2021年 新春のご挨拶<学長 櫻井隆>
大学開学30周年を迎えて
学長 櫻井 隆
令和3年を迎え、皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。
本年本学は大学開学30周年を迎えます。これも偏に皆様の本学への温かいご支援とご協力の賜物と深く感謝しております。次は、2年後に迫りました2024年学園創立100周年を目指して、さらなる改革・改善に取り組んで参ります。
さて、いよいよ本年3月には大学基準協会による第3期認証評価の結果が出ます。この認証評価は本学が大学としての内容や体制が整っているかどうかについて客観的に評価を受けるというもので、7年に一度行われております。過去2回の認証評価では「適合」の評価をいただいておりますので、今回で3回目となります。これに「適合」の評価をいただくことが、第三者に対する大学としての質保証であると考えております。
また、大学の開学は1991年(平成3年)の経営学部の開設に始まりますが、その後、人間学部・外国語学部・保健医療技術学部の3学部が開設され、現在では4学部10学科、4大学院という規模になりました。さらに本年の4月より新たに大学院看護学研究科もスタートいたします。本研究科は研究者養成に主眼をおいた大学院ではなく、第一線で活躍されている現役の看護師の皆さんを教育力、指導力、研究能力を兼ね備えた、社会に貢献できる高度な看護実践者として育成することを目的とするものであります。その意味で、新型コロナウィルスの感染拡大で看護師など医療従事者の社会的役割が注目されている昨今でありますが、こうした社会的ニーズに対して一翼を担うことができるのではないかと考えております。このように本学は絶えず改革・改善に取り組んでおりますが、今後さらに一層皆様のご協力が必要となります。どうぞさらなるご理解をいただきますようお願いいたします。
ところで、昨年は新型コロナウィルスの感染拡大により、これまでのような対面式授業から遠隔式授業中心に授業スタイルを変更せざるをえない状況となりました。本年も新型コロナウィルスの感染拡大の状況を見ながら対応せざるをえないと思われますが、感染拡大防止に努めながら、かつ学生の学びの質を保証していきたいと考えております。創立者島田依史子先生は著書『私の歩んだ道』の中で「歴史上、かつての栄光の時代があったギリシャ・・・が、今・・・国力を振るわない状態を見るにつけ、やはり正直に勤勉に働きつづける人を育てなくてはならない」といわれておりますが(同・88ページ)、これからの我が国の発展を考えたとき、本学の校訓である「誠実・勤勉・仁愛」の精神を持った学生を育てていかなければならないと強く実感しております。
最後に、本年が皆様にとって、素晴らしい一年になることを願っております。