学園紙Pickup 平成25年新春特別号・記事詳細
キャリアてっぺんフォーラム
就活を勝ち抜いた先輩の言葉熱く
就職戦線を勝ち抜いた卒業生や4年生が、生きた経験と情報を後輩たちに伝える「キャリアてっぺんフォーラム」が、本郷・ふじみ野両キャンパスで開かれました。川邉信雄学長はじめ、お世話になった教職員や、これから就活に臨む学生などが見守る中、どの先輩たちも在学中に培ったプレゼンテーション能力を発揮。堂々たる見事な発表を行いました。
11月28日 「ふじみ野キャンパス」人間学部
アイホン株式会社
清水真里子さん (2009年3月 人間福祉学科卒業)
清水さんは、面接において「これまで学んだ福祉の道に何故進まないのか」「実習時の話」「同社で何を頑張りたいか」など、人とは違う自分をアピールした経験を話しました。
現在は、「安心を求める社会に貢献する」という自負を大切にして楽しく勤務しています。
東京新宿ベジタブル株式会社
仙石幸生さん(2010年 共生社会学科卒業)
「仕事のみにとらわれたくない」と考えていた仙石さんは、自宅から通える勤務地、余暇を楽しめる勤務時間を軸に就活を始めました。2008年から合同説明会や本学キャリアセンターに通い、同社を知って入社。学生時代に学んだことを生かして、地域住民とのイベントなどを盛り上げています。
「早く昇進して労働体制を見直し、さらに社員が働きやすい環境を整えたい」という抱負を語りました。
日本酒類販売株式会社
市ノ瀬敦美さん(2011年 同学科卒業)
ソングリーディングダンスチームLEOPARDSに所属し、ダンスに明け暮れていた市ノ瀬さんは、当初スポーツ業界を目指していましたが、「食べること・飲むこと」が大好きな自分を再認識して、3月に軌道修正。4月に同社の選考に臨み、5月に内定を手にしました。面接では、LEOPARDS一員としてアメリカでの世界大会に出場した経験を、笑顔でハキハキと話しました。
営業として日々、酒類小売業の社長たちとやり取りする中で、「仕事の意味は、社会人だからこそ味わえる荒波を乗り越えること。遭遇する理不尽は、人生の勉強」と考えて頑張っています。
鉄道業界
栗原雄大さん(2011年 心理学科卒業)
同社を選んだ理由は、勤務2年で車掌、3年で運転手、5年でそれらの指導ができるステップアップが明確であること。就活において、「エントリーシートが通れば、自分を見てもらえる」と考え、工夫を重ねました。本学で学んだことは今、社会生活の一部として役立っているため、いずれイベントの企画・立案を手掛けたいという希望を持っています。「多くの人との巡り会いがある文京学院で学んで良かった」と学生時代を振り返りました。
会場からは「何をしたいのか、何の準備をすれば良いのかが判らない」という悩みの質問。発表者からは「自己分析が大切。生まれた時から今までの自分を、時間軸で表してみると良い」「行動しないと何も始まらない。まずはやりたいことのキーワードを考える」などの回答がありました。
菅優貴・学生実行委員長(児童発達学科3年)は、「既に社会人として活躍中の先輩方のナマのお話は心に響くものばかり。後輩にもぜひ率先して委員を体験してほしいと思います」。伊藤英夫・教職員実行委員長(人間学部長)も、社会の荒波と闘いながら成長し続けている卒業生に、感謝とエールを送りました。
12月5日 「本郷キャンパス」
JBSテクノロジー株式会社
小野篤史さん(経営学部4年)
小野さんは軽音楽部に所属し、海老澤ゼミ長として活躍。「何をすれば良いのか判らない、業種が判らない」という状況の中、周囲の人に分析してもらう「他己分析」により、客観的に自分を観ることができました。
情報収集により会社の個性を調べ、自分の個性とマッチングする同社の内定を手にしたことから、「誰でも自分次第で意識、行動、結果を変えることができる」と強調しました。
株式会社JALスカイ
渡辺沙由里さん(外国語学部4年)
渡辺さんは華道同好会に所属し、キャリアリーダー委員会、オープンキャンパス委員会で活躍。「憧れへの道のり」をテーマに就活のプロセスを話しました。20年間続けた体操の道に進むかどうか悩みながら、インターンシップ先で素晴らしい企業人との巡り会いを機に、「誰かの笑顔+幸せに関わる=私の第2の輝ける場所」であると認識。
「笑顔と先手の挨拶は魔法の力」を実践し、就活を乗り切りました。
株式会社三松
桐生知怜さん(外国語学部4年)
桐生さんはキャリアリーダー委員会委員長、オープンキャンパス実行委員会副委員長として活躍の他、営業研究会に所属。「沢山の方々の思い出に残る仕事、勇気・希望・笑顔を創る仕事」という自分軸を確立する中で「アパレル業界」に的を絞りました。
「就活は『自己成長』が目的であり、結果として『内定』がついてくる」という思いで、就活を楽しみました。
ANAエアポートサービス
山田渚さん(短大2年)
12月にリクナビ、マイナビに登録し、学内外の説明会に参加しましたが、短大は四大に比べて受験できる企業が少ないことを実感。5月にキャリアセンターに通い始め、学校求人を中心に、企業を回り始めてから転機が訪れ、6月には2社の内定。
7月に「人生のターニングポイント」となる大本命の企業受験に臨みましたが、エントリーシートに大苦戦の上、筆記試験の難しさにも閉口。その大切さを実感して再勉強し、現在の内定を手にしました。
フォーラムの最後には、発表者一同が檀上に上がり、これから就活を始める後輩に向けて出陣式のエールを送りました。鹿野智里・学生実行委員長(外国語学部3年)は「先輩たちも私たちと同じ苦悩を抱えて今を勝ち取ったことを知り、感激しました」。西村信勝・教職員実行委員長は、発表した4年生に労いの言葉を送り、3年生を激励しました。
ふじみ野キャンパスBICS
笑顔弾ける3団体療育運動会
「第3回療育運動会」が11月25日、ふじみ野キャンパスアトリウムで開かれました。
これは、地域連携センターBICS(綿祐二センター長)に所属する療育研究会「ビスケット」(自閉傾向のある子どもたちの療育活動支援)、「ピーターパン」(発達障害児・知的障害児の療育活動支援)、「きらきら」(からだの不自由な子どもたちの余暇活動支援)の3団体による合同運動会です。
1年生が練りに練った企画・運営・司会進行を担当。2~4年生がそれをサポートする方法で、BICSメンバーはもとより、人間福祉学科・児童発達学科・理学療法学科・作業療法学科など学部200人、地域住民70人、保護者100人のボランティアがバックアップ。参加者一人ひとりにスタッフが付き添い、『くぐってダッシュ!!』(障害物競争)『あのかごに玉を入れよう』(玉入れ)など9種類の競技を実施しました。一生懸命競技に臨んだ参加者全員、学生手作りのメダルを首にかけてもらい、満面の笑み。
綿センター長は「療育研究の発表の場として、授業でイベントを企画・運営しています。将来、療育の専門家になる学生たちですから、毎年この日のために試行錯誤を重ね、お休みも返上して熱心に取り組んでいます。本当に素晴らしい学生たちなんです!」と、競技に興ずる学生の姿を愛おしげに見つめました。
応援団の中で唯一、ミニスカートをはいた佐々木雄二郎さん(人間福祉学科4年)は、「子どもたちが笑顔になるために、自分は何ができるかを毎年考えて、色々な格好をしてきました。子どもの笑顔を見て、保護者が幸せを感じてくださるといいなと思います」と笑顔。学生代表の田村涼香さん(人間福祉学科3年)は、「2カ月間、障害のある子どもたちのことを思い、皆でひとつになって準備を進めてきました。大変なことは勿論ありますが、何事も楽しむことが大事。子どもの笑顔溢れる良い運動会になり、皆さんに感謝します」と締めくくりました。
(BICSでは参加者より写真撮影の承諾を得ています)
投稿
ASIAGRAPHの大変さを体験して成長
経営学部3年 橋本 駿
10月25日~27日までの3日間、日本科学未来館でASIAGRAPH(アジアグラフ)が開催され、私はその中のCGアートギャラリーの学生運営委員長を務めました。
ASIAGRAPHとは、アジアの多様な文化と科学と芸術の融合が生み出す優れたデジタルコンテンツを発展させ、世界の第一線で活躍するアジアの研究者とクリエイターが集い、先端技術の発表や作品の展示を行う、学術・芸術・展示が一体となった総合イベントです。
CGアートギャラリーは、アジア14の国々と地域からプロ、アマを問わずCGアート作品を募集し、アジア10カ国13人の審査委員による国際審査を行うASIAGRAPHの作品展示部門です。学生運営委員の仕事は、CGアートギャラリーの設営準備、展示作業、会場運営等です。
学生運営委員会のことを知ったのは、放課後にコンピュータ室に残って課題をやっていた時です。ゼミの担任である喜多見康教授が、「複数の大学や専門学校から学生が参加し、大きなイベントを運営する組織のリーダーなので、責任ある重要な仕事だが、挑戦してみないか?」と声をかけてくださったのです。この時、内容をよく考えずに引き受けてしまったため、どれだけ大変かを、後に身を持って知ることとなりました。
仕事は9月半ば頃から始まります。CGアートギャラリー事務局となっている本学のコンテンツ多言語知財化センターの職員の方から、その都度必要な作業を指示され、学生スタッフへ連絡、招集をかけて作業を割り振ります。
作品や機材を運ぶトラックの手配。外部の関係者、展示作家への挨拶や展示作業についての連絡。イベントの前日準備から当日、後片付けまでの現場の運営とそのシフトの作成です。先生方や学生等、連絡する人数が多く、管理がとても大変でした。連絡ミスや、気づいた時にはヒヤッとした失敗もありました。作業量が多く、授業と平行して進めるには時間が足りず、常に睡眠不足に陥っていましたが、無事にASIAGRAPHを終えることが出来て本当に良かったと思います。参加して下さった学生の皆様、先生方や関係者の皆様に心から感謝します。
今回の体験を通して、色々な方々との交流、自分の知らない世界を知ることができ、少しだけ成長できた気がします。この経験を将来活かせるように、今後も努力をしていきたいです。