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「五街道ウォーク2016 in 中山道」を取材しました!(<4区>恵那市編)【本郷キャンパス:学生記者】

大学2016.10.05
 2016年8月18日(木)から8月25日(木)にかけて、2年に1度開催される、文京学院大学恒例行事の「五街道ウォーク」が開催されました!記念すべき10回目を迎えた今年は、 『縁(えにし)~岐阜の魅力が人を繋ぐ~』 をテーマとして、岐阜県中津川市・恵那市・瑞浪市・岐阜市を7コースに分けて歩行しました。また今年は新たな展開として、1区から4区までを中京学院大学さん、5区から7区までを岐阜聖徳学園大学さんと共に歩行したこともあり、非常に盛り上がりましたよ!
2年かけてじっくりと準備を進める五街道ウォークですが、いよいよ今年が本番ということで、まずは五街道ウォーク実行委員長を務める本学学生 河原大智さんにインタビューを行いました!
 


Q. 五街道ウォークの目的は何でしょう?

A. 私たちは「日本の魅力って何?」と外国人から聞かれたとき、答えられないことがしばしばあります。これってすごくもったいないことだなと…。日本には普段気づかないような素晴らしいところがたくさんあるんです。そこで、五街道ウォークを通して、まずは日本人の私たちが日本の魅力を知る1つのきっかけになればいいなと思って、開催しています。それに加えて今年は「地域交流」と「他大学交流」を通して「参加学生のコミュニケーション能力や社会人力を高める」という目的もあります!
 
Q. 河原さんはなぜ五街道ウォーク実行委員会に入ったのですか?

A. 大学のパンフレットを見て、入学前から興味がありました。入学後、実際話を聞いてみてより興味が深まりました。「大学生になったらアルバイトや遊びだけに4年間を費やしたくない」「大きなプロジェクトに取り組んでみたい!」という思いから、この委員会に入る決意をしました。
 
Q. ずばり、今年の五街道ウォークの魅力は?

A. 今年から「地域交流型」にシフトしました。どの区間に参加しても、ただ歩くだけではなく、現地の伝統や人々に触れることができるのが1番の魅力です!
 
Q. 最後に、意気込みをお願いします!

A. 7区間、笑顔で安全に終われるように。そして何より、参加者の皆さんに楽しんでもらえるイベントにしたいと思います!
 
ありがとうございました。
 

 

 
私たち学生記者も、取材を兼ねて五街道ウォークに参加しました!私たちはそれぞれ4区と7区を歩行しました。まずは4区の取材です!
 
 恵那市で開催された4区は「自然を感じ、恵那を食べ歩く」をテーマとしています。この4区は8月21日(土)に開催されました。台風の影響で悪天候が心配されていましたが、当日の朝には青空が広がっていました!各々で受付を済ませ、まずはバスで恵那峡まで向かいます。
   

 

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 「恵那峡」とは、雄大な渓谷美を感じることができる県立自然公園です。恵那峡全体が自然に囲まれているので、都会では感じることのできない自然を思う存分楽しむことができます。到着後、中京学院大学の参加者と合流し出発式が行われました。区長の挨拶、副区長からの諸注意、準備体操を行ったところで、いよいよ歩行スタートです!
歩行中に感じたことは、「とにかく暑い!」ということです。山の中を歩行していたため、足場も悪く、「しんどい」「暑い」という声がいたるところから聞こえてきました。まだまだ始まったばかりですよ! 
 20分ほど歩いていると、大井ダムに到着しました。大井ダムは日本初の発電用ダムとして木曽川に建設されたダムです。水をみて涼しげな気分を味わえた参加者の皆さん、もうひと踏ん張り頑張りましょう!
   
 
 

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 大井ダムを過ぎたところから、道が険しくなりました。山の中は日影が比較的多いのですが、前日の雨の影響で足元はぬかるんでいて歩きにくく、猛暑で体力が削られている状態での坂道は本当にしんどかったです。登ってくる皆さんの様子を写真に収めようと、一足先に坂を上りきっていた私ですが、息がなかなか整わず、しばらくカメラがぶれていました。そんな急な坂を上りきった皆さんにはドリンクやドリンクゼリーが配布され、15分ほどの休憩時間がとられました。「生き返る!」と言っていた学生もいて、思わず笑ってしまいました。
 
 
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休憩を終えると再び歩行です。今までの山道とは打って変わり、平坦な日向の道をひたすら歩いていきました。時折吹く風がとても気持ちよく、空気がおいしかったです。都会ではなかなか見られない風景の中、歩いていくと遂に次の交通手段であるバスに到着しました。バスに乗り込み、昼食会場である「喫茶ぱぁとなぁ」まで移動しました。定休日であるにもかかわらず、わざわざ私たち学生のために昼食をふるまってくださいました。ありがとうございます!そこで私たちが食べたのは「恵那ハヤシ」です。恵那市は「ハヤシライス」生みの親、早矢仕有的(はやしゆうてき)ゆかりの地ということから、ハヤシライスは恵那市の名物だそうです。男子学生も大満足のボリュームがある恵那ハヤシは、今までの疲れが吹き飛ぶほどおいしかったです!
  
 
   
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 昼食を終え、バスに乗り込むと私たちは再び恵那峡に向かいました。再び恵那峡を歩行…ではなく、遊覧船に乗って渓谷の景色を楽しみました!お腹いっぱいの状態だったため、何人か疲れて眠ってしまっている人も見受けられましたが、遊覧船からの景色はとてもダイナミックで迫力があり、なかなか見ることのできない景色に私は思わず写真をたくさん撮ってしまいました。
 
 遊覧船から見る恵那峡を約30分間、思う存分楽しんだ私たちは、続いて「中山道広重美術館」を訪れました。ここでは、江戸時代を代表する浮世絵師である歌川広重の作品が一般公開されているだけではなく、「版画 重ね摺り体験」を無料で行うことができます。重ね摺り体験は一色ずつ色を変えて重ねていくことによって、1枚の浮世絵を完成させるというものです。皆さん歩行の疲れを忘れたかのように、目を輝かせながら体験していました。角を合わせるのが意外と難しく、絵が若干ずれたことによって3Dのようになってしまっている人もいましたが、世界で1枚しかない自分の作品に皆さん満足できたのではないでしょうか。
   
 
 
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 美術館を出ると、遂にラストスパートです。中山道ひし屋資料館、大井宿本陣跡を通過し、ゴール地点の甚平坂公園に向かいます。歩行時間は20分程度でしたが、終盤ということもあり参加者の皆さんからは笑顔があまり見られませんでした。そんな私たちにいよいよゴールが迫ってきました。最後に坂道を乗り越え、皆で仲良く手を繋いでゴールです! 甚平坂公園にて5区への引継ぎを行い、4区は幕を閉じました。振り返ってみるとあっという間の1日だったと思います。恵那駅に向かうバスは参加者、実行委員共に眠っている人が多くみられました。本当にお疲れ様でした!
  
   

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 恵那駅到着後、希望者のみを乗せたバスは中京学院大学瑞浪キャンパスへと向かいました。ここでは交流会が行われます。交流会では懇親をより深めることができます。また交流会ではそれぞれの活動紹介や学校紹介をすることで親睦をさらに深めることを目的としています。交流会を取材してみて感じたことは「これで関わりがなくなってしまうなんてもったいない」ということです。「中山道」を舞台とした歩行は今回の五街道ウォークで最後になります。つまり岐阜県にある中京学院大学さんは次回からの参加が難しくなります。一緒に歩いてみて、話してみて、交流会で学校で行っている活動を聞いてみて、とても魅力的な大学だと強く感じました。五街道ウォークをきっかけに、関わりがもっと強まっていけばいいなと感じました。そこで五街道ウォーク実行委員長の河原君に伺ったところ「中京学院大学・岐阜聖徳学園大学での学内行事や、各市区町村の参加を今後も継続して行いたいと思っています。今回の『縁』を活かし、草の根レベルで交流を継続していきたいです!」と強く語ってくれました。今後の交流にも目が離せませんね!
   
 4区は天候にも恵まれ、地域の方のやさしさを強く感じることができた素敵な区間でした!今日1日、大成功だったのではないでしょうか。5区以降も素敵なイベントになることを願いつつ、4区の取材は幕を閉じました。
 
 
 
 
 
執筆・構成 ■ 学生記者 池田真子(外国語学部3年)