第二回 新・文明の旅 下見 六日目
3月7日(金)6日目
■石黒先生メモ
本日はリトアニアのヴィリニュス大学(Vilniaus Universitetas) ヴィータウタス・マグヌス大学(Vytauto Didžiojo Universitetas)を訪問し、両校と交流協定を結びました。
ヴィリニュス大学はリトアニアの首都ヴィリニュスにある国内で最も古い大学です。一方ヴィータウタス・マグヌス大学はカウナスにある大学で、アジア研究センターのジーカス博士を中心にコミュニケーションを進めていました。
川邉学長、絹川先生、大野先生、木村先生、寺林さんの5名は、9時前にカウナスに向かい、
10:30よりヴィータウタス・マグヌス大学との会議を開始しました。こちらの様子は、大野先生のメモをご参照ください。
片岡さんと私の2名は、午前中よりヴィリニュス市街地の博物館、教会、マーケットなどを視察しました。ヴィリニュスの市街地は丁度春の始まりのフェスティバルということで、市街のストリートにたくさんの出店が出ていました。伝統的な工芸品やおしゃれな小物、ハム・ベーコン・パン・お菓子などのとても魅力的な品々が、古く美しいストリートに広がっている光景は圧巻でした。本日は金曜日ということもあり、人出も大変多かったです。このフェスティバルは、明日・明後日と続くということです。
ヴィリニュス市街では、その他KGB博物館(The Museun of Genocide Victivs)や‘夜明けの門’など、歴史や宗教的な事柄に関連する建物やエキシビションを訪問し、改めてこの国が経験してきた時間の長さと複雑な歴史に胸を打たれました。
午後3:00p.m.過ぎからは、カウナスから戻られた川邉学長、絹川先生と共にヴィリニュス大学を訪れ、ヴィリニュス大学のActing RectorであるProf. Habil. Dr. Juras Banys先生と川邉学長間で交流協定書の署名が無事にかわされました。署名には同大学International Relations Office、International Relations ManagerのAsta Dumsiene女史も参加され、今後更に交流を積極的に進めていくことが確認されました。
本日は1日の間に二つの大学と交流協定を結ぶという、大変大きな一日となりました。これから両校との関係をさらに強固にし、エキサイティングなプログラムが開始することと思います。
■大野先生メモ
本日,カウナスにてVytautasu Magnus University(以下VMU)との交流協定が締結されました。
先方からは,Aukse Balcytiene副学長,国際交流室長,アジア研究センター長,学生サークル代表,他,総勢8名の方が出席する中,Zigmas Lydeka学長と川邊学長が署名を交わされました。つづく昼食会では懇親を深めました。
その後,川邊学長と絹川先生はヴィリニュス大学へ向かいましたが,木村先生,寺林さんと私の3人は,カウナスに残り,国際交流室の職員の方の案内で,VMUの大学施設と杉原記念館(アジア研究センター)を見学しました。VMUは10学科からなる総合大学ですが,見学した社会科学学部の校舎は最新のもので,教室にはスクリーン,プロジェクターが設置され,Wifiも完備されていました。学生寮は高層ビルで,3フロアが留学生用でした。各フロア20室あり,2人部屋あるいは3人部屋だそうです(国際標準で男子女子の区別なし)。
施設見学の後は,残留チームで,新市街,旧市街を一通り視察して歩きました。新市街には多くの店が並び現代的な雰囲気なのに対して,旧市街は,石畳の通りや教会や大聖堂などの歴史的な建造物が中世の雰囲気を醸し出していました。その他,博物館や旧市街の外れにはカウナス城もあり,見所が少なくありませんでした。
最後に,今回の協定にむけてご尽力をいただいたジーカス博士を夕食にお招きして,双方の大学の取り組みや来年の交流プログラムなどについて情報交換・意見交換をしながら交流を深めました。
今回,幸いなことに双方の大学関係者の努力が協定に結実しましたが,それも杉原千畝氏の偉業がリトアニアと日本の賭け橋として大きな力となったのではないかと感じております。