ニュース
第19回 スポーツマネジメント研究所講習会 「関節スペシャリストコース」
第19回スポーツマネジメント研究所主催の講習会を下記の通り開催します
『関節スペシャリストコース』
腰コース 3回 肩コース 3回 股コース3回
全9回【全て19:30-21:00】
【講義スケジュール】
A:腰コース
第1回:2023年9月4日(月) 荒木茂 先生 (PTオフィス荒木)
第2回:2023年10月30日(月) 城内若菜 先生(成尾整形外科病院)
第3回:2023年 12月4日(月) 杉浦史郎 先生 (西川整形外科)
B:肩コース
第1回:2023年10月2日(月) 小林弘幸 先生(メディカルベース新小岩)
第2回:2023年11月24日(金) 千葉慎一 先生(ウェルケアわきた整形外科)
第3回:2024年1月22日(月) 北山 達也 先生(松戸整形外科病院)
C:股コース
第1回:2023年9月25日(月) 永井 聡 先生 (広瀬整形外科・リウマチ科)
第2回:2023年12月18 日(月) 森口 晃一 先生(森寺整形外科)
第3回:2024年2月5日(月) 奥村 晃司 先生(川嶌整形外科病院)
すべて19:30-21:00で開催
【受講方法】
Zoom(LIVE配信 2週間のアーカイブ配信あり)
【定 員】
80 名(定員になり次第締め切ります)※振り込み先着順
【受 講 料】
1講義 2,500 円
各コース料金(3講座) 7,500円 → 7,000円
3コース料金(9講座) 22,500円 → 20,000円
※本学卒業生割引あり
お申込みはこちら
https://www.ext.u-bunkyo.ac.jp/cgi-bin/lecture/lecture2.cgi?mode=list&c=qualificat
【申込締切】
全3コース・腰コース 2023年8月15日 (火)
肩コース 2023年9月18日(月)
股コース 2023年9月11日(月)
各講義 各講義の2週間前
【問い合わせ先】
文京学院大学 スポーツマネジメント研究所
sports@bgu.ac.jp (担当:西村)
―講義詳細ー
A:腰コース
第1回:2023年9月4日(月)
講師 荒木茂 先生(PTオフィス荒木)
「マッスルインバランスに対する理学療法」
【講義概要】
運動器疼痛症候群は明らかな外傷や、腫瘍、感染症などレッドフラグを除けばその人の長年の姿勢や生活習慣、職業、スポーツなどが特定の組織に物理的ストレスが繰り返し、または持続的にかかることによる累積加重型損傷が多い。姿勢アライメントの異常や異常な運動パターンによる特定の筋の過剰使用は、その筋の過緊張を起こし短縮傾向になる。一方、過緊張筋の拮抗筋は相反抑制の影響を受け、弱化の傾向に陥る。このマッスルインバランスがまた姿勢アライメント異常をつくりだし、正常な運動パターンを変化させるという悪循環をおこす。
痛みにある場所を治療し患者の訴えが一時的に改善したとしても原因となっている異常姿勢アライメントや異常な運動パターンを改善しなければまた再発を起こす。関節や、筋、神経というハードウエア―の治療で終わらずに姿勢や運動パターンの修正という脳のソフトウエアーの治療が必要である。痛みのある場所を治療するだけでなく、その痛みの原因となる物理的ストレスを評価により見つけ出し治療しなければ再発を防ぐことはできない。
理学療法は標準化された再現性のある評価方法が必要でありまた特殊な技術や難しい手技ではなく新人でもできる標準的で再現性のあるアプローチが必要である。今回は運動器疾患に対して基本的な評価方法と過緊張筋抑制のためのテクニック、弱化筋の活性化エクササイズ、安定化エクササイズ、運動パターン修正エクササイズを組み合わせた機能的運動療法について研修する。
〇腰部機能障害に対するマッスルインバランスの理学療法
急性腰痛症は多くが3-4週間程度で自然回復するが再発することが多くその予防が重要である。他動的な治療は重要であるが、能動的な治療との組み合わせが必要である。腰痛症は痛みにある場所を治療し患者の訴えが一時的に改善したとしても原因となっている異常姿勢アライメントや異常な運動パターンを改善しなければまた再発を起こす。いわゆる腰痛症について4つの臨床パターンに分類し、それらに対する評価と機能的運動療法について解説する。
<講師略歴>
昭和53年 4月 神奈川リハビリテーションセンター 七沢老人リハビリテーション病院
昭和54年10月 石川県立中央病院
平成 元年 4月 小松市民病院
平成 5年 4月 石川県衛生総務課(リハビリテーションセンター開設準備室)
平成 6年10月 石川県リハビリテーションセンター
平成27年 4月 石川県立いしかわ特別支援学校
平成28年 4月 石川県立明和特別支援学校
令和2年4月 PTオフィス荒木
資格 理学療法士、鍼灸師、マッサージ師 ボバース法成人片麻痺コース、脳性麻痺8週間コース終了
Schroth法国際認定セラピスト Certified Movement Links Specialist (MLS)
その他、図書・DVD 多数執筆
第2回:2023年10月30日(月)
講師 城内若菜 先生(成尾整形外科病院)
「腰椎疾患の評価と理学療法」
【講義概要】
脊椎専門病院で勤務しており、普段から多くの腰椎疾患患者の理学療法を行っています。その中で学んだ腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなど腰椎疾患における病態の理解に必要な知識、痛みの評価や姿勢・動作分析など理学療法評価の流れと臨床推論、またそれに必要なエビデンスや臨床経験を紹介します。多くの要因が混在する腰部疾患患者の症状を整理し、適切な理学療法を選択する一助になれば幸いです。
<講師略歴>
西日本リハビリテーション学院を卒業し、川嶌整形外科病院での勤務を経て、成尾整形外科病院へ入職し現在に至る、認定理学療法士(運動器)、国際医療福祉大学院修士課程修了(2020年)
第3回:2023年 12月4日(月)
講師 杉浦史郎 先生 (西川整形外科)
「腰痛症に対する理学療法」
【講義概要】
理学療法士が腰痛症に対応する時は、医師の病態診断をもとに、まず病態自体に対応することが可能かどうか?また病態にストレスをかけないように患部外の機能をあげることで対応可能かどうか?を考えリハビリテーションを進めていきます。そのためには腰痛症の病態把握に加え、患部外の機能障害を評価することが重要です。
セミナーでは近年、身体の疲労骨折部位の中でも、下肢の約3倍多いと報告されている発育期腰椎分離症、中高年に多い椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症についてお話しします。レッドフラッグを含む評価から画像評価そしてリハビリテーションを含めた腰痛の理学療法の基礎についてご紹介させていただきます。
<講師略歴>
平成10年 3月 藤リハビリテーション学院卒業
平成10年 4月 医療法人社団 健陽会 西川整形外科 入職
平成26年4月 千葉大学大学院医学研究院 環境生命医学(旧解剖学)修士過程入学
平成28年3月 千葉大学大学院医学研究院 環境生命医学(旧解剖学)修士過程終了
平成28年4月 千葉大学大学院医学研究院 整形外科学 博士課程入学
令和元年9月 千葉大学大学院医学研究院 整形外科学 博士課程修了(早期修了)
免許及び資格 :理学療法士、博士(医学)、専門理学療法士(運動器)
役職、職位 : 西川整形外科 リハビリテーション部 部長 千葉大学大学院医学研究院 環境生命医学 非常勤講師 埼玉県立大学大学院 理学療法科 博士研究員
その他、著書、論文多数執筆
B:肩コース
第1回:2023年10月2日(月)
講師 小林弘幸 先生(メディカルベース新小岩)
「肩関節における治療方針の決定方法と肩甲上腕関節に対する治療」
【講義概要】
肩関節は浮遊関節であり、かつヒト最大の可動域を持つ関節であるため、多種多様な影響を受けます。
特にオーバーヘッドアスリートの理学療法を進めるにあたって、治療する優先順位を決める評価は非常に重要です。疼痛や可動域が改善するような運動を誘導する評価が非常に重要となります。そこで治療方針を決めるための評価方法を紹介し、そこから今回は肩甲上腕関節を優先的に治療していく場合の評価や治療方法を紹介します。
筋を対象に治療していく場合、末梢神経は非常に重要です。神経の走行を理解しながら治療を紹介していきます。
<講師略歴>
2012年文京学院大学理学療法学科卒業、IMS(イムス)グループ 新葛飾ロイヤルクリニック、
2013年IMS(イムス)グループ 新葛飾病院
2017年文京学院大学大学院保健医療科学研究科保健医療科学専攻修了、メディカルプラザ市川駅、江戸川病院スポーツリハビリテーション部門非常勤
2021年メディカルベース新小岩
社会活動
江戸川区野球ひじ検診(2017~)、葛飾区野球ひじ検診(2018~)、共栄大学硬式野球部フィジカルチェック(2018~)
埼玉県立草加東高校野球部フィジカルトレーナー(2019~)、C-I Baseball スタッフ(2020~)
東京オリンピック野球選手用医療スタッフ(2021)、東京大学硬式野球部フィジカルチェック(2023~)
第2回:2023年11月24日(金)
講師 千葉慎一 先生(ウェルケアわきた整形外科)
「肩関節の運動機能~肩はどう動くのか~」
【講義概要】
肩関節は複数の関節が肩複合体というユニットを形成し運動を遂行します。ユニットを成する複数の関節がそれぞれに与えられた仕事をすることで、一部の関節に負担をかけずに運動を遂行することが出来ます。もし、ユニットを形成する関節の何処かに機能低下が存在した状態で動作を行おうとすると、目的を遂行するために機能低下を起こした関節以外の関節がその機能を代償します。この様な代償が続くと、機能を代償した関節にはストレスが蓄積し、遂には壊れてしまいます。この様な状態が肩関節疾患です。したがって、肩関節疾患を改善するためには、肩複合体の中の何処に機能低下が存在するかを探し、それを改善する必要があります。この様な作業を行うためには、まず初めに肩関節はどの様に動くのか、つまり肩関節の運動機能を理解する必要があります。
<講師略歴>
1989年3月 岩手リハビリテーション学院卒業
1989年4月 盛岡繋温泉病院入職
1992年4月 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院
1995年2月 東京読売巨人軍トレーナー
1998年4月 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院
2013年3月 昭和大学大学院保健医療学研究科修士課程修了
2015年1月 昭和大学病院
2017年7月 昭和大学病院附属東病院
2019年3月 昭和大学大学院保健医療学研究科博士課程修了
2019年4月 医療法人社団 裕正会
2019年9月 医療法人社団 裕正会 ウェルケア脇田整形外科
その他 保健医療学博士、日本体育協会公認アスレティックトレーナー、日本肩関節理学療法研究会 理事、日本肩の運動機能研究会 世話人
第3回:2024年1月22日(月)
講師 北山 達也 先生(松戸整形外科病院)
「投球障害肩に対する理学療法」
【講義概要】
投球動作は非常に高速な運動で、動作分析を行うことは困難に感じます。投球障害肩は局所的な問題点だけではなく、投球動作全体の崩れ結果として症状が出現していることも多く、投球動作を分析する必要性が考えられます。今回は投球動作から投球障害肩を捉えるための評価や治療について提示させていただきます。
<講師略歴>
2015年 文京学院大学 保健医療技術学部 理学療法学科卒業
松戸整形外科病院入職
2018年~ 千葉県高校野球トレーナー
2020年~ C-I Baseballサポートメンバー
取得資格:認定理学療法士(運動器)、NASM-CES
C:股コース
第1回:2023年9月25日(月)
講師 永井 聡 先生(広瀬整形外科・リウマチ科)
「股関節疾患の形態評価と運動療法」
【講義概要】
股関節疾患の理学療法には、的確な画像評価と触診技術、そして隣接関節との関連を含めた動作分析が重要となります。また現状人工股関節置換術施行後の理学療法では短期入院での結果が求められています。しかし退院早期の患者の満足度はまだ低く、その理由として疼痛や動作障害の的確な評価が不十分なため、隣接関節の障害など股関節以外の要素に対してのアプローチが不十分な事が多いです。股関節単関節のみの評価治療では不十分で、変形性疾患の場合、患者の長い歴史のなかで身体の動きの特徴を評価分析し身体全体への機能再建が必要となります。そこに理学療法士の役割、技術を理解習得する必要があります。理学療法士は何をすべきか考えます。
<講師略歴>
昭和63年3月 国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院(清瀬リハ)卒業
同年 4月 昭和大学藤が丘病院入職
平成2年 10月 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 異動
平成18年12月 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 退職
平成19年 1月 広瀬整形外科リウマチ科 入職 職位 部長
現在に至る
所属学会
日本理学療法士協会 日本運動器理学療法士学会 評議員 日本股関節学会 日本骨粗鬆症学会
専門理学療法士 (運動器) 認定理学療法士 (運動器)
第2回:2023年 12月18 日(月)
講師 森口 晃一 先生(森寺整形外科)
「スポーツ障害と股関節機能」
【講義概要】
スポーツ障害・外傷には多くの疾患が存在するが,理学療法士として重要な役割は,患部の機能改善のみならず,障害発生に関連すると考えられる機能にも目を向け対応することであり,そのことが,より良い状態でのスポーツ復帰や予防につながると考えている.
本セミナーでは,スポーツ障害・外傷と股関節機能について症例を交えながら解説する.
<講師略歴>
【職歴】
1998年4月~2000年3月 福岡県立嘉穂東高等学校常勤講師
2003年4月 新日鐵八幡記念病院(現 製鉄八幡記念病院) 入職
2010年4月 済生会八幡総合病院 入職
2016年4月 一寿会 西尾病院(主任) 入職
2022年4月 森寺整形外科(統括部長) 入職
【学歴】
1998年3月 福岡大学理学部応用数学科卒業
2003年3月 国立療養所箱根病院附属リハビリテーション学院卒業
2016年3月 九州看護福祉大学大学院看護福祉学研究科健康支援科学専攻修士課程修了
2022年4月 山形県立保健医療大学大学院博士後期課程理学療法学分野入学
【社会活動】
日本理学療法士協会運動器研究部会認定幹事(2012年6月~2014年6月)、日本理学療法士協会運動器認定理学療法士必修研修会講師(2012年度~2016年度)
日本運動器理学療法学会運営幹事(2019年6月~2021年3月)、日本運動器理学療法学会評議員(2021年4月~2021年7月)
日本運動器理学療法学会理事(2021年8月~現在)、北九州スポーツリハビリテーション研究会世話人、北九州肩関節研究会世話人
【所属学会】日本理学療法士協会、日本運動器理学療法学会、日本関節鏡・膝関節・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)、日本整形外科スポーツ医学会
その他 論文、著書執筆多数
第3回:2024年2月5日(月)
講師 奥村 晃司 先生(川嶌整形外科病院)
「股関節運動を治療に用いる際の臨床的工夫
~動作に活かすための股関節運動とは~」
【講義概要】
股関節疾患を担当する機会は、日々の臨床の中で非常に多いのではないかと思います。股関節疾患患者さんの股関節に対し、治療場面でどのように運動し、改善を目的とする動作に結びつけているでしょうか?治療場面では、股関節運動、目的とする動作を繰り返すだけでは運動の拡大や動作のバリエーションを獲得することに難渋する経験をしたことはないでしょうか?このような経験をした時、実際にどのような現象をみて、どのように考え、治療展開に結びつけていくのか。股関節運動を拡大し、動作に活かすために実践している股関節運動の方法、臨床的な工夫を紹介していきたいと思います。
<講師略歴>
2000年3月 聖十字会 西日本リハビリテーション学院卒業
2000年4月 医療法人玄真堂 川嶌整形外科病院 リハビリテーション科 入社
2006年4月 広島大学大学院 保健学研究科保健学専攻 博士課程前期 入学
2008年3月 広島大学大学院 保健学研究科保健学専攻 博士課程前期 修了 保健学修士
2010年4月 日本理学療法士協会 専門理学療法士(運動器)
2013年4月 社会医療法人玄真堂 川嶌整形外科病院 リハビリテーション科 主任
2016年4月 社会医療法人玄真堂 川嶌整形外科病院
リハビリテーション部 病院リハビリテーション科 科長
2017年4月 日本理学療法士協会 専門理学療法士(運動器)更新
2023年4月 社会医療法人玄真堂 川嶌整形外科病院 リハビリテーション部 統括科長
2023年5月 日本理学療法士協会 専門理学療法士(運動器)更新