学園紙Pickup 平成24年9月30日号 記事詳細
島田理事長と森宮副学長
北京語言大学との架け橋に
北京語言大学創立50周年記念行事が9月3日に北京で行われ、本学から島田燁子理事長と森宮勝子副学長が出席しました。
同大学は、中国の重点大学のひとつで、建学以来50年間に世界176カ国から50万人の留学生を迎え、4万人の中国人学生を各国へ送り出してきた国際大学です。本学とは15年前に協定を結び、毎年交換留学生制度と短期留学制度で交流関係を育ててきました。
島田理事長と森宮副学長は、崔希亮学長と威德祥副学長に心からの祝意を伝え、両大学の発展を喜び合いました。9月7日から12日までの中国訪問中、首都北京は、大使館周辺以外はまったく平穏でした。帰国後、島田理事長は「一日も早く両国の関係が修復されることを願っています」と話しました。
ふじみ野キャンパス「演劇サークル~life~」
「演劇インカレ2012」で優勝!
ふじみ野キャンパス「演劇サークル~life~」(小川清介部長/心理学科3年)が、大学演劇日本一を決める「演劇インカレ2012」(9月8日/主催=全日本大学演劇選手権製作実行委員会)に出場し、「優勝」を射止めました。
上演作品は、赤坂梨奈さん(同3年)脚本・演出による「汝は人狼なりや?」。人間界に紛れて暮らす「人狼」と、人狼をあざけりながら暮らす「人間」。葛藤の中で、共存共栄の未来を見つけていくという奇想天外なストーリーで、それぞれの役柄を自分のものにしたキャストが、喜怒哀楽をメリハリ良く表現。審査委員の金谷祐子さん(日本脚本家連盟常務理事)から、「優勝、文京学院!」と発表された瞬間、メンバー一同、大歓声を上げて喜び合いました。表彰式の間、ずっと号泣する男子キャストもいて、会場から温かな拍手が送られました。赤坂さんは「私たちのような無名の小さなサークルが、このような舞台に立てただけでも幸せなのに、優勝することができて感無量です。観客数3人という公演もありましたが、頑張り続けて良かった」と感動の挨拶。
次回、同サークルの舞台を観劇できるチャンスは「あやめ祭」。10月20日(土)13:00~13:50、21日(日)15:50~16:40。場所はふじみ野キャンパス講堂(W302)。演目は「アフターシックス」。
(※「あやめ祭」は終了致しました。)
本学学生・留学生・教職員
地元神輿でパワー炸裂
9月16日に根津神社大祭があり、本学の学生33名と教職員5名が地元追分睦(向丘追分町会)の神輿担ぎに参加。島田昌和副理事長や、本学の農業インターンシップ受け入れをしてくださっている群馬県前橋市富士見町の方々も一緒に大きな掛け声を上げ、神輿を担ぎました。神輿は地域から本郷キャンパス学内も練り歩き、再び外へ繰り出しました。終了後、参加者約100人は、学内のB,sダイニングでの懇親会を楽しみました。
さらに、本学の国際連携教育プログラムで学んでいる交換留学生は、根津神社傍の宮本町会へ。締込に法被のいなせな出で立ちで、元気に神輿を担ぎました。今年は、アメリカ、マレーシア、ネパール、ブルガリアの4カ国からの19名が、文京学院ライフを満喫しています。「文京学院の歴史に興味がある」と言うブルガリアのフリスティーナさんとリリヤさんは、「初めての体験を沢山できて、毎日本当に楽しい」と笑顔で神輿に駆け寄りました。
文の京カレッジコンサート
ゴスペル部、吹奏楽部が活躍
文の京カレッジコンサートが9月9日、文京シビックホールで開かれ、大学・短大のゴスペル部「B’s voice」(永井香帆部長/外国語学部3年)と、吹奏楽部(門脇恵理子部長/経営学部3年)が晴れやかな歌唱と演奏を披露しました。
ゴスペル部は、今回2回目の出演。息の合った落ち着いた態度で、「浪漫飛行」などのハーモニーを会場に響かせました。
吹奏楽部は、大学OBの山田裕介さん(2011年外国語学部卒業)の軽快な指揮のもと、「JAPAN blueサッカーサポーターズソング」などアップテンポな楽曲で会場を沸かせました。
終演後、会場から出てくる人々の顔は皆笑顔。音楽の素晴らしさを堪能したひとときとなりました。
自衛消防隊操法大会に30チーム
本学消防隊は敢闘賞
平成24年度「自衛消防隊操法大会」(主催=本郷消防署・本郷予防安全会)が9月14日、六義公園運動場で行われ、文京区内の大学、病院、銀行、ホテルなどから男女合わせて30チームが参加。日頃の訓練の成果を競い合いました。
本学220人の職員を代表して大会に臨んだのは、市原郁雄隊長(学生支援センター教務グループマネジャー)、荻原道生1番隊員(入試広報センター広報グループ)、伊藤啓輔2番隊員(キャリアセンター)、足立雄啓隊員(国際交流センターアシスタントマネジャー)の4人。一日に3~4回、延べ10日間の訓練を経て、炎天下の中、機敏な動作で見事な消火操法を行い、敢闘賞を手にしました。
市原隊長は「ものすごく緊張しました!でも、優勝候補のチームと競い合えて満足です」。荻原隊員は「ひとつのスポーツのように心を合わせて団結することができて、とても楽しかった」。伊藤隊員は「学生が安全なキャンパスライフを送れるよう、大会出場経験を生かします」。足立隊員は、心強いサポート隊員として3人を支えました。
臨床検査学科卒業研究発表会
4年生91人が堂々と
「臨床検査学科卒業研究発表会」が9月6日と7日、本郷キャンパスに新築された東本館で行われ、4年生が研究成果を発表しました。
血液、病理、微生物、免疫、生理・生化学の各研究室で学んだ91人は、胸を張って堂々たる態度。中には「生体電気インピーダンス法で得られる体脂肪率の夜間変動」など、体脂肪率が気になる世代には興味がそそられるテーマもありました。
同発表会を見守った川良德弘教授は、学生の成長を喜びながら「次は国家試験に向けて頑張りましょう!」とエールを送りました。同発表会の実行委員・須澤ちひろさんは「発表全てが終わりました。皆揃って卒業しましょう!」と呼びかけ、半年間の卒業研究を締めくくりました。
投稿
イオンチアーズクラブと環境教育研究センター
共生社会学科4年・吉池和代
私は、幼児、小学生、高校生を対象に自然環境教育を行っています。市民の方々と協力しながら、子どもたちの自然環境に対する意識の向上はもちろん、コミュニケーション能力、社会的ルールやマナーを学んでもらえるようにコーディネートしています。その中には、企業、市民、大学の3者が融合した「イオンチアーズクラブ」があります。
今年のテーマ「リサイクル」に基づき、小学1年から5年の子どもたちと月1回のペースで活動。企業との連携が未経験だった私には、不安や抵抗感がある反面、今までとは違った地域活性化に携われる期待と冒険心がありました。しかし、いざ始まってみると、子どもたちの警戒心が強く馴染めない、規制がある他、親や企業への理解をどう得るのかが難しく、戸惑いました。これまでやってきた環境教育への自信が積み木のように崩れ、無力な自分に「今まで私は何をしてきたのだろう?」と深く考える時期もありました。
でも、いつも考えるのは子どもの笑顔が見たいということ。そのためには何をしたらいいのかを考えました。環境教育は五感を使い、子どもの成長過程に大きく影響してきます。小学生の時は、先生の授業を真剣に聞くより、工作など手や体を動かしていたほうが楽しいと思います。子どもの集中力は20分も持ちません。「リサイクルとは……」と真面目に話すよりは、ペットボトルで迷路を作ったり、ゴミとして処分されるパンが養豚場で豚の餌になる様子を実際に見学したり、行動して考えることが大切だと感じました。
子どもたちは新しい物への好奇心が旺盛で、やがて、ひらめきや、アイディア、私たちが考えもつかなかった疑問をぶつけてくるようになりました。「なんでだろう?」が増えると、私も先生としての自覚を強く意識し始めました。
私は、所属している環境教育研究センターの活動を通じて、自分の役割を自覚し、出来ることを起点にし、成果を出すために必要なことを考え、行動する力がついてきたと思います。