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赤松良子元教授ご逝去に関しての追悼文

大学2024.02.07

赤松良子元教授ご逝去に関しての追悼文

令和6年2月7日
学校法人文京学院
名誉学院長 島田燁子
理事長・学院長 島田昌和

 

 

    赤松良子元教授が令和6年2月7日に逝去されました。突然のあまりの悲しいニュースに、言葉もありません。

    赤松先生は、昭和61年に男女雇用機会均等法が施行されてから6年後の平成4年から文京女子大学経営学部で長きにわたり教鞭をとって頂きました。ご就任いただいた前年に、日本の四年制女子大学経営学部を日本で初めて開学した本学でしたので、赤松先生には、学生たちに「女性論」や「労働法」などで、女性解放思想を取り上げた講義を担当していただきました。この講義を通して、若い人たちの精神面の自立を助け、かつて女性が自立しにくかった時代に、どういう思想が世の中を支配していたか、女性がどんな環境に置かれていたかを教えて下さいました。そして、先生が労働省時代に経験してきたことを基に、これからどういう社会になれば、男性も女性も平等に輝けるのかを学生に考えさせ、学生たちに「自立」の大切さを教えてこられました。平成5年に先生が文部大臣にご就任された際に、「必ず戻ってくるよ」というお言葉をのこされ一度本学を退職されたのですが、平成610月に、お言葉通り復職してくださった時は、本当に嬉しく、その後も学生達の育成にご尽力いただきましたことは、今思い出しても感謝の念に堪えません。

    そして、赤松先生には、今年学院創立100周年を記念して令和6216日付で発行される本学院創立者の著書『信用はデパートで売っていない』(出版社:講談社エディトリアル)の中では3頁に渡り解説文を書いていただいていました。もうすぐ先生にお渡しできると信じきっていた矢先の訃報に大変驚愕し胸がつぶれる思いです。

    これまで先生から賜りましたご指導とご支援に心からお礼を申し上げますとともに、ご冥福をお祈りしたいと思います。

(1996年文京女子大学大学案内より)