2025年 新春のご挨拶<学長 福井勉>
新年明けましておめでとうございます。2025年が皆さまにとって実り多い年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
2025年の干支は「巳(み)」です。巳年は、物事が成長し成熟へ向かう節目の年とされています。また、知恵や洞察力を象徴する年でもあります。本学もまた、この象徴に倣い、未来への洞察を深めながら、着実な成長を目指していく所存です。
本学では、創立100周年を迎えた昨年に、2029年を目標年とする中期計画「B’s Vision 2029」を策定し、大学としての新たなビジョンを掲げました。本学のミッションを「ひとやものと協働しながら社会で自立できる人材を育成します」「志(こころざし)ある人に学びの機会と可能性を提供します」と定めました。そして、予測困難な時代において、社会の新たな課題を発見し主体的に解決できる人材を育てるため、以下の4つの方針を掲げて教育力日本一を目指します。
1.地球市民(以下のような人)を育成します
国籍、考え方、文化、特性などの違いを超え、誰もがその背景によらず人として尊重される社会の実現を目指し活動しようという意識と行動力をもつ
誰とでもコミュニケーションや協働作業ができる、またそれを実現するための工夫を惜しまず、新しいものを創り出そうとする態度をもつ
2.ストレス耐性の高い人材(以下のような人)を育成します
日常生活の出来事に関心をもち、その中の課題や人間関係に自ら深く関わろうとする(commitment)
自分が直面している出来事や問題を、自分は良い結果を見据えて目標を立て努力する(control)
変化やハプニングを恐れず、どのような経験であれ挑戦や成長の機会ととらえて行動する(challenge)
3.学ぶ喜びのある教育環境(以下のような環境)を提供します
教職員は次のような学修者の態度を形成するために、学修のための社会的、物理的、心理的環境をつくります
学修者が主体的に学び、また積極的に次の学修課題を見つけることができる
教職員や仲間と協働で問題解決し、他者と助け合い知を共有する喜びを感じられる
学修者が知識や技能をどの程度自分のものとしているか、さらにどのように学修すべきかを判断できる
4.以下の様な生涯にわたる学びをサポートします
学修者の年齢や特性、時間や場所を問わず多様な教育を提供すること
卒業生や社会人のリスキリングや学び直し、情報交換の場を提供すこと
教育の受け手としてだけでなく、教育の担い手として後輩の支援・育成にかかわること
また、本学は文京区およびふじみ野市などとの連携を深め、地域社会との結びつきをさらに強化してまいります。これらの地域の皆さまと協力し、教育や研究を通じて地域の課題解決に寄与することで、地域に愛される大学を目指します。文京区では学術・文化の発展に貢献し、ふじみ野市では地域社会の活性化や教育の場の充実に努めてまいります。2025年は、こうした中期計画や地域連携をさらに推進する重要な1年となります。本学に関わるすべての方々と共に歩みながら、「教育力日本一」という目標に向けて邁進していきたいと考えております。
結びに、本年が皆さまにとって希望と挑戦に満ちた年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年1月 学長 福井勉