学園紙Pickup 平成24年11月30日号・記事詳細
本学舞踏研究部 寺田・永島(明大)ペア
東京六大学競技ダンス選手権大会で「優勝」!
「第115回東京六大学競技ダンス選手権大会」が11月3日、テレコムセンターで開催され、本学の舞踏研究部(上野遊部長/外国語学部1年)所属の寺田遼子さん(本学経営学部4年)が、永島啓矢さん(明治大学理工学部4年)とペアを組み、「チャチャチャ」で優勝、「パソ・ドブレ」で2位の栄冠を射止めました。
同大会は1955年に1回目が実施され、以降、毎年春・夏2回の競技が行われている日本の学生競技ダンス大会の中では、最も長い歴史と伝統があるものです。東京六大学(東大・早稲田大・慶應大・明治大・立教大・法政大)の各大学が、他大学と合同で参加する例が多く、それが大きな特徴となっています。
本学の舞踏研究部は、明治大学、昭和女子大学と合同で活動。寺田さん、永島さんは、2年生の夏からペアを組み、切磋琢磨し合っています。寺田さんは、本学の入学式後に中庭で披露された同研究部のダンスに魅了され入部。永島さんは、音楽を継続するつもりでしたが、親しくなった先輩に誘われて舞踏研究部へ。それ以来、ダンスが生活の一部となっています。今回の優勝について、寺田さんは「練習の成果をフルに出せてうれしい」、永島さんは「伝統ある六大学戦で勝てたことが何よりもうれしい」。ふたりの売りは「スピードと大きさ」。シューズを履くと、まさに170cmと180cmの大型ペアです。
今、見据えている目標は、12月9日に獨協大学(35周年記念館アリーナ)で開かれる「第57回全日本学生競技ダンス選手権大会」。健闘を祈ります!
短期大学・外国語学部・経営学部
「インターンシップ報告会」晴れやかに
短期インターンシップでご指導いただいた企業・団体などをお招きし、学生たちが一回り大きくなった姿を感謝を込めて披露する「インターンシップ報告会」が、11月21日に本郷キャンパスで行われました。
外国語学部・短期大学では、ウィングホールで林寛美短期大学副学長から激励の言葉を受けた代表15組、経営学部では、スカイホールで三浦后美・インターンシップ委員会委員長の挨拶後に、以下の代表8組が発表しました(敬称・学年略/株式会社は㈱に省略させていただきます)。
短期大学・外国語学部
【ロイヤル台北】=高野山滋子【パラオグループ】=井上明香・木村仁美・船越愛【㈱JALスカイ(羽田空港)】笠原美咲【アモイ・ニッコーホテル】中里美瑛・御代川真央【日本航空大連事業所】管聡美・杉原美穂【ホテル・ニッコー・デュッセルドルフ】大畑美佳・永田志穂里【㈱JALスカイ那覇】柿崎美樹・山崎結衣【㈱スーパーオフィス】松田千春【愛知㈱】小口莉穂【衆議院議員秘書】細野愛美・柴田英里奈【ワンスアラウンド㈱】笠原あみ・川上莉菜【㈱丸の内ホテル】大谷明海【㈱マエダ】丸山淳平【オンワードビーチリゾート(グアム)】橋間さくら・武山直美・中里麻友美【東京新阪急ホテル築地】横田桃子
経営学部
【NTTビジネスアソシエ㈱】伊勢彩奈【㈱フォーバル】山岸純也【㈱ソフテム】高木美来【日本製紙クレシア㈱】原田絵奈・飯居信充【㈱角川デジックス】齋藤ひかる【イシイ㈱】三須田悠莉【㈱内田洋行】長岡瞳【追分通り三面大黒天商栄会】農業インターンシップ受講生
終了後の懇親会では、島田燁子学園長と川邉信雄学長出席のもと、各社・団体と学生・教職員が歓談。多くの実行委員に支えられて、大役を果たした学生実行委員長の柴田英里奈さん(外国語学部)と山岸純也さん(経営学部)は安堵の表情を浮かべました。
ゼミナール・オープン大会
プレゼン、ディベート大熱弁
ゼミ活動で研究した内容をまとめる力とプレゼンテーション能力、ひとつのテーマに対して「Yes」と「No」両方の立場で弁じるディベート能力を競う「ゼミナール・オープン大会」が、11月17日に本郷キャンパスで開かれました。
「資生堂のWEB戦略」「国際広告における文化的影響と市場志向性」「プレミアムビールの活性化」「学生生活サポートアプリの提案」etc…今年もまた、多種多彩なテーマで各ゼミが熱弁を奮いました。本学からの参加は、馬渡・新田・池田・森宮・海老澤・絹川・櫻井・桜澤・大野・道谷・三浦・海老原・金井各ゼミ。海老澤ゼミは、東京経済大学の面々と発表し合いました。
CTR―2教室では、コンテンツを専攻する2~3年生がFlash作品を発表しました。
大東文化大学・中村ゼミ、同・石井ゼミ、専修大学・永江ゼミ、日本大学・岸田ゼミを招いてのディベートでは、本学の川邉ゼミ2年生が参戦。「サムスンはパナソニックより優位であるか否か」をテーマに、熱弁を戦わせました。第2試合で「サムスン」側についた文京勢は、大東石井ゼミと対戦。双方共にパワフルな理論展開で引き分けました。
第3試合で大東中村ゼミと対戦した本学川邉ゼミは、「パナソニック」側として朗々と論理展開。質問で食い下がる相手に堂々と応戦しました。立場が代わると、田澤・篠津コンビが相手の資料を即座に読み込んで、絶妙の間合いで機関銃のごとく質問を開始。相手をタジタジとさせる場面もあり、結果、文京勢が勝利。
川邉信雄学長は、自身のゼミ生であるメンバーを頼もしげにみつめながら「島田教授がよく鍛えてくださいました。普段おとなしい篠津さんが、こんなに論戦を張るとは想像もしなかった! 女性はやはり土壇場で強い!」と感心。
招待校と本学は、同大会立ち上げ当時からの古いお付き合い。終了後は会場を移して交流を深め、お互いの健闘を称え合いました。
松浦氏が本学で講演
前ユネスコ事務局長・松浦晃一郎氏による講演会が11月30日、本郷キャンパス仁愛ホールで開かれました。タイトルは「グローバル人材を目指すために」。
同氏は、1959年に外務省に入省。経済協力局長、外務審議官、駐仏大使、世界遺産委員会議長などを歴任し、1999年に第8代ユネスコ事務局長に就任。10年間の任務終了後も、株式会社パソナグループ社外役員として活躍中です。
講演のポイントは①「日本は歴史的に見て、大きな曲がり角に直面――明治維新直後及び第2次世界大戦直後に匹敵」②「グローバル人材及びグローバルリーダーの定義」③「グローバル人材の心得10か条」。
特に③については、「中高の段階で、日本の歴史・文化をしっかりと学ぶ大切さ」「英語で外国人とコミュニケーションが取れること」「専門分野を持ちつつも問題に直面した時は大局観が必要」など、グローバルな人材として活躍するために大切な内容が満載でした。
会場から「将来の希望」を問われた松浦氏は、「これまで外交官40年、ユネスコ事務局長10年間、常に全力投球でやってきた。これからは、世界経済に占める日本経済の比重が低下するなど、大変な時期を乗り越えるため、日本の社会に貢献したい」と力強く答えました。
学生が高畑市長へプレゼン
ふじみ野市では、開かれた市政を目指し、市民の意見や提案などを的確に把握し、市政運営に反映させるため、高畑博市長が要請のあった地域に出向き、「ふれあい座談会」を実施しています。
11月28日には、「ふじみ野市協働モデル事業」「舟運、ふじみんの郷」「エコ田んぼビオトープNORA」など普段から学生がお世話になっている団体からの呼び掛けで、本学環境教育研究センターに所属する学生たちが、それぞれの活動を通じての考えや提案などを、高畑市長の前でプレゼンテーションしました。
まず最初に、細谷貴史さん(コミュニケーション社会学科3年)が、環境教育研究センターの概要・理念の紹介と、子どもたちへの環境教育について話しました。福島朋美さん(同3年)は、NORAでの作業や田んぼアートについて説明。これは、田んぼの土地を貸してくださった野沢裕司さんの逝去を悼んで行われた活動です。田中光さん(同3年)は、地域コーディネーター育成講座で学び、異世代交流の大切さを感じました。漆戸香澄さん(同3年)は、環境フェアを通じて、ふじみ野市民の環境に対する関心の高さを再認識しました。星野麗音さん(共生社会学科4年)は、市を巻き込んだ福島県郡山市逢瀬町との長期的な連携活動について発表。福島県産の野菜販売をしてきた空き店舗が使用できなくなることを機に、新たな販売網の提案をしました。「地域をキャンパスに」をモットーに活動中の学生たちは、活動を通じてふじみ野市の素晴らしさを再発見した喜びを語りました。就任後、2500人の市民と語り合ってきた高畑市長は、「地方自治の過渡期である今こそ、行政と市民の協働が大切」と訴えました。
司会進行の野瀬祥男さん(市民による地域コーディネイター育成講座実行委員会代表)は、「行政に頼り切るのではなく、市民力を生かした活動を展開することが大事」と締めくくりました。尊敬・信頼できる地域住民のサポートを受け、文京学院生はさらに活動を広げていきます。
環境負荷ゼロの活動で笑顔
ふじみ野キャンパス内の「環境教育研究センター(柄田毅センター長)」に所属する学生たちが、森下英美子研究員・伊藤路奈職員の指導のもと、幼児・児童対象の環境教育に取り組んでいます。
5月19日からスタートした幼児対象「森のムッレ教室」が、5回目の11月18日に終了。昨年に引き続き最終回は、地元の「自然塾」(大塚邦昭代表)の協力を得て、小学生対象の「少年少女環境講座」と合同で実施。
当日、ふじみ野キャンパスに集合した一行は、森の妖精「ムッレ」と3つの約束(大声を出さない、草木を根っこから採らない、ゴミを捨てない)をして活動を開始。まずは、調理室で子どもたちが思い思いの形に生地をこね、パン作りに挑戦。その後、グループごとに散歩をしながらふじみ野幼稚園園庭に到着すると、「ムッレ」が再び登場。実はこれは、同幼稚園年少担任の尾田芽衣花教諭。子どもたちを上手に遊びの世界へ誘いました。
その後、学生たちは「ムッレ教室を通じて、子どもたちの興味に変化があったかどうか」を調査するため、子どもたちにカメラを持たせてペアで雑木林に入り、興味を持った対象を自由に撮影させました。
最後に校門傍の空き地で、シチューと手作りパンで楽しいパーティー。大学内の畑で学生が育てたさつまいもで、焼き芋も作りました。
森下研究員によると、「環境分野では、運搬にかかるエネルギーによる負荷を『フードマイレージ』と呼びますが、今回、それはゼロ。調理は学内で拾った枝を使いましたから、これも環境負荷ゼロという都市部ではめずらしい活動になったと思います」。
ふじみ野キャンパスには、参加の親子と学生たちの笑顔が溢れました。
初の合同防災訓練スムーズに終了
大地震を想定して、本学とふじみ野幼稚園の初の合同防災訓練が、11月6日にふじみ野キャンパスで行われました。幼稚園の教職員30名に加え、大学教職員22名と児童発達学科4年生11名が、第1避難所に避難した園児324名のうち年少組90名を園舎から大学アトリウムへ誘導。本来は、園庭に集合した全ての園児を第1グラウンドへ誘導する計画でしたが、当日はあいにくの雨。急遽、ルート変更となりましたが、園児は教職員と学生に従って黙々と避難し、15分で全ての避難を終了しました。
その間、竹内秀和キャンパスディレクター/自衛消防隊長を中心に、各班長らが防災センターや、自衛消防隊本部を設置。設備監視・情報収集・通報班、避難誘導班、応急救護班、安全防護班、搬出班、消火班、警備員など各役割を的確にこなしました。
アトリウムに集合した園児は、沢山の教職員と大学生に見守られ、安心した様子で合同訓練を終えました。
総務グループとして同訓練をサポートした加藤英一統括マネジャーは、「園児の保護者にも、このような体制があることで安心していただけると思います」と顔をほころばせました。
卒業生の活躍に大きな喜び 島田燁子 理事長/学園長
2012年最後の「グリーンスピリッツ」となりました。グリーンとは文京カラーであり「文京の精神」のこと。毎月、学園各部門のリーダー達が入魂のメッセージを書かれています。「文京の精神」は88年におよぶ文京学院の伝統の中で作り上げられてきたものですが、ルーツは学園創立者の島田依史子先生が十代の頃から考えた「人間としての自立」の信念にあります。彼女が猛勉強をして「教員免許」を取得し、関東大震災直後にたった一人で学校を開いて生徒を教育。その自立を助けたことに行きつきます。実力を養い、できれば資格を持って実社会で役立つ人になることが本学園の「自立」ですが、創立者は同時に人の立場を思いやる「共生」の心で歩むことを教育の柱にされました。
そこで「自立と共生」が文京の精神、グリーンスピリッツとなります。この両方を実現するために創立者が掲げたのが「誠実・勤勉・仁愛」の教育方針でした。これらが「どう浸透しているか」は、私にとって絶えず気になるところです。教育の成果とは「卒業生」ですが、その評価・評判の多くは「人間として裏表がなく、真面目で誠実、明るく、人のことを考え、いざという時にはみんなをまとめる力を持っている」というものです。つい最近も幼稚園の実習懇談会の際に、学園の中学校から大学まで学んで保育者になった方々が高い評価をいただきました。
大学でも、学園中高出身者は、全国から入学した学生と協調して、組織、行事、ゼミナールの発表等で着実な活躍をしており、その成長を喜びました。より客観的なデータをということで、最近、本学卒業生の就職先で「文京学院大学の教育と卒業生についてのアンケート調査」を行いました。結果は「コミュニケーション能力がある」「仕事に対する熱意・意欲がある」「協調性・チームで仕事をする能力がある」「積極的で実行力がある」「マナーが身についている」「思いやり・共感性がある」といった6項目で特に優れていました。他大学卒業生との比較という項目でも、この6項目は優位性があり、加えて規律性、倫理観もよく、「採用に満足している」が、4ポイント中3・75と高い結果でした。卒業生の皆様の頑張りにエールを送ります。