2016年12月17日(土)開催「第22回島田杯争奪英語弁論大会」レポート【本郷キャンパス:学生記者】
大学2017.02.07
私は今回、2016年12月17日(土)に行われた「第22回島田杯争奪英語弁論大会」、別名「オラトリカルコンテスト」の取材をしてきました。この弁論大会は年に1回行われ、本学E.S.S.同好会が中心となり約20人で運営されるものです。今回は本学をはじめとする9つの大学から、計11人の発表者が参加しました。
<左:ステージの様子 右:スピーカーの紹介>
毎年行われているこの弁論大会、私は今回が初の参加でしたが、今年の発表者たちのスピーチは大変個性的で、圧倒されてしまいました。まるで演じるかのように想像力を掻き立てるスピーチをする人や、自然体で話す人、マイクを持って歩きながら演説のように話をする人など、それぞれが自分の個性を理解し、そしてその個性を武器として巧みに使いこなしていました。
スピーチの内容は、発表者が自分で作ります。衝撃を受けた大きな出来事や、自分が人生の中で学んだことをトピックにし、その経験を、審査員をはじめとする会場の人たちに共有していました。基本的にはスピーチの内容と技術を競う大会ですが、彼らの実体験から学んだスピーチからは学ぶべきことがいくつもありました。
例えば今回本学を代表して出場した藤原さんは、現在地球が抱えている環境問題とそれに対する人々の無関心さについてのスピーチを披露してくれました。今すぐにできて、すべてを解決できるような画期的な方法は無いとしても、「誰かが何とかするだろう」という身勝手な態度でいてはいけない、まずは知るということから始めるべきだという強い思いを語ったスピーチは大きな拍手を呼びました。
藤原さん以外の発表者の方々も、甲乙つけ難いほどにすばらしいスピーチでした。 ずっと前から練習を重ねてきたことが伺えるような磨き上げられたスピーチからは、伝えたいと心から思っている様子がひしひしと感じられました。
結果として、熱意あるスピーチが反響を呼び、なんと藤原さんのスピーチは最優秀賞として表彰されました。何ヶ月も前からゼミ内でのリハーサルなどを経て挑んだ今回のスピーチが最優秀賞に輝いたとあって、トロフィーを握る彼女の手には強く力がこもっていたように感じました。
<左上:スピーチ中の藤原さん 右上:選考中の審査員たち 左下:表彰の様子 右下:レセプションの様子>
<最後に全員で記念撮影>
弁論大会の終了後には審査員や発表者、参加者を含めた全員参加のレセプションにて発表者たちの努力が労われ、今回の弁論大会は幕を閉じました。惜しくも前大会では本学の学生の優勝はありませんでしたが、今回の優勝をうけて、次回にも期待が高まります。寒さも深まってきたこの時期、心の温まるお知らせが発信できて嬉しいです。
<写真提供■三浦卯月(外国語学部4年)、取材・記事作成■学生記者 渡辺 祐(外国語学部2年)>