NBC冠講座「ビジネスモデルと事業戦略」を開講しました!
今年度も東京ニュービジネス協議会(NBC)冠講座、「起業と事業創造」を開講しました。
主に3年生を対象とした「ビジネスモデルと事業創造」では、事業戦略の立案方法そして収益力のあるビジネスモデル構築の方法を具体的に検討していくことを目的としています。講義内に新興企業の経営者が登場し、学生が考えたビジネスモデルについて、経営者の視点から講義していただくことが、この講義科目の目玉事業です。
今回お招きしたのは、株式会社PEER、代表取締役、佐藤真琴氏です。
佐藤氏は浜松市ご出身の女性起業家です。米国留学、広告代理店勤務を経て、25歳で看護学校に入学し、在学中の白血病患者さんとの出会いから、2003年、低価格で良質なウイッグを生産するために起業。2006年には、カットだけでなくどう治療期間を過ごすのかを一緒に考える専門美容室「ヘアサプライ ピア」開業。がん患者など治療を続ける当事者・まわり・支える医療スタッフに貢献し、がんになっても安心して暮らせる地域支援をソーシャルビジネスとして行っています。
学生らが考えたビジネスプランについて、事前に佐藤氏に送付し、2回の特別講義で学生からのプレゼンテーション行い、佐藤氏からアドバイスをいただく形で講義は進められます。
第1回目の10月25日の特別講義では、中間報告という形でプレゼンテーションを行いました。佐藤氏からは、学生一人ひとりに対して詳細なアドバイスを頂きました。時折自信なげに語る学生たちに対し、「このビジネスをやりたい!という強い思いを持って、誰よりも熱く語って!!このビジネスを一番よく知っているのは君たちなんだよ。」とエールをいただきました。その後も講義の中で、先生や他の学生と検討を重ね、第2回目の12月20日の特別講義にて、学生達はビジジネスプランの最終プレゼンを行いました。
前回のアドバイスを踏まえ、さらに細かく現実的な視点や考察をくまえてきた学生たちでしたが、全体の総括では次のようなことを指摘されました。顧客の行動曲線を描くための情報収集量が圧倒的に少なく、それを客観的に分析することがまだまだ不十分である。自分のビジネスプランがいかに魅力的かをアピールするプレゼンテーション力を磨く必要がある。そして最後には、自分の信じるものなら愚直に営業することがとても重要である。
「とにかくはじめてみることだよ。」と起業家支援の立場から、学生一人ひとりのプランに対して詳細にアドバイスしてくださった佐藤氏。学生も、佐藤さんが次から次へといろんな情報を提示しながら、ビジネス展開の可能性について語る姿を目の当たりにして、実際のビジネスプランの考え方や、情報の集め方や分析に仕方などについてとても影響を受けたようでした。