経営学部

2014年12月1日、12月15日 NBC冠講座「起業と事業創造」を開講しました! <2>

2015.01.19

今年度も東京ニュービジネス協議会(NBC)冠講座、「起業と事業創造」が開講されています。

 

「起業と事業創造」の今年度4回目の特別講義は、12月1日。

今野社長1

株式会社ベル・フルール、代表取締役の今野政代氏をお招きしました。

講義テーマは、『主婦からの起業、そしてブランド確立へ』

フラワーデザインの第一人者として知られ、2008年には銀座に日本初のプリザーブドフラワー専門店「ベル・フルール銀座本店」をオープンさせた今野氏。ごく普通の花好きの主婦が、知人を対象に自宅で教室を開いたのが30年前。その後、フラワーデザイナーの資格を取得し自らのスキルに磨きをかけ、専門学校講師やさまざまなイベントでのデモンストレーションを行い、2002年にプリザーブとフラワーが日本に上陸した時には日本で初めてプリザーブドフラワーの活用方法を記した本を出版。現在はデザインスタジオを始め、ベル・フルール銀座本店、有名百貨店でのショップ展開やスクール運営に加え、フラワー業界の各団体で要職を務めておられます。

講義当日は、実際にプリザーブドフラワーをご用意いただき、学生は商品を実際に手に取りながら、今野氏の起業のストーリーに聞き入っていました。

今野社長2

プリザーブドフラワーの原産国の一つであるコロンビアの写真なども交え、プリザーブドフラワーのマーケットの拡大に伴い、コロンビアの経済発展に大きく寄与し、プリザーブドフラワービジネスを通じて女性の雇用を創出したり、コロンビアの両親のいない子供達が、パソコン実習やパン作りの実習、様々なレクリエーションを行う場を提供し、子供たちの将来の自立を手助けする施設の設立などにも貢献していることなどをご説明いただきました。

今野氏からは「起業には、まずやってみるという瞬発力と、やり続ける力が必要」というメッセージを送っていただきました。

 

「起業と事業創造」の今年度最後の特別講義は、12月15日。

秋元社長1

株式会社パン・アキモト、代表取締役 秋元義彦氏をお招きしました。

講義テーマ『世界に羽ばたくソーシャルビジネス』

栃木県那須塩原市にあるベーカリーのパン・アキモト。パン・アキモトといえば「パンの缶詰」。非常食というと乾パンのように固いものを想像してしまいますが、パン・アキモトのパンの缶詰は製造から3年がたっても、焼きたてパンのようにふわふわで柔らかい。しかも味の種類は25種類にも及びます。しかし、災害用に保存される「パンの缶詰」は、賞味期限が過ぎると廃棄処理されてしまう。秋元社長がひらめいた「保存食リユースシステム」によって、この「パンの缶詰」を世界各地の人々に届ける事業を、持続可能な採算がとれるビジネスにまで育て上げています。

秋元社長2

講義当日には、実際にパンの缶詰「救缶鳥」をご用意いただきました。学生は、製造されたばかりのパンの缶詰と、製造から2年半が経過したパンの缶詰の両方を試食して、実際に柔らかい食感を体感し、それらが世界各地に届けられるソーシャルビジネスの仕組みを肌で感じました。

地域密着型のパン屋を営みながら、救缶鳥ビジネスというソーシャルビジネスを展開する秋元氏。「自分のやりたいことができるのが社長です」「困っている人の困り事を解決するのが商売の原点です」と学生たちに語ってくださいました。

パン・アキモトの「パン」は食べるパンという意味以外に、「世界」という意味を持つと語られた秋元氏。世界に目を向けたビジネス構想に学生たちは、大きな感銘を受けた様子でした。