


(取材・記事作成:学生記者 渡辺/外国語学部)