2016年12月12日 NBC冠講座「起業と事業創造」を開講しました! <2>
NBC冠講座「起業と事業創造」4回目の特別講義は、12月12日。
株式会社アドバネクス、代表取締役会長、加藤雄一氏をお招きしました。
講義テーマは『事業拡大 グローバリゼーション、そして経営者の責務』
加藤会長は、東京NBCの前副会長を務められていました。
株式会社アドバネクスは、「ばね」をはじめとする金属加工部品のメーカーです。「ばね」だけではなく、様々な形状・機能の金属加工製品を製造・販売しています。「ボールペンから宇宙ステーションまで」あらゆるものにアドバネクスの製品が使われています。現状に満足することなく前進していくという思いを込め、「ADVANCE」と「NEXT」(次へ進む、展開していく)を掛け合わせ、「ADVANEX」と命名しました。(2001年までの社名は株式会社加藤スプリング製作所)ばねメーカーは国内に数百社あり、アドバネクスはその中でも「大手5社」の一つに数えられています。大手5社の中でも精密分野に特化し、最も海外展開が進んでいる会社です。
講義では、今から45年前、1ドル360円の時代、日本の製品がまだ安かろう悪かろうと言われている時代に、バネの先進国であるアメリカに進出し、世界一の金属部品加工のグルーバルグループとなることを夢見て邁進してきたプロセスを熱く語っていただきました。
アドバネクスの海外工場で日本人がトップなのは1つだけです。真のグローバリゼーションとは、日本人の常識を持ち込むのではなく、国々によって異なる様々な文化に対応していくことが重要であるとも仰っておられました。
最後に、「企業はトップの大きさまでしか成長できない。トップは一生懸命に成長しなければならない。」と強く経営者の責務について語ってくださいました。
「起業と事業創造」最終回には、株式会社おかん、代表取締役、沢木恵太氏をお招きしました。
沢木社長は、2012年12月、株式会社CHISANを設立。地域にある素晴らしい商品や技術を世界に発信したいという願いから、「地産地消」を基に「CHISAN」という社名をつけました。2013年3月には、お惣菜の定期仕送りサービス「おかん」を開始し、2014年2月に、社名を株式会社おかんに変更。同年3月には、法人向けぷち社食サービス「オフィスおかん」を開始。オフィスに小型冷蔵庫が設置し、その中のお惣菜を好きなときに買って食事ができる簡易社食のようなサービスは、置き薬方式のぷち社食サービスとして話題になっています。
講義では「オフィスおかん」から考えるビジネスのコツをテーマに講演していただきました。社会的環境の変化や、企業の福利厚生が非日常の福利厚生から、従業員の衣食住に根ざした日常の福利厚生へ変化していく中で、起業や従業員らが抱える潜在的なニーズからビジネスモデルを構築していったプロセスについてご説明いただきました。
「大小様々なチャレンジの繰り返しだった」と語る沢木社長。「チャレンジをして失敗しても、次の成功の糧が得られる。チャレンジをしなければ、成功ももちろんないし、後悔しか残らない」というメッセージに学生は熱心に聞き入っていました。