NBC冠講座「ビジネスモデルと事業戦略」を開講しました!
今年度も東京ニュービジネス協議会(NBC)冠講座、「ビジネスモデルと事業戦略」を開講しました。
3年生向けの「ビジネスモデルと事業戦略」では、事業戦略の立案方法そして収益力のあるビジネスモデル構築の方法を具体的に検討していくことを目的としています。講義内に企業の経営者が登場し、その企業向けの事業提案を受講生が策定していくことが、この講義科目の目玉事業です。
本年度、講義にお招きしたのは、株式会社おかん、代表取締役CEO、沢木恵太氏です。
沢木社長は、2012年12月、株式会社CHISANを設立。地域にある素晴らしい商品や技術を世界に発信したいという願いから、「地産地消」を基に「CHISAN」という社名をつけました。2013年3月には、お惣菜の定期仕送りサービス「おかん」を開始し、2014年2月に、社名を株式会社おかんに変更。同年3月には、法人向けぷち社食サービス「オフィスおかん」を開始。オフィスに小型冷蔵庫を設置し、その中のお惣菜を好きなときに買って食事ができる簡易社食のようなサービスは、置き薬方式のぷち社食サービスとして話題になっています。
学生への課題は、株式会社おかん、および「オフィスおかん」のアセットを活かし、おかんのミッション「働くヒトのライフスタイルを豊かにする」につながる、BtoBビジネス、あるいはBtoBtoEビジネスを新規事業として企画することです。
具体的な初期投資額や諸条件なども提示され、学生たちにはかなり詳細なビジネスモデル策定が求められました。
沢木氏をお招きしての最初の講義は10月16日。沢木氏は「こんな感じのビジネスモデルが出てくるかな?と想定していた以上のものもあるけれど、このままではまだまだビジネスとして成立するのは難しいものが多い。」と学生一人一人のプランに対して、現時点での実現可能性や業界の状況について掘り下げながら、詳細にコメントしてくださいました。学生たちは沢木氏のアドバイスをもとに情報収集をさらに進めながら詳細なプラン策定を次回までに行うことになりました。
学生同士や櫻澤先生との議論を重ね、いよいよ沢木氏をお招きしての最終プレゼンテーションが12月21日に行なわれました。
前回から大きくプランを変更する学生も多く、学生たちにとっては実際にお金を生む仕組みを作り出すむずかしさを実感する講義となったようでした。
沢木氏からは「やはり具体的な数字を伴うビジネスプランを策定する難しさがあったと思うけれど、自分でも思っていなかったような着眼点のビジネスプランも多く、このプログラムに参加させてもらえたことは貴重な体験でした。」とおっしゃっていただきました。その一方で、全体的には後発参入のビジネスプランが多く、「すでにあるものの後発をやるつもりはなくて、まだ他がやっていないようなことをチャレンジしてそれが社会の本流となっていくようなビジネスを目指していきたいと思っている」とおかん自身の今後の方向性と、これから起業を目指す学生たちに対しての思いを語っていただきました。