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2020年12月24日 学生部長からのメッセージ

大学2020.12.24


強い意志と、思いやりのこころをもって、困難に立ち向かおう


 対面授業が少しずつ始まっていますが、残念なことに新型コロナウイルス感染症拡大は収まるどころか、むしろ感染者数増加のニュースが続いています。半年以上、感染防止に細心の注意を払って生活してきた皆さんの中には「感染を広げる若い人」とされて嫌な思いをしている人も多いと思います。

 若い人の中には「自己責任で行動している」と言う人がいます。しかし、この人は万が一感染しても誰にも助けを求めないでしょうか。検査はどうしますか?食事はどうしますか?「自己責任」という名の下での自由な活動でも、他者に感染させた時点で自己責任ではなくなります。建学の精神に「共生」を掲げる大学の一員として、「自己責任」の意味を考えてください。周りの人と共に生きるために、皆さん一人ひとりが自分の行動を律する必要性があるのは明らかです。

 まだしばらくは新型コロナウイルスのことを意識しなければなりません。年末年始の過ごし方を考える必要も出てきました。忘年会、初詣、新年会だけでなく、帰省のことも心配でしょう。友達同士の会話も減って寂しい思いをしていたり、マスクしているからと気が緩んでしまうこともあるでしょう。でも、今の皆さんの行動が、確実に未来につながることも胸に刻んでください。すでに尊い命が失われ、多くの人が悲しんでいます。これ以上、悲しむ人を増やしてはいけません。

あなたの家族、友人や大切な人を思いやり、あなた自身を守るために
   ・密にならないような行動を心がけましょう
   ・「行こう」を断る、「やめよう」を決断する勇気を持ちましょう
   ・周りの人にもその勇気を持ってもらいましょう
現時点では”完全な”感染防止策などありません。少しでも感染の確率を下げるような行動が必要なのです。

 皆さんの行動は本学の建学の精神である「自立と共生」の実践となります。
自立した大人として、みんなで一緒にこの難しい状況を乗り越えて共生社会を持続するため、自覚ある行動をとりましょう。

年末年始の感染の拡大を防止するため、次の政府の提言をもとに、行動することを要望します。

忘年会・新年会・成人式等及び帰省について

 新型コロナウイルス感染症対策分科会 提言より、一部改変
   https://corona.go.jp/proposal/pdf/bunkakai_20201211.pdf

本郷キャンパスおよびふじみ野キャンパスは感染症対策のステージIII地区に存在しているため、全学的にステージIIIの対応をお願いします。

(1)忘年会・新年会
● 対面での「忘年会・新年会」は見送り、オンライン忘年会・新年会を検討すること。

(2)成人式
成人式は、多くの新成人が久しぶりに地元に集まる機会です。しかし、この機会は「三密」や「感染リスクが高まる「5つの場面」が生じやすい機会です。以下を徹底すること。
● 主催者の指示に従うこと。
● 体調が悪い時は参加しないこと。
● 会場やその周囲では密集しないこと。
● 式典の前後の飲食を控えること。

(3)初詣・カウントダウンイベントなど
● 初詣・カウントダウンイベントについては自粛すること。初詣は感染が落ち着いてから考えること。

(4)年末年始の帰省
● 時期の分散、延期も含め慎重に検討すること。
● 帰省する場合には、感染防止策を徹底すること。
● 高齢者等への感染につながらないよう注意すること。
● 帰省する場合は、帰省前の行動自粛、健康観察の継続など、十分に対策を立てて行動すること。

          2020年12月 文京学院大学 学生部長

                        飯島史朗