NBC冠講座「起業と事業創造」「ベンチャー経営論」を開講しました②
NBC冠講座、「起業と事業創造」が開講されました。今年度からカリキュラム改定のため、新カリキュラムでの講座名は「ベンチャー経営論」となります。
第1回(9月30日)の株式会社ミュージックマート、代表取締役、宮野豊氏(本学卒業生)、第2回(10月21日)のアートグリーン株式会社、代表取締役、田中豊氏に続き、第3回、第回の特別講義を行いました。(第1回、第2回の様子はこちら)
第3回目の特別講義は11月18日。
株式会社ベアーズ、取締役副社長、髙橋ゆき氏をお招きしました。講義テーマは『産業そのものを創造する-そしてウェルビーイング・カンパニーへ-』。
株式会社ベアーズは、髙橋副社長ご自身が香港の企業で働きながら利用したメイドサービスによって家事や育児を快適にこなした経験から、家の中のことを安心して任せられる家事のパートナーの必要性を強く感じ、1999年に日本初の家事代行サービス業として設立されました。「女性の”愛する心”を応援します」を基本コンセプトとし、家事代行サービス、ハウスクリーニング、ベビー&キッズシッター、高齢者支援というサービスの他に、ホテル清掃、マンションコンシェルジュ、法人向けのオフィス・ビル清掃サービス等も手がけています。最近は、NHK「あさイチ」のメインゲストとしてお話しされるなど、家事評論家としてもメディアに登場している方です。
本学の講義にはこれまでにも数回ご登壇いただき、創業当初のお話や家事代行サービス産業の確立について語っていただきました。今回も起業のきっかけとなる原体験、そして行政とのかかわりの中で、家事代行を通じて人々のライフステージを支えるウェルビーイング・カンパニーとしての取り組みについて語っていただきました。
次世代の育成をサポートする企業として、新しい時代の新しい暮らし方の提案、新しい雇用の創造についてもお話しいただき、創業当初は、ニーズはありながらもまだ富裕層のサービスであったものが、女性の社会進出、男女雇用均等法などをきっかけに追い風が吹き、ドラマの家事代行サービスの監修など、最近は若い世代にも家事代行業が認知されるなか、「働き方改革は暮らし方改革から!」「日本の暮らしの新しいインフラになろう!」という髙橋副社長の熱いメッセージは、起業を学ぶ学生たちに強く響いたようでした。
第4回の特別講義は12月9日。
株式会社Ubicomホールディングス代表取締役社長、青木正之氏をお招きしました。
講義テーマは『Ubicomグループにおける経営術と成長戦略』。
Ubicomホールディングスは、時代の先を見据え、社会課題の解決に資するITソリューションを創造する、唯一無二のビジネスイノベーションカンパニーであり続けることを経営理念に、高度IT人材の育成やDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する「グローバル事業」と、病院やクリニック等の医療機関の経営改善や、医師の働き方改革に資する「メディカル事業」を主軸に展開している企業です。
講義では、ご自身の起業のエピソード、そしてUbicomの経営術とその成長戦略、そしてご自身がメンターとしてスタートアップスを支援するIPOスクールでの活動など幅広くお話しいただきました。
中でも、事業を創造するにあたって、何のために起業したいのか?世の中に存在価値がある企業か?ということを重視する青木氏の考え方や、成長し続ける経営をするための仕事へのこだわりについて、学生たちは感銘を受けたようでした。
学生からは、「起業するにあたってのビジネスモデルはどのように考えたらいいのか?」、「壁にぶち当たっときはどうしたらいいのか?」という起業についての質問や、「親や家族の事業を継ぐべきかどうか?」などという質問、そしてスタートアップスを支援する立場として「どのような起業を支援しているのか?」、「どのような経営者を支援したいと思うのか?」等、様々な質問が飛び交いました。