平成25年8月24日(土)、文京学院大学本郷キャンパスでオープンキャンパスが開催されました。(学生記者)
8月の強い日差しが照りつける暑い中、高校生を始め多くの参加者がいらっしゃいました。
緑色のポロシャツに身を包んだオープンキャンパス実行委員の学生が校内を案内、誘導を行っており、来場者に親切に対応している姿が印象的でした。
オープンキャンパスには多くのプログラムが設けられており、今回はそのプログラムの一部を紹介したいと思います。
(1) 臨床学科ってどんな学科?「臨床ツアー!」
臨床ツアーとは、保健医療技術学部・臨床検査学科の学生が実際に行われている授業を来場者たちとともに進めていくものです。
見学内容は、模擬採血、血液型判定、超音波検査、顕微鏡を使った病理標本の観察と細菌の観察の5つに分かれており、1つ目は血液型を高校生に検査してもらうという体験でした。この検査には本物の血液と検査薬が使われ、在学生たちが手助けをしながらも実際に医療現場で行われているやり方で検査をしていました。すべての血液型が判明したところで、なぜこの検査が大切なのか?という疑問に対し、「医療現場では血液型がわからない状態で搬入される患者さんもいらっしゃるので、輸血の際にすぐ知る必要があります。」と説明していました。これには来場者全員が「なるほど」といったように頷いていました。
2つ目は採血を行いました。
注射をするには専門の資格が必要なため、練習用の器具が使用されました。採血はきちんと血管に入っていないと適量の血液が採取できず、患者にも余計な負担をかけるということを、目の前で採血を行いながら説明していたのでとても理解しやすいものでした。
3つ目はエコー検査です。
在学生が肝臓や心臓といった大きな臓器を映し、来場者も在学生からの指導を受けながら、検査機器の操作に参加しましたが、これには私も参加させて頂きました。器具の動かし方などを指導して頂きましたが、ただ体に当てるだけではなく、うまく角度を調整しなければならないのが難しく苦戦しました。
スタッフ学生は、なぜエコー検査が必要なのかということを患者・医者など、違う立場からの目線で説明し、それぞれのメリット・デメリットを説明してくださいました。
残りの2つの顕微鏡体験では、顕微鏡を覗いて細菌を観察するだけではなく、スタッフ学生の手作りフリップを用いて薬の効能や細菌の動き方を説明してくださいました。高校生たちも時折質問をしながら熱心に取り組んでいました。
この臨床ツアーは、自分の知らないことばかりだったのでとても興味深い見学になりました。
(2) もう大学生?大学生気分を味わえる「学食体験」
B館1階、学食のB’s Diningで行われた学食体験です。オープンキャンパスの受付を済ませると食事と交換できるチケット付きプログラムがもらえます。交換できる食事のメニューは全部で3種類あり、今回私は焼き鳥丼を選びました。三色の色できれいに盛り付けられ、味もお肉がジューシーで美味しい!
このメニューの他にも2品ありますが、どんなメニューなのかはオープンキャンパスに行って食べてみてください!ちょうど昼時ということもあり、多くの来場者で賑わっていました。
(3) 体験授業「グローバル英語で世界へ発信!」
最近ではよくGlobalという言葉を耳にします。Globalを日本語に訳すと、全世界の・地球規模の~などの意味になります。では皆さんはGlobal Englishesという言葉を知っていますか?
そのまま訳すと世界規模の複数の英語、などの訳になると思いますが、このまま
英語という言語は一つしかありませんが、英語は世界の公用語です。日本語にも標準語と訛りがあるように、英語にも訛りという各国の特徴があるのです。ではよく意味が分からないですよね。では、本当の意味は何かというと、世界にはいろいろな英語があるということです。
今回の体験授業では、世界各国で話されるその国の特徴を色濃く反映した「その国らしい英語」に焦点が当てられていました。またJapanese Englishという日本人らしい英語を、自信を持って話そう!というメッセージも込められていたように思います。
初めは緊張気味だった来場者の方々も大島先生の気さくでユーモアのある授業を聞き笑顔をこぼしていました。私もこの授業を聞き、自身の英語にもっと自信を持っておおらかに話せるようになりたいと強く感じました。
(4) 体験授業「あなたは大丈夫?危ないパスワード管理!」
近年、ネットの著しい進化でネットだけで生活ができてしまう時代になりつつあります。しかし、それと比例してネット犯罪もますます多くなっています。今回の授業は数あるネット犯罪の中で、パスワード漏洩に伴って起きる犯罪についての授業でした。
どうすれば大切なパスワードを守れるか。使っているパスワードは安全なのか。という疑問に対し、パスワードの安全確認用のソフトで、使っているパスワードがどれくらいの時間で特定されてしまうのか。正しいパスワードの管理法は。といった、直接ネット犯罪防止に役に立つ授業でした。来場者の方からは「簡単なパスワードを使っていた」という声が聞こえました。
英語の体験授業だけでなく、こうした日常生活に関わる授業をすることで学校の魅力が伝わったように思います。
(5) 新文明の旅・TAF(東京国際アニメフェア)・五街道ウォーク「展示紹介」
最後に文京学院大学が行っている様々なプログラムの紹介です。B館1B’s Diningでは新文明の旅・五街道ウォーク。2Fマルチメディア室ではTAFがそれぞれ展示を行っていました。
まず、皆さんはそれぞれのプログラムの内容を知っていますか?
新文明の旅はトルコ・ブルガリア・ルーマニアを三週間で巡り、現地の人々と交流し、互いの国についてもっと理解を深めようというプログラムです。
TAFとは東京国際アニメフェアに参加する企業と連携をとり、企業の販売促進のための方法を学生たちが独自で考え、東京国際アニメフェアに出展して発表するという産学連携に似たプログラムです。
そして文京学院大学の名イベント!五街道ウォークとは旧街道を学生たちが様々な体験をしながら歩くというプログラムです。単純に歩くだけのイベントのように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、上級生との触れ合い、地域の人々との触れ合い、そしてきれいな自然との触れ合いがあって、とても魅力満載のプログラムです。
(6)「学生スタッフへのインタビュー」
今回はそれぞれの展示担当の方にお話を伺いました。
・新文明の旅
Qこのプログラムに参加して何を得ることができましたか?
A現地の学生との交流で、日本では全くない考えに触れることができ、とても楽しく素晴らしい経験になりました。
Q後輩や新入生にメッセージをお願いします。
A準備は大変ですがそれも自分のとても大きな力になります。海外に興味のある方はぜひ参加してください。
・TAF(東京国際アニメフェア)
Q具体的にはどのようなことをするのですか?
A企業様の既存の商品を紹介するためのアニメーションを作成することもありますが、一から商品を作ることもあります。
Q大変だったことは?
Aいろいろアイディアは出るのですが、実際に作成するための企業様の予算などを考えなければならないことや、出たアイディアをまとめることが大変でした。しかし、とてもやりがいがあるので、ぜひ新入生も参加してもらいたいです。
・五街道ウォーク
A現地の下見や安全の確認。現地の人々と話し合いなどをします。
Qなぜ委員会に入ろうと思いましたか?
A自分が五街道ウォークに参加したとき、とても楽しくもっといろいろな人に参加してもらいたいと思ったからです。
今回のオープンキャンパスは文京学院大学の特色がわかりやすく、来場者も楽しく参加していたのが印象的でした。
(本郷キャンパス 学生記者 渡辺)