8月1日(木)、本郷キャンパスにて、映画『瞬間少女』関係者試写会が行われました。
8月1日(木)15時より本郷キャンパス・仁愛ホールにて、映画『瞬間少女』関係者試写会が行われました。
今回の試写会には、清水健斗監督、そして主演の片岡華奈子さん、小室ゆらさんが登壇し、舞台挨拶を行いました。こちらの映画には、本学の経営学部・公野研究室の公野勉先生がプロデューサーを担当し、公野研究室の学生が制作や配給のスタッフとして参加しています。
(写真:舞台挨拶の様子(左から 片岡華奈子さん、小室ゆらさん、清水健斗監督))
当日、開演前の仁愛ホールには、映画関係者や私たち以外の一般のマスコミの記者の方々が多数集まっていました。ホール内には、映画で使われている曲がBGMとして流れており、とても静かで穏やかな雰囲気です。
客席にはパンフレットを読んでいる人も見られます。
いつもは私たち学生たちが授業などで使っている仁愛ホールですが、この日はまったく別の場所のようでした。私たちの目にはホールがまるで、本当の映画館のように映りました。
映画『瞬間少女』は、清水監督が東北大震災のボランティアに参加した際、被災地の方の「いつものような明日が来なかった」いう言葉に胸打たれ、脚本を書くことを決心されたそうです。そんなこの作品のテーマは「生と死の二面性」。“生きる”とはどういうことなのか、“今の時間は戻らない”という現実をどう受け止めたらよいか…そんな死生観を描いた作品だそうです。
舞台挨拶後に、清水監督、主演のおふたり、そしてスタッフとして映画に尽力した公野研究室の安藤さんにインタビューをさせていただきました。
まず、数々のCMやプロモーションビデオなどを撮影されてきた清水監督ですが、映画の製作にあたり、公野先生にその実績があるということで相談をし、本学のゼミ生を含めた映画製作が始まったそうです。脚本と、特にキャスト選出に、撮影ギリギリまで大変悩んだそうです。
映画の撮影で苦労したことについて、安藤さんは「10日間という撮影期間の中で全て撮影しなければならなかったので、睡眠時間がなかなか取れずに、後半は意識が半ば朦朧としていた」と話してくれました。
それらのお話を聞いて、私たちは監督たちの映画に対する熱意をとても強く感じました。
最後に、主演の片岡さんと小室さんにお話を伺いました。演技で苦労したところや工夫したところについておふたりは、特に“怒り”の感情を出すということが難しく、「この時、キャラクターはどういう気持ちなのか?」を考えたり、感情の変化を雰囲気から伝わるように工夫したりしたそうです。
その他にも、アドリブを入れたり、その人自身の個性を出したりするように考えたとのことです。見所は、ふたりの感情の変化や、生き様から伝わる「命の大切さ」だと語ってくれました。また、撮影の合間にキャメラをこっそり回して撮っていたという、おふたりの素顔の映像も見所です。実はおふたりもキャメラが回っていることに気づかなかったそうです。
今後の抱負や目標について、片岡さんは「輝いている人になりたい!」、小室さんは「役になりきれるよう、全力で演じていきたい」と熱く語りました。
私たち学生記者もこの作品を実際に観ることができました。
主人公ふたりの気持ちの変化や、表情の変化がとてもわかり易く、切なくもどこか温かい気持ちになれる、そしてテーマの通り、命の大切さを改めて考えさせられるような作品でした。
今回の取材は、私たちにとってもとても貴重なものとなりました。映画監督や女優さんと実際にお話をすることができ、また、テレビや雑誌では知ることのできない、作品の内側のお話も聞くことができました。とても感慨深く、いろいろと考えさせられ、これからの私たちにとって、とても大切な経験になったと思えます。またこのような機会があることを願っています。
(取材・記事作成:本郷キャンパス学生記者 岡安、牛込)